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ポール・スミス展に行った [猫も歩けば棒立ち]

京(みやこ)は雨が降ったりやんだり。

小さな傘に身をちぢめて歩いていたら
「おばちゃん!」
可愛い男の子が声をかけてきました。

“はい!?”

つぎの刹那!
こどもは大きく目を見開いて
「おじちゃん!?」といいなおしました。

“はい?!”

どちらでも返事できますぞ!やさしいから。

手を引いていた若いママが
恐縮して急いで去ろうとしていますが。

同行のアラフォー(around 40)の
スレンダーに見える!
(見えるだけです!?)
(脱いだらすごいんです!ハラが!)
(知らんけど)
お色気女史が喜ぶまいことか!

「おじさん!おばさん!」
「どっちでも大丈夫やからね!」

“そ!半年おきに入れ替えているの”

私が乗ってどうします!?

ま!ここにそのときの風体を書いたら
読まれた近所の人が
「ああ!あいつだぁ!」と
偏見と予備知識を持って
私を見るでしょうから
誤解を招かないように書きませんが。

こどもの質問はなんだったのやら
おかあさんに引っ張られて
行ってしまいました。



“ゲージツ家ってこんなものよ!”

「だれが?!芸術家!?」

“芸術家じゃなく!私はゲージツ家!”

「ゲイかぁ!」

“違いますよ~!”
そっちの方面の連想はやめてください。

彫刻家でも舞踏家でも書家でも画家でもバカでも
名乗るための国家試験がある訳じゃないし
今日から名刺に
「詩人」とか「俳人」とか「廃人」とか刷ったり
芸術家なりゲージツ家なりのふりをするのは
「勝手」でしょ!

「勝手」といえば
あの白川にある橋は
「勝手橋(かってばし)」です!たぶん。
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「お勝手につづいているの?!」

そんな橋も
堂々と玄関につながっている橋も
近道のための橋もあります。

「勝手」に架けている橋ばかりかな。

届け出て「税金」を
払わねばならないはずですけどね。



雨が強くなって
平安神宮の大鳥居に着きました。
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大鳥居の横に
京都国立近代美術館があります。

「入るよ~!」

なんですかぁ!
私はゲージツ家ですけど
ヒトの芸術には興味がないのですが。

「HELLO」
「MY NAME IS PAUL SMITH」

英語ですか!?
英語も米語も日本語も京都弁も
全然使えないので嫌いです。

「ポール・スミスじゃないの!」
「あの有名な!知ってるでしょ!」
「だれでもひとつやふたつ」
「(作品を)持ってるでしょ!」

そんな人のもの!なんにも持ってません。
持ちたくもありましぇ~ん。
私は入り口で待っていたいのですが。

ま!ムダですわな。
私の意見を通すような
オンナじゃないですよね。

「JAFのカードを見せたら」
「 300 円、、、!」

あ!そうですか!
300 円なら入ります。
ん?!
300 円引きかぁ!
それで 1,200 円!ああ。



ん!?
ポール・スミスは
デザイナーじゃないの?!
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「なんでも!手がける天才なの!」

“てんさい? 砂糖大根ですかぁ”

「それもいうのなら!」
「天才バカボンといいなさい」

古いなぁ!
おね~さん!年をごまかしていません?!

入場のとき
イヤフォンをくれました。
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スマホに刺せって!
刺したら!説明が聞こえるんですって。

でも!スマホがありません。
私たちだけですよ!恥ずかしい!
スマホがないのは!

おね~さんも
オトコ遊びに大金をつかうより
あ!もとい!
高価なポール・スミスの財布を持つより
スマホを買いなさい。
財布はあるけど
中身がないなんて、、、笑えませんよ。

自慢じゃないけど
私の財布も結構高価なものですよ。

「スナック ぼったくり」のママから
もらったのです。
世間から嫌われていることに気づいていない
あの自称・紳士からのプレゼントだって。

「気持ち悪いからあげる」ということで
こちらに回ってきました。
このことは贈り主は知りません!可哀そうに。



「ほら!この 3m 角の」
「小屋みたいな店から始まったのですって!」
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それが今じゃ
70 か国に店舗を展開しているのですか。

「すごい!」
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すごいと感じません。
私には市販のブツに
郵便切手を貼っているだけにしか
見えないのですが。

「あなた!ほんとにゲイ?!」

“ゲイでとめないで!!”
“ゲージツ家といってよ”

わ~っ!
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“唐獅子だぁ!?”

「ん?!」

“ボタンだぁ!”

「あなたこそ!年いくつ!?」

“なん個あるんでしょ”

「芸術として鑑賞しなさい」



他の階も見て帰ります。
高い入場料を出しているのですから。

「観て」じゃないですね。
ただ「見て」ですね。

“おね~さんにそっくり!”
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「どこがぁ!?芸術を鑑賞しなさい」

“チェ・ゲバラだぁ!”
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「キューバの映画ポスター」展も
開催していました。

カリブの島国のキューバは
「映画大国」なんですね。

日本の映画のポスターのように
スターの似顔絵だけ
どぎつく描く手法はないようです。

非常に芸術的なポスターばかり。



窓外に大きな鳥居。
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京都の街が雨にけむっています。
ああ!疲れました。
どこかでしばらく眠りたい、、、。
寝かせてくれませんか。
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