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万博記念公園 松の緑摘み [草のゆかり]

万博記念公園の自然文化園で
「あじさい祭」が開催されていました。

「桜の流れ」が会場らしい。
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「あじさいの森」も。
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開催されているといっても
ただ咲いているだけでしたが。
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雨の中ですから色が落ちて!
ま!落ちることはないでしょうけど
色が濡れて寂しそうに咲いていました。

30 品種 4,500 株ばかりあるとか。
大きなアジサイ園ですけどね。



日本庭園に回ります。

強い雨の中
スズメがしきりに虫を探していました。
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あ!スズメのもぐっている叢草(むらくさ)は
イグサ(藺)じゃないですか。
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庭園に使っても面白いものですね。

「花しょうぶ田」のハナショウブは満開。
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68 品種 10,000 株あるというのですが
ここも雨に色を盗まれて
私のカメラの中では地味です。
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横の「はす池」には
ぽつぽつとピンク色の花がのぞき始めています。
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沙羅双樹の花も雨に打たれていました。
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ナツツバキ(夏椿)という方がいいのかも。
いっぱい咲いていますが 1 日花だったような。
でも!咲いたからには頑張って!
晴れたらいいね。



わ!
咲き始めたクチナシ(梔子)の向こうに!
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砂糖菓子にたかるアリ(蟻)のよう!?

クロマツ(黒松)の「緑摘み」!?
この時季と決まっているんですね。
早くても遅くてもいけないそうです。
この庭園に松の名木が 20 本ばかり。
今年も 1 週間(2016/06/06 ~ 13)の勝負。
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みどり摘み
  春期に行ふ
もみあげ
  梅雨があけてから古葉を取り去り
  枯葉も取ること
霜除(しもよけ)
  之(こ)れは霜除けといふよりは
  雪の為めに折れ易いから
  化粧縄をかけて美観を添へる

松の手入れ方法はたったみっつ。

加藤行作著/庭木盆栽と高山草木/に
書いてありました。
昭和 9 年(1934)に発行の本ですが
どこかで 30 円で買ってきていました。はは。

緑摘みの具体的なことの記述はありませんが。

吉田徳治著/造園入門20章/には
「新芽の 1/3 ~ 2/3 を摘み取る」
とだけ書いてありましたが。

「爪すかし」とか「指割り」ともいうらしい。
新芽は柔らかいので
指だけで作業できるのですね。



といっても
そう単純でもないらしい。

日本万国博覧会のとき
全国から名木を集めてきて植えて
それから 45 年!
ほとんど樹形が変わってないそうです。

変わってないというより
変わらないように管理しているのですね。

枝をすかして
芽数を減らして
残した新芽の頭を切って
樹勢の平準化をはかっているようです。

新芽の頭がないと意外にも
マツノザイセンチュウ(松くい虫)の
侵入が少ないそうな。

全国にいろんな手法が伝承されているようですが
この公園では「出雲」地方の技だそうな。

その「緑摘み」の説明会が
今年(2016/06/07)もありました。
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雨中なのに
教える人も教わる人も熱心ですね。
多くの人なので 2 組に別れて教習。

私も途中まで拝聴していたのですが
生徒さんはみなさん!
家に松がある人ばかりのような。

わが家には、、、!?

松の苗さえ 1 本もないのに
いろいろとんちんかんな質疑を呈して
すみませんでした。

そっと後ずさり。
傘の陰に隠れて退却。



(敬称略)
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