SSブログ

多奈川ビオトープ 草笛悲し [草のゆかり]

大阪府の南端の岬町の「多奈川ビオトープ」!
blog31.jpg

「関西国際空港」二期事業の土砂採取跡地!
ぽっかり空いたところに
できたのか造ったのか!池があります。

たくさんの生物がやってきているそうな。

嫌われもののガマが今年も増えそうですね。
blog33.jpg

メダカとカワニナが
特に喜んで(!)繁殖しているとか。

ここのカワニナの個体は大きいですね。
捕食する生物がまだ少ないのでしょうか。

大形の生物はノウサギとかイノシシとか。

キジが抱卵中?!
blog32.jpg

見えませんけどね。
すぐそこの草の中らしい。

「焼け野の雉(きぎす)夜の鶴」なんて
祖母がいっていましたが。

焼け野のキジ!?
キジの焼き鳥はうまそう!
夜のツルとはどんな料理だろう!
愚かな孫は愚かな空想をしていましたが。

焼け野でも逃げないのですから
われわれ無頼の輩がすぐそばを歩いていても
キジはじっと卵を抱いているようです。



スズメノエンドウ!?
blog34.jpg

実がはじけて飛んでしまっていますね。

「カラスノエンドウでっせ!」

同行の博識のお年寄りがいいます。

はは!
場違いの!私だけ分かる!
思い出し笑いをして!すみません。

その昔!道路からフェンスにしがみついて
ある校庭の中をのぞいたら
グラウンドの隅の小さな畑のエンドウに
水をやっていた人がいました。

児童か若い人にさせたら?!

「そんな奇特なものはいませんよ」

それがこの方。
変な初対面でしたね。

だから「エンドウ」問答に少し笑えます。



それはともかく
こどものころから
スズメノエンドウと呼んでいたのですが。

「スズメノエンドウは小さい」
「花も小さく色が薄い」

ピンクの花でしたが。

「それはこれ!カラスノエンドウです」

スズメノエンドウもカラスノエンドウも
私は今まで区別していませんでした。

甘糟幸子著/野草の料理/に

スズメノエンドウは小型。
中間の大きさのがカスマグサ。
「カ」はカラスノエンドウの「カ」
「ス」はスズメノエンドウの「ス」
「マ」は中間の「間」
並べてカスマグサ!

ウソのようなはなしがのっていました。

ま!カスマグサも
私はいっしょにしていたかも知れません。

食べるには区別することなく
みんなおいしいそうな。



カラスノエンドウは
あまりにもたくさんあったのですが
しかし!幼少のみぎり
食べた記憶はありませんが。

大きくなってから野山で
摘み草のてんぷらなんかをしたときには
食べているでしょうけど。

この「さやえんどう」のような実で
笛を作っていました。

あまり好きな笛ではなかったですけどね。
私はタンポポの花茎で作った笛が
一番のお気に入り。

タンポポ笛は
初春から夏までいつもくわえていた記憶があり
今でも山行時にはプープー鳴らして歩いていて
疲れて機嫌の悪くなったみなさんの
ひんしゅくを買っていますが。

その他笛の材料になる
草木はたくさんありますよね。

麦やスズメノテッポウの
花穂を抜いたはかま(?)を吹きましたが。
ヨシ笛も吹いている人はいたようですが。
同じようにするものかどうか知りません。

マサキとかユズとか照葉樹の葉で作る草笛は
音階が作りやすいのかも知りませんが
音痴の私には無縁のものでした。



暮れ行けば 浅間も見えず
歌哀(かな)し 佐久の草笛

島崎藤村の詩の
千曲川旅情の中で鳴っているのは
どんな草笛だったのでしょうか。



(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感