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西瓜の収穫 鳴け!たにし [桃栗残念!柿蜂の巣?]

「鳴け 田螺(たにし)」

三好達治の詩ですけどね。

わが家の西瓜(すいか)に
雄花も雌花も咲くのに
まったく実がとまりません。

それでふと!
「鳴け 田螺(たにし)」を思い出したところ!?
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実がとまりました!
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時季が過ぎて売れ残っていた西瓜の苗を
50 円で引き取ってきて植えていたのですが
つるを展開して行くスペースがありません。
貧乏はしたくないものです。

ベランダの頭の上の高さに
古いよしずで棚を作ってやりました。

そして!大昔!
書家の榊莫山(さかきばくざん 1926 ~ 2010)が
「鳴け タニシ」というエッセイを書いていたのを
思い出したのです。
いつも唐突に脈絡もなく思い出すのです。

そのエッセイは
三好達治の詩「鳴け 田螺(たにし)」を引用して
タニシやヒキガエルが
かれの住んでいる
山深い(と書いてあります)伊賀の里にも
いなくなったと嘆いている内容でした!たしか。

かれは毎朝
カボチャの畑をめぐり
雌花に雄花の花粉をつけてやっているとか。

そうか!虫媒花は待っていてもいけませんか。
私も西瓜に同じようにしたら
実が太ってきました。

そのとき三つの雌花がありました。
三つとも大きくなって行きます。
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それ以上実がついても株に力がないでしょうから
その日以外には小虫の代わりはしていません。

したがって
以後!雌花は咲くもののしおれるまま。



実がとまって 2 週め。
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順調に太っていた玉の成長がにぶくなったような。

長径 10cm を越えたくらいです。
もともと小玉西瓜の苗だったのでしょうけど。

3 週め。
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つるが全然伸びません。
成長をとめています。

そろそろ 4 週めの夕刻。
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げ!?

葉がしおれています。
それは毎日のことですから
散水すれば回復させられますが!

向こうの玉が割れています!?

つるもしおれているだけではなく
もう!枯れ始めているようです。

頭の上のことですので
早朝出て!夕方に帰宅していると
注意力が散漫になっていました。

三つとも収穫。

ひとつ 400g を越えたくらいの可愛い西瓜です。

割ると種子が黒い。
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完熟していたのですね。

甘味が少なく
あんまりおいしくはありません。
肥料もなく!放任栽培ですからね。

でもまぁ!いとしいものです。
心豊かにいただきます。



ついでに
三好達治の詩集を探し出して
めくってみました。

こんなときでないと見ることもない詩集ですが。
あ?!


淡くかなしきもののふるなり
紫陽花(あじさい)いろのもののふるなり
はてしなき並樹(なみき)のかげを
そうそうと風のふくなり


なんの詩やら?
だれの詩やら!まったく忘却したまま
いつも私の頭の隅にあるフレーズは
三好達治の詩「乳母車」の一部でしたか。

相当昔から刷り込まれていましたが。

定型詩だと思っていたのですが
全体をみたら!そうでもなかったですね。

この詩で「ふっている」
「淡くかなしきもの」は
私は「、、、」のような気がします。
といったら
「それだ!よく発見できた!」
「きみの繊細な詩心はすばらしい」と
「師」が手放しでほめてくれたような。

今!そのときいった
「淡くかなしきもの」はなんだったのやら。
まったく記憶にありません。
「師」もだれだったのやら。

は~!
なぜかため息!吐息。
めくるめく夏が終わったような心境。



(敬称略)
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