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浮庭橋で石持て立て!? [わが街・大阪ブギウギ]

道頓堀川の畔に
維持管理に費用がかかりそうな
奇妙なビルがあります。
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湊町(みなとまち)リバープレイス!?
なんばHatch(ハッチ)?!

聞けばどちらかの回答が返ってきますが。
どっちなんですか!
田舎ものはとまどいます。

私が大阪に流れ着いてから
この川沿いは目まぐるしく変貌して行ったような。

このあたりはJRの湊町駅じゃなかったですか。
今JRは地下にもぐってしまいました。

湊町駅は関西国際空港の開港どきに
JR難波駅に改称されたような。
国鉄・JR通して初めて
アルファベットの混じった駅名だと
騒ぐ人は騒いだような。

そのずっと後ですね!
この宇宙からきたような建てものが出現したのは。



今立っている橋は深里橋(ふかりばし)!
くるまが狂ったように流れる四ツ橋筋にあり
うつむいて歩けば橋と気づきません。

ですが!
昭和 5 年(1930)に架け替えられたまま
市内でも古株の方だそうな。



道頓堀川の湊町の船着き場があります。
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多くの異国の人を乗せて観光船が行きます。

明治 36 年(1903)私の近辺では
たぶん!だれも知らないはずの大昔
深里橋に雲霞の如く押し寄せてきた
人力車夫たちが下を通る巡航船にめがけて
石を投げ始めたそうな。

駆けつけた巡査や憲兵と大立ち回り。
双方!川に投げ込まれるもの多数。

巡航船に客を奪われた人力車夫の
怒りが爆発したのだそうな。

やがてその巡航船も
市電に客を奪われたのだそうですが
巡航船が市電に石を投げたり
水をかけたのかどうかは知りません。

その市電も
私がきたころにはもうありませんでしたが。

水は流れて行きます。
今では深里橋だけが知っていることですね。



下流にある吊り橋は浮庭橋(うきにわばし)。
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左岸の湊町リバープレイスと
右岸のキャナルテラス堀江を結ぶ歩道橋。
平成 20 年(2008)に架橋されたとか。
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橋の町大阪で新顔ですね。

なにわ八百八橋と称されていましたが
天保 12 年(1841)の橋の番付
「浪華橋々繁栄見立相撲」を散見すると
205 橋しかありません。

こんな比喩(?)は
几帳面に数えるものではないようです。

それは大坂三郷
天満と船場と島の内の時代かな。
せいぜい
西船場・堀江・上町も加わった範囲での
橋の総数。

近年!市街地はものすごく広がっているのに
逆にどんどん橋が減ってきたような。
縦横に流れていた運河はほとんど
埋めもどされてしまいましたからね。

そんな中
浮庭橋が加わって!まずはめでたい。

意匠のコンセプトは
「浮かぶ原っぱ」だそうですよ。
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昆虫がいっぱい
棲めるようになったらいいですね。
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それにしても
大勢の人が所在な(さ)げにたたずんでいますね。

人力車夫のような
逼塞(ひっそく)感はないのでしょうか。

石を持って立ち上がらないのでしょうか。

立ち上がったら最後
道頓堀川に落とされるまで
戦わねばなりますまい。
水に落ちたら冷たいもんね。

若い人ばかりですね。
所在なげと思うのは私だけで
みなさん!色気づいて忙しいのでしょうね。
それはそれで大変かも。
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