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妙見山 初谷渓谷から新滝道へ [野道!山道!恋はけもの道!]

能勢電鉄は自称「日本一の里山」を走ります。

里山の定義は知りませんが
私は柴刈りをしている山じゃないかと思っています。

窓の外は里山風景。
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ブラインドですけどね。

終点の妙見口駅。
駅前のいつもは静かな駐車場に大勢の人。
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ハイキングの集まりですね。
まもなく出発して行きました。

豊能町観光案内所にいたおね~さんや
野菜を売っていたおばちゃんやらから
情報を得ていたら
つぎの電車で先ほど以上の人が!

平日ですよ。
なにがあるんでしょう。
いくつかのハイキンググループの計画が
重なっている日ですね。
カンカン照りの日だというのに。



妙見山に登るコースは 5 コース考えられますが。
こんないい天気の日には
初谷渓谷コースを行ってみます。

渓谷をなん度もクロスするので
谷の水が多い日には歩けません。

ひと組のグループは初谷渓谷コースをとっていました。
数百人かな!にぎやかです。

広い河原がたくさんあります。
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はんごう炊さんかバーベキューをするらしく
朝から材料を運んでいる人もいます。

かなり奥までくるまで行けるので
こんな平日にもやってくるのですね。

トイレとか飲料水の水場とかが皆無なのに
梅田の繁華街を歩くような服装で
気軽にきている女性も多いようですが
困らないんでしょうかねぇ。
私が心配することもないのですが。



今!渓谷をオレンジ色に染めているのは
キツネノカミソリの花。
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岩石のかけらばかりの
栄養のないガラ場の山なのに
そこら中に群生しています。
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だれにも食害されないのですね。
天敵の少ない花かな。

飛び石伝いの場所では渋滞しています。
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妙見山のトゥエンティ・クロスといったところ。

ま!そんな 20 もないようですけど
それに近い渓谷の横断か所があります。



1 時間半もかけて
やっと初谷渓谷を抜けられました。

山頂の妙見堂までもう少し。
歩きやすい自動車道をとらず
急な杉の木の根道を一気に登ります。
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祭事のない日は妙見堂には蝉の声だけ。
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日蓮宗の真如寺の飛び地境内で
正式な寺院の名称はあるとは思いますが
みんな「能勢妙見山」と呼んでいます。
地図にもガイドブックにも通称のまま。

ちょうど正午!
600m を越える標高でも暑い!

信徒会館「星嶺」。
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仰げばくらくらします。



この境内には十字のマークがいっぱい。
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どこかで見たような。

あ!火の鳥かぁ!
手塚治虫著/火の鳥/太陽編/にありましたね。
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未来で地球を支配する宗教団体のシンボル。

太陽編は
7 世紀の仏教の眷属(けんぞく)神と
産土神(うぶすながみ)の戦いと
人類が宇宙ステーションで暮らすようになった時代の
大教団とそれに属さない人との戦いを
時空を超えてからませた大きな構想で描かれています。

いつの日のも
宗教を操って利益を得ている人と
だまされている信者がいるんでしょうね。

だまされていても!
だまされていることが分かっていても!
だまされたいのが人間らしい。

たとえば!神社仏閣でおみくじを引く人が
この時代でもたくさんいるのが私にはふしぎです。

魯迅(1881 ~ 1936)は
「奴隷になりたくてもなれない時代」と
「当分安全に奴隷になりおおせている時代」の
ふたつしかないと
いっていたような。(灯下漫筆/松枝茂夫訳)

「奴隷」を「宗教の奴隷」と置き換えたくなる
私の炎天下の寂しい思いです。



「おにぎりひとつ」の
「仮面(氏素性を名乗らなくてもいい)」ハイキングも
8 月のみ少しぜいたくをしてきました。
暑いですからね。

ここなん年かは
妙見山でバーベキューをするのが恒例と
認識されるようになりました。

別に恒例にした訳じゃないのですが。

今年はどこか違うところにと探したのですが
条件が合いません。

むずかしい!
当日まで人数が分からないバーベキューは。
他にもクリアせねばならぬことがいっぱいあります。

やっぱり!計画は妙見山にもどります。

せめて!バーベキュー前後のハイキングに
違うコースを歩きたいと思って
忙しい仕事の合い間に(ウソついてすみません)
探索にきてみたのですが。

初谷渓谷コースは少し長いかな。
たとえ天候はクリアできても
歩きなれていない高齢者が多かったら無理かも。

一番短い
新滝道コースを下りながら検討します。



妙見口駅前にあんなにたくさんいたハイカーが
まったくいません。
このコースは人気がないのかも。

よかった!気をつかわなくて。

いきなり!つぶれた家があります。
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いくつも廃屋があります。
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この新滝道コースはその昔!表参道だったはず。

だから茶店とかいろんな家があったのでしょう。

しかし!ケーブルやリフトが利用できるようになって
寂しい道になってしまったのですね。

途中で数えるのを止めるほど
たくさんの朽ちて行く家を見ながら下ります。
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だれも見なくなっても
やっぱり!キツネノカミソリのオレンジ色はあります。



来月の計画の結論は出ないまま帰ります。

帰路の能勢電鉄は
往路のときと違うデザインのブラインドでした。
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(敬称略)
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