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アリス・イン・ワンダーランド 時を止める?! [活動写真]

プラムのジャムを作りました。
拙ブログ 2016/07/16
なかなかのできばえです。
だれもほめないから自分でほめますが
ま!丁寧にやればだれでも簡単にできます。

ジャムといえば唐突ですが
「鏡の国のアリス」で
「お給金は毎週 2 ペンス」
「それに 1 日おきにジャムを支給する」なんて
アリスに「白の女王」がいっていましたが。

支給するのは
「きのうのジャム」と「あしたのジャム」だとか。
1 日おきですからね。
「きょうのジャム」はないので
したがってジャムは
いつまで経ってももらえないということらしい。

「不思議の国のアリス」にも
「鏡の国のアリス」にも
こんなへりくつ(!)ばかりが満ち満ちて
だじゃれやオヤジギャグが作れない!笑えない!
私の灰色の脳みそはこんがらかって
面白くもなんともありません!まったくね。



しかし!世間は広い!
このメルヘン料理のレシピがあります。

ジョン・フィッシャー著/
アリスの国の不思議なお料理/開高道子訳/にある
「永遠にもらえないジャム」ですね。

ジョン・フィッシャーの解釈では
なんと!プラムのジャムですね。

プラムと同重量の砂糖
プラムの1/3の水
そして塩少々を 30 分ほど煮込むとあります。

塩以外は私の作った方法と同じです。
ま!他に変えようがないのでしょうけど。



そんなつまらんことを考えながら
繁華街を歩いていたら
「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」
という
ディズニーの映画が上映されていました。

2010 年制作の
「アリス・イン・ワンダーランド」の
続編でしょうか。

仕事が忙しいので(ウソついてすみません)
一瞬ちゅうちょしたのですがね!
あわてて上映 5 分前に飛び込みます。
映画館は全席指定席でしたが!さいわい!
私の定席(勝手に決めているのですが)の
最後列の右隅が空いていました。

ほとんどの出演者が前作と同じかな。

この映画両編で印象的な
やけに頭の大きな「赤の女王」。
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妹の「白の女王」も健在です。
blog2.jpg

物語は前作から引き継いで
女船長のアリスが
困難な 3 年の航海を終えて
帰国したところから始まります。

時代は日本の明治維新のころですよ。

「不思議の国のアリス」から 13 年後
19 歳になったアリスが再びウサギの穴から
「不思議の国」に行ったのが
「アリス・イン・ワンダーランド」でしたが
さらに 3 年後の今回は鏡の中に身を投じます。

そこだけ見ると
「鏡の国のアリス」みたいですが
内容が全然違いますね!当然ですが。



22 歳のアリス。
blog3.jpg

劇中のアリスより
少しだけ実年令が高そう(1989 年生)な
ミア・ワシコウスカが演じています。

きれいな人で
演技も難なくこなしているのですから
もう少し可愛く撮ってあげたらいいのでは?!

私の周囲の
アラフォー(around 40)のおね~さんと
同年齢に見えそうな「顔」のシーンが多い。

あ!私の周囲のおね~さんより
きれいですけどね!
いわなくても当然なことですが。



150 年前の原作者のルイス・キャロルは
驚いていることでしょう。
かれにはおとなのアリスは想定外のはず。

「鏡の国のアリス」の
(「不思議の国のアリス」でも同じですが)
挿絵にはこんなアリスが描かれています。
blog4.jpg

かれの認める「女性」はこのくらいな年令の
少女でなければならないのです。

アリスがたまごのお化けのような
ハンプティ・ダンプティに
「人はどうしたって」
「ひとりでに年をとってゆく」と口答えしたら
ハンプティ・ダンプティは
「うまあく手だすけしてくれる人がいれば」
「7 歳でやめとくこともできたのさ」と
不思議なことをいいます。

これは作者の本音じゃないんですか!

キャロルはアリスを
そしてお気に入りの少女を
7 歳でとめておきたかったのでは!?

おとなになったアリスは見たくないのでは。
嫌いなのでは。

それはなんでしょう!?
私には氷詰めか
ホルマリン液保存しか思いつきませんが。
恐ろしい!
ハンプティ・ダンプティは
さらりと恐ろしいことをいっているのかも。



キャロルは私の想像するような
犯罪者にはなりませんでした。

ちょうど少女の保存法(!)が
簡単にできるようになったのです。

「写真」の技術の発達です。

キャロルは
多くの美少女の写真を撮りまくって残しています。

お気に入りはリデル家 3 姉妹かな。
3 姉妹の中でも
アリス・リデルの画像が多いような。
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かの女!このとき 7 歳だったそうですよ。

余談ですが
写真技術が発達したとはいえ
この時代は晴天時でも 1 分以上
曇天時や室内では数分
被写体は静止を強いられますので
どうしても表情がかたくなります。



映画のはなしでしたね。

「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」の
ストーリィは
頭の中がこんがらかるほど奇想天外な展開でした。

私に説明なんかできません。

量子力学や相対性理論では太刀打ちできない
時間をさかのぼれる
「クロノスフィア」なるものがあるのです。
そして「時を操る番人」がいました。

すごい理論でした。

なぜか
「時を操る番人」が
落語の「死神(しにがみ)」と重なりましたが。

あ!「死神」という噺(はなし)は
三遊亭圓朝が
ヨーロッパの死神説話から作ったとか。
イタリアの歌劇やグリム童話集にあるらしい。

よい子は映画の鑑賞に相対性理論や落語や
グリム童話を思い出さなくてもいいですよ。



(上記の図書のほか)
(ルイス・キャロル作/鏡の国のアリス/芹生一訳/)
(高橋康也著/ヴィクトリア朝のアリスたち/)
(滝田ゆう著/滝田ゆう落語劇場/も参照しました)
(敬称略)
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