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兵庫県公館 牧野富太郎の野路菊 [猫も歩けば棒立ち]

3 階の屋上に庭園があります。
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すごいじゃないですか。
明治 35 年(1902)の建造物なのに。
元・兵庫県本庁舎。

しかし!
外壁以外は先の大戦で
アメリカ軍による空襲で焼失してしまったとか。

昭和 60 年(1985)に兵庫県公館として整備。
そのときに竣工時の姿に復元したらしい。
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竣工時の模型がありました。
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回廊式ルネサンス建築というものだとか。
地上 3 階!地下 2 階という堂々とした
当時は日本有数の県庁舎だったようです。

ん?!
3 階の屋上庭園は昭和 60 年の整備時に造られた!?

庭園は 1 階に中庭としてあったのですか。

今!その庭は大会議室になっていました。
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シャンデリアはノジギク(野路菊)をデザイン?!
床のじゅうたんにもノジギク!?
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兵庫県の「花」がノジギクなんですね。



余談ですが
ノジギクは海岸や塩田に咲く花です。
野路!すなわち連想される山中には
あんまり分布していないようです。

しかし!
命名者の牧野富太郎は
故郷の土佐の
海から離れていた吾川村に咲いていたから
ノジギクだといったのですね。

牧野富太郎はがんこでずぼらな人だったらしい。
同業(?)の植物学者とは
軋轢(あつれき)を生むばかりなのに
シロート衆には大変ウケがよかったそうな。

それは現在でもそうらしい。
かれ以上の業績をあげた人たちが
歴史に埋もれてだれも思い出しませんが
牧野の知名度は高いですね。

あ!かれの業績に
ケチをつけている訳ではありませんよ。



そのノジギクを昭和 29 年(1954)
県花として選定しています。
どのような経緯だったのか知りませんが。

花の基本色は白ですが
たくさんの色のノジギクが
栽培されているようです。(拙ブログ 2011/11/22



閑話休題。
昭和 60 年(1985)に復元・整備して
兵庫県公館として生まれ変わって
式典や会議!賓客の接待に利用されているとか。

1 階の中庭跡の大会議室以外にも
会議室がいくつかあります。
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廊下は幅員があって重厚。
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広い 3 階エレベーター前ロビー。
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館内には絵画をはじめ
たくさんの美術品が展示されています。
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芸術センスが皆無で
ここに記すことはできませんが。

また 2 階には
県政資料館としての展示がありました。



「神戸小学校発祥の地」の碑。
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兵庫県公館の前のこの碑のあるところは
小学校ではなく
神戸生田中学校とありますが。

ともかく!この地に
明治 17 年(1884)
「神戸市立神戸小学校」が開校したらしい。

またまた余談ですが
牧野富太郎は自分のことを
「小学校中退」といっていたそうですが
牧野は文久 2 年(1862)の生まれ。
小学校がなかった時代じゃないんでしょうか。



どうも「ノジギク」のシャンデリアが
もやもやと心に引っかかり
本末転倒!もともとかんなくずのような薄い思考が
脇道にばかり千鳥足。
残暑に脳みそがゆだっている日です。



(敬称略)
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