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柿酢 酢柿 [桃栗残念!柿蜂の巣?]

前日からの雨で気が滅入って
京都の郊外のひなびた里を歩いていたら
見知らぬ人から
たくさんの柿(かき)をいただきました。
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「10kg でも 20kg でも持ってって」
といわれたのですが
そんなにかついで歩ける訳もなく
それでも遠慮なく
30L ばかりのザックに
ぎゅうぎゅうに詰めました。

11 月の中旬のことです。

帰宅して濡れたものを脱げば
体は泥のように崩れ落ちそうでしたが
その日のことはその日のうちに!という
祖母の教えを思い出し処置することにしました。

渋柿ですから
吊るし柿にしやすいように
ヘタに枝がついているものから
皮をむき始めました。

包丁よりピーラーの方が扱いやすい。
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むいた皮も干して保存しておきますか。



小さくて数が半端じゃないです。
眠いし!飽きてくるし。
残りは酢を作ったらどうでしょう。
名案(迷案?!)が浮かびました。

ただし!試みたことは 1 度もありません。

カメに入れておけば勝手に酢になると
大昔!小学校で習ったような。

それでふたつみっつに割って
空いていた梅酒用の瓶に
芸もなく放り込みましたが。
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比較的涼しい
玄関の下駄箱の上に飾っておきます。

年が明けて
それから 2 カ月も経てば
吊るしたものも
並べて干したものも
おいしい干し柿になりました。
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そして半年過ぎて初夏。

なまけものが放置したままの柿の瓶には
白い幕ができています。
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酢酸菌のコロニーでしょうか。

さわってみると案外しっかりとした固まりです。
紅茶きのこみたい?!

これ以上置いておくと
夏の気候ではコバエなんかが寄ってきそう。

おたまを入れてみると
意外に水分が少ない。
ともかくすくっては
ステンレス製のザルに入れて
押して少しずつ「酢」を絞りました。

重しをして放置する方がいいのでしょうか。

もろみの中から柿が出てきました。
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全然!酢作りに貢献していない柿ですね。



思い出しました。

最初に柿を瓶に入れて 10 日も過ぎたころ
発酵が進んでいないような気がしたのです。

「洗ったのじゃないの?!」

知ったかぶりのお年寄りがいいます。

洗いましたよ。
もらったのが雨の日。
乱暴に収穫して下に落ちた果実を拾ったのか
落ち葉なんかといっしょにバケツに入れてあったものを
もらってきたのですよ。
当然洗いますよ。

「洗ったから酵母も酢酸菌も落ちたね」

それでですか!?

それからハイキングに行くたび
山にあった柿をもらってきては
洗わないで注ぎ足したのですが。
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これがなかなか追熟しなく!醗酵しなく!
つぶれません。
しかたがないので中に押し込んでおいたのですが。

最初の柿を洗ったものの
酵母や酢酸菌が
落ちてしまった訳じゃないのですよ!たぶん。

それで酢ができ始めたときに
新しい柿を突っ込むと
新しい柿は
酢漬けになってしまったのじゃないのかな。



圧力もかけないで絞ったので
柿酢はウイスキーのボトルに
90 %ばかり。
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とても少ないけど
初めての経験はできました。

副産物(?)の柿の酢漬けは
渋は抜けていますが
とても酸っぱい!
酸っぱいのが好きな私向き。

柔らか過ぎず!食感がいいですよ。
なにかといっしょに酢のものにできそう。
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