SSブログ

友人の妻と関係考 ほろ酔い処 三丁目 [食い逃げ未遂]

“P子ちゃんが別れそうです!”

「だれと!?」

“あの頭髪の薄いかれに決まってるでしょ!”
“チャンスです!”

「なにが?!」

“心にできたすき間に入り込む、、、”

「なんのために!?」

“いい関係を結べて!のけぞって失神!”

「かの女!かぶれてるの?!」

その「しっしん」じゃないんですがね。
とにかく!そういうことで
緊急集会!
死ぬほど飲んでなぐさめてあげましょう!

「先立つものがないけど」

“3,000 円だけ用意してください”
“なんとかするべぇ”



西成区の「ほろ酔い処 三丁目」にでんわ。

ここのマスターは
大阪の西も東も分からない××十年前
通天閣の下の新世界で
私を引き回した悪いおじさんのひとり。

今!その当時のメンバーはこの人だけ。
みんな鬼籍に入ったのか
社会的に死んだのか
“別荘”暮らしなのか知りませんが
もうなん年も姿を見せません。

“死ぬほど飲みます!”
“3,000 円でお願い!”

「あ~!アテ(つまみ)はいらないの?!」

“いりますよ”
“大酒飲みじゃあるまいし!”

「充分アル中やろ!」

“おいしいものでいいです!おまかせ”
“ひとつ!ふたつ!みっつ!”
“少量でいいから”
“よっつ!いつつ!むっつ!途切れずにね”

「、、、」

“あ!脱肛や”
“生理痛で飲まない人には負けてあげてね”

「あ、、、」

“半額ね!”

「え?か~ちゃんに相談してみる」

相談しなくてもよろしい。



“では!乾杯!おめでとうございます”
blog91.jpg

「阿呆は無視していただきましょう」

“なんでやねん”

blog92.jpg
blog93.jpg

いつもは経済的(?)にウイスキーか
焼酎ですが
今日は生ビールだけいただきます。
考えやすい(?)から。
朝まで飲まねばならないから。

「やめてよ!恐ろしいことをいうのは」

“鍋まで用意してもらって!すビバせんね”
blog94.jpg

ちゃんちゃん焼き風チリトリ鍋だとか。

“おなかいっぱい!もういいですけどね”
blog95.jpg

「よくいうねぇ!どんどん出せといっておいて」

blog96.jpg
blog97.jpg
blog98.jpg

前にきたときにP子ちゃんが
シメにおにぎりを欲しがっていたのを
ママがよく記憶していました。えらい。



“あれ?みんな!どうしたの?”

「帰ったよ!つき合い切れないって」

ほんの刹那ですが(と思うだけでしょうが)
寝ていたのかな。

“じゃ!あたいも帰ります”
“ん?どうしてP子ちゃんがいるの?”

「酔っ払いを心配して残っているのじゃないの!」

鶴見橋商店街を端から端まで
P子ちゃんと歩いて帰ります。

鶴見橋商店街は1番街から8番街まで
アーケードがつづいています。
ひとつが 100m くらいありますから!
ざっと 800m 。

深夜の商店街は寂しいですね。
おね~さんの後ろ姿も寂しそうです。
blog99.jpg

「そんなことはないよ」

え!
もう仲直りしているんですって。
な~んだよ~!

それで男衆はみんな帰ってしまったの。



ではないですよね。

旧聞に属しますが
親しい人の配偶者との性関係は
少ないという研究結果が発表されていましたね。

男性は生物学的に
親友の妻との性関係に嫌悪感を持つという論文。
(Human Nature誌 2013/03 )
(ミズーリ州立大学研究チーム)

よく理解できませんが
たしかに私の周囲では
友人のパートナーと触れ合う機会は多くても
性関係まで行く人たちは少ないですね。

過去!ないことはありませんけどね。
でも!その場合は血を見ます。
強烈な終焉が待っていたような。

スワッピングも愛好者だけの世界では?!



そんな事由かも知れません。

P子さんがいくら魅力的でも
なかなか
その心や体のすき間に手を入れることは!
みなさん考えられないのですね。

なんだ!世の中そういうものか!
いろいろと考えて損しましたね。

“はははは”

「どうしたの?!」

“いやなんでも!”
“ついでに朝まで飲みますかぁ?!”

「待っている人がいるので!バイバイ」
「あなたはここを東にまっすぐ」
「上町台地に上がって行き」
「1 時間も歩いたらおうちに着くと思うよ」

それで私は歩いたのですよ。
更け行く町に自分の足音が追いかけてきます。



(これはたぶんフィクションです)
(夢で見た光景です)
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理