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明治の芋なます 紅・緑なます [いも!たこ!なんきん!]

「紅白なます」なんて簡単な料理なんですが
おいしく感じる年(?)になりました。

丼 1 杯くらいすぐ食べてしまいます。
ま!他に惣菜がない事情もあるのですが。

近鉄・大阪阿部野橋駅近くのアポロビルにある
ちょっと貧乏人には敷居の高そうな
中華料理の楓林閣のランチでは
ごはん!香のもの!デザートが食べ放題ですが
あるとき!それに加えて
大根と人参のなますもありました。

日本の家庭のなますとは
少し形状が大胆でしたが。

大きめに拍子木に切って
たぶん!塩か塩水で洗ってから
甘酢に浸けたものでしたが。

おいしい!
食べ放題なもんで!
ホントにいっぱい食べてしまいました!
すみません。



夜中になに気なくめくった本に
「いも膾(なます)」なんて
レシピがありました。

「通常羅葡(だいこん)なますを」
「調味するがごとくにして用ふべし」

明治 39 年(1906)発行の
藤村棟太郎先生著/いも一切料理法/の記述。

浅学なものには読みにくい文章。
まぁ!古い。
藤村棟太郎先生は
「割烹専攻家」という肩書ですが。

どうでもいいことですが
著書に「先生」なんてつけると
かえって「先生」の値打ちを下げませんかねぇ。

その本の
「甘藷料理(さつまいもれうり)」のところに
「いも膾」がありましたが。

大根のなますをつくるように繊切りして
水にさらし!いくたびか洗えば
粘り気が取れて白くなるそうな。

それを大根のときと同様に
なますにすればいいようです。



山中を放浪すれば
道の辺の野菜売りによく遭遇します。
結構喜んで買ってしまいますが。

あるとき!
曲りきゅうりがおいしそうでしたので。
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ついでにさつまいも(鳴門金時)と長なすも。
どれも 100 円!全部で 300 円。

このさつまいもを繊切りにしてみましょうか。
ま!ピーラーで切るだけですが。

水にさらします。
半日流水にさらしたのですが
あんまり抜けるような白さになりませんぞな。

まぁいい!
塩でもんで塩を洗い流し甘酢に浸けましょう。

ぱさぱさして!
ちっともおいしくありませんぞ。

仕方がないですな。
もったいないので
甘酢を洗い落としてから胡麻油で炒めます。

酒!味醂!砂糖!醤油をふって
南京街からきた
花椒をたっぷり混ぜてみましょう。
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やっぱり!あんまりおいしくありません。
花椒のせいかな。
唐辛子の方が私の口に合うような。



甘藷料理は 118 のレシピを紹介しています。

さればリベンジに
「藷(いも)あえ」なんてやりますか。

焼きいもか蒸しいもを裏ごしして
塩!砂糖で調味し!衣とするとか。

和えるものを醤油で味つけせよとのこと。

分かりました。
簡単ですね。
私流にアレンジ!ま!手抜きといきますか。

まず!曲りきゅうりと長なすを乱切りして
塩水に放しておきます。

いもを蒸して裏ごしして
梅肉(梅干をたたいたもの)と混ぜて衣を作り
きゅうりとなすを和えました。
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もう 1 品。

蒸しいもを裏ごししないで
(メンドくさくなったのです)
塩と粉末緑茶を混ぜました。

抹茶は高価なので
くら寿司の緑茶(拙ブログ 2009/02/19)です。あは。

この衣で
きゅうりとなすを和えました。
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涼し気でしょ。

おいしい。
某どや街で見つけた
地ウイスキーのロックがすすみます。



楽しいひとりの宴でした。

自分だけが思いついたレシピのように
自慢げに書きましたが
今!偶然開いた明治 36 年(1903)の
村井弦斎作/食道楽/に
さつまいもの梅干和えなるものがありました。

やはり!さつまいもと梅肉を裏ごしした衣に
栗!慈姑(くわい)!蓮根等を
混ぜるというもの。



(敬称略)
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