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大原野のフジバカマ アサギマダラ [解語の枯れ尾花]

フジバカマ園です。
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京都市か長岡京市か向日市か
地理に不案内のものには分かりませんが
眼下遠くに市街が広がっています。

西国三十三所第 20 番札所
善峯寺(よしみねでら)のすぐ下です。
たぶん!棚田の休耕田を利用しているのでは。

満開にはちょっと早かったのかも。

イノシシに荒らされながらも
“ なんやかんや「大原野」推進協議会 ” という
長い名前のグループが
1,000 株ばかり育てたのだそうです。



フジバカマは秋の七草のひとつですが。

秋の七草といっても
すぐになにとなにだったかいえません。

ちなみに春の七草はすぐいえるのですがね。

せりなづな おぎやうはこべら ほとけのざ
  すずなすずしろ これぞ七くさ

だれの歌だか知りませんが
すらすら出てきますけどね。

吉田兼好(1283 ~ 1350)は徒然草に
秋の感じがいいという草を書いていました。

をぎ(荻)すすき(薄)きちかう(桔梗)
はぎ(萩)をみなへし(女郎花)ふぢばかま(藤袴)
しをに(紫苑)われもかう(吾亦紅)かるかや(刈萱)
りんだう(竜胆)きく(菊)きぎく(黄菊)も。
つた(蔦)くず(葛)あさがほ(朝顔)
いづれもいと高からず
ささやかなる垣にしげからぬよし。

フジバカマは入っていますが
しかし!まぁ!いっぱい書いていますねぇ。

兼好は「高からず」がいいといっていますがね。

あ!ここのフジバカマは
初夏に 1 度剪定しているのだそうな。
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素直に伸ばしていたら人の背丈を越えるんですね。



ああ!山上憶良(660? ~ 733?)ですね!七草は。

万葉集にある歌。

秋の野に 咲きたる花を 指折りて
  かき数ふれば 七種(ななくさ)の花

萩の花 尾花葛花 なでしこの花
 女郎花(をみなへし)
  また 藤袴(ふぢばかま) 朝がほの花

秋の七草は万葉集までさかのぼれるようです。

でも!食べられる訳でもなく
衣食足りず!礼節も風雅もないものには
気にするような草でなくてすみません。

万葉集の歌はなぜか覚えにくいので
「おすきなふくは(お好きな服は)」と
覚えていますけどね!私は。

お(おみなえし)す(すすき)
き(ききょう=憶良のいうあさがほ)な(なでしこ)
ふ(ふじばかま)く(くず)は(はぎ)と
1 度変換しなければ答えられませんが!はは。

をみなえし(女郎花)もここにありました。
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よく目立つ色で
花期が長いので好む人も多いようですが。



フジバカマは
昔から愛(め)でられているというのに
注意力散漫といえばいえるのですが
野山で見たという記憶がありません。

各地で「絶滅危惧種」とか
「準絶滅危惧種」とかに認定されているらしい。

それなら日本原産かと思えば!
そうでもないのかな。
園芸百科事典には
薬草として渡来したとありますが。

利尿!通経!黄疸に薬効あり?!
シャンプーにも用いたとも。

「あ!その渡来したフジバカマは違います」

これ?!
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まだ咲き始めとはいえ!すごく小さい。

コバフジバカマというのだそうな。

この園で育てられているフジバカマは
平成 10 年(1998)この近くで発見された
日本原種のフジバカマ!?



フジバカマの乾燥した葉を売っていました。
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いにしえの公達(きんだち)が
匂い袋にしていたとかいないとか。
これは生薬の
「蘭草(らんそう)」でもあるそうです。

葉ではなく花の匂いに
アサギマダラが飛んでくるのですね。
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アサギマダラは
台湾から北海道まで移動する渡り蝶。

昨年のある日には数百頭が乱舞したそうな。

今日(2016/09/24)はこの 1 頭だけ?!
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だからストーカーみたいな(失礼!)
大勢のカメラマンを引き連れて飛んでいました。
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ヒメコウホネやノハナショウブ等の
貴重な種を避難させている池の畔の白い花は
ヒヨドリバナかな。
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フジバカマがなければこの花で
アサギマダラは吸蜜するとか。

もう少しすれば
フジバカマが満開になり
空いっぱいの
アサギマダラの乱舞が見られることでしょう。

あ!
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羽根の下の端に黒い紋があります。
あればオスだそうですよ。
メスが飛んでくるまで
鳥の襲撃からも逃げて!頑張って!

私は 100 円で買った葉っぱを抱いて
ひとりで寝ます。

なんかねぇ!
漢方薬店に入ったときの匂いしかしないんですが!?
由緒正しき貧乏人の鼻には。



(佐佐木信綱編/新訓 万葉集)
(今泉忠義訳註/徒然草)
(講談社/園芸大百科事典/を参照しました)
タグ:徒然草
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元町のえきそば モトコーの落日 [町道!街道!眠り未だ足らず]

今ごろ野山を歩けば
ソバの畑が風に揺れているかも。
唐突に「ダッタンソバ(韃靼蕎麦)」なんて
思い出したりして。

ん?!
「えきそば」!?
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姫路の「えきそば」じゃないですか。
JR元町駅(神戸市中央区)の改札口の前。

姫路では大昔から有名店でしたが。
中華麺に似た麺を
うどんのだしに似ただしで食べるというもの。
和風ラーメンなんていっている人もいますから
今は珍しくはないかも知れませんが。

あ!
「ネパールそば」があるんですね!

なぜか「ダッタンソバ」を
思い出したりしていたところ!偶然にも。

入店します!
「ネパール」というのをください。

「そんなものはありませんが!」

え?
あれ!あれ!です。
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「ネバーえきそばのことですか!?」

「ネパール」じゃないのですかぁ!
「ネバー」でしたか。
ははは。日本にきて間なしなもんですから。

ねばる食材を
たくさんトッピングしたソバでした。

しかし!それもこの日はないそうです。

「秋の味覚」をすすめられたので!
「さんま蒲焼きと舞茸天ののったえきそば」を。
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税込 480 円。



「えきそば」の上を電車が通って行きます。
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JRですね。
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ほぼ同じ場所にある阪神・元町駅は地下です。

この高架下が
モトコー(元町高架通商店街)です。
元町駅から神戸駅までつづいています。

大昔!初めてきたときには
なんだかわくわくしたことを思い出します。
なにかが埋まっているような気がして
宝探しにきたような気になったのです。



端の商店街「元町高架 1」から入ります。
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通路の幅員がなく面白そうでしょ。

つづいて「モトコー 2 番街」に。
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物置の古い箱をひっくり返したような印象。

骨董品や古本や古着の店があります。
レコードやビデオもライター専門店も!

ん!ダイナマイトを買い取ってくれるの?!
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「元高 3 番街」です。
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ここでは「ワープロ」も現役。
専門店がいくつか。

モトコー 4 (花隈南商店街)かな。
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全体に大昔のように
あんまり人が歩いていません。

モトコー 5 (モトコーファイブ)です。
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JRのおなか(高架線路の裏)が丸見えです。
人間でいうと「恥部」ですか。はは。

モトコーの解体が始まっているのでしょうか。
JRは高架下の商店に
退去を求めているのですね。

不法占拠や違法建築やらあった
先の大戦後の
闇市の陰を引きずっているのでしょうか。

そう「闇市」ですね。
あんまり見なれた商店街の雰囲気ではないので
わくわくしたのですね。

やけに寂しそうな
モトコータウン 6 (あじさいの街)に。
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寂しい中!
ミリタリー(軍隊)関係の店がいくつか。
ここでは軍刀が買えますね。
買っても使い道はないですが!私には。

最後のモトコー 7 番街へ。
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30 分ばかりのぶらぶら。



もうこの散策もできなくなるのかも。
モトコーの終焉が近いのかも。

繰り返しますが!
戦後もすでに 70 年を越え
高架の老朽化も進み
立ち退き要求が出されているのですね。

懐かしい方は早めに行ってみてくださいね。
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高瀬川舟まつり 島津製作所資料館 [平安京有情]

森鴎外の戯曲を思い出しますね。
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京都は洛中の高瀬川。

舟があります。
高瀬舟でしょうか!イミテーションでしょうか!
「七之舟入址」とあります。

舟入(ふないり)とは荷をさばく溜まり。
小さな江がうがかれていたのでしょうけど
もちろん!今はなんにもありません。

「舟入」は 9 か所あったそうですが。

川の幅員がまちまちのような気がします。
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もともと!もっと広かったそうな。
水深もこれよりはあったとか。

舟の往来がなくなって久しく
ときはとうとうと流れて行ったのですね。



遠い日。
川幅が 200m ほどある川の畔で育ちました。

もっとも普段水が流れている部分は
その半分もありませんが。

「(私の)ご先祖は」
「高瀬舟で交易していた」と聞きました。
たぶん!
祖母がいったのじゃないかと思いますが。

こんな流れのあるところで?!
下りはいいけど!上りは!?

賢明な私は
(当時はすごく賢明だったのです!)
(信じないでしょうけど)
大いなる疑問でした。

「帆」があるし!
「人」や「牛馬」も引く!
との答えだったような。

しかし!
具体的なイメージが湧きませんでした。

長じて!
山中でテント生活なんかしているとき
風に吹かれて
渓流をさかのぼる落ち葉を目撃。

水面に浮けばそんなに大きな力がなくても
苦もなく
さかのぼれるものらしいと知りました。

知るのが遅過ぎますね。



三条小橋があります。
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低い!?
舟はどうして越えたのでしょうか。

当時の絵がありました。
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橋は高く造られていたのですね!当然ながら。
それに!やはり!
ここは人力で上っていたのですね。

この運河の最上流!二条の南の起点に
「一之舩(舟)入」があります。
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唯一現存している「舟入」です。



「一之舟入」にも復元の高瀬舟が。
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舟は台の上にのっています。

浮かべたらいかが!?

「沈みます」とか。はは。

「船大工が作った訳じゃない」と
世話役が胸を張って(!)お答えでした。

雨が降ってきました。

そんな中!舞妓さんが乗りました。
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蚊柱かギンバエのように蝟集(いしゅう)した
自称・カメラマンどもに
愛嬌を振りまいていますが
雨除けのコートがじゃまで
だらりの帯が見えません。

「高瀬川舟まつり(2016/09/22)」ですね。
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風雅(!)から
つまらない(すみません!)ものまで
各種の催しをしていましたが
これなんかすてきですね。
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笹舟作り。
あんまりこれを思いついた祭りには出会いませんが。

こどもに混じって
おとなの外国の人が楽しそうでした。
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どこかの国にもこんな遊びがあるのでしょうか。



高瀬川舟まつりの会場のそばに
島津製作所の資料館がありました。
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ここが創業の地で
大正 8 年(1919)まで本店だったそうな。

「島津」と聞けば
浅学・非常識の私なんか
「レントゲン」しか思い浮かびませんが
そのレントゲンですか!
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大正 7 年(1918)の製作モデル!?

明治維新で東京遷都。
ショックを受けた仏具の金物を作っていた
島津源蔵(1839 ~ 1894)が
科学立国の志を持って
教育用理化学器械の製作を思い立ったのだそうな。

多品種少量生産。
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すごいですね。
儲けているメーカーの逆を行っているような。

そんなフォーカスの外のことより
もっと科学の勉強をしなさい!
そんな天の声が聞こえてきそうな日です。



(敬称略)
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くら寿司のシャリカレーパン [食い意地]

「最期の晩さん!なにがいい?」

アラフォー(around 40)の発情!
いや!美しい(と昔いわれていたと本人の申告)
おね~さんが唐突に聞いてきました。

“ おごってくれるのですか!”

それによって違います。はは。
おごってくれるのなら高価なものをいいますが。

「おごらないよ!なにもないよ!」

なんだ!つまらん。
じゃ!本音をいえば
「白いごはん」と「白菜の古漬け」がいいです。

白いごはん!大好き!(拙ブログ 2014/01/22



なんでも食べられますが。
なんでもおいしそうに食べているらしい。
まずいものでも出されたら!食べられます。
しつけができていますから。

まぁ!それでも 1 番好きなものはごはんかなぁ!
日ごろ「おフランス人(フランス人にあらず)」と
いっていますがね。

よく「おにぎり」を食べているこのごろ。
買った「おにぎり」です。
手間がかからないのがいいのです。

スウェーデンからきた漫画家のオーサは
「朝ごはんはいつも(コンビニの)おにぎり」
「来日してから毎日食べても全然飽きない」とか。

あ!また!
オーサの漫画に影響されて書いています。

読書は嫌いです。
でも!明日の不安やら
あさっての恐怖やら
杞憂(きゆう)と思えることに目が覚めた深夜に
パラパラとめくることがあるのです。

脳みそのひだが伸びきっていますので
めくったところに感化されることの多いこと。



オーサは
コンビニのおにぎりの包装をみんな開いてから
海苔でごはんを巻いていたらしい。
とてもめんどうくさいと感じていたらしい。

それがある日突然!大発見!
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「1」「2」「3」と書いてある順序に引っ張ると!
たちまち海苔でくるんだおにぎりが誕生することを
知ったそうな。

「なぜ気づくのに半年かかったの!?」



そんな訳で
今日も「おにぎり」を持ってでかけます。
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実は昨日買ったけど
食べられなかったおにぎりです。
47 円(税抜)もしたので捨てられません。
水は 29 円(税抜)ですが。

ちなみに缶ボトルのコーヒーも持って行きましたが
持って行った 300cc のものも
紙パックの 1,000cc のものも同じ値段(税抜 69 円)!?
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これらより高い水も売られているのに。

なにがどうなっているのですか?
日本のマーケットはよく分かりません。



おにぎりの賞味期限も切れるころ
とある山中で
「1」「2」「3」と引っ張ると!?

な!な!なんですか!?

ポン菓子のような粒が飛び散りました。

ごはんがパラパラ!
昨日食べなかったので
冷蔵庫に入れておいたのがまずかったようです。

ふんわりとにぎっているのはいいことですが。
ふんわりは冷蔵や時間の経過には弱いらしい。
てのひらに残った米粒をなめるように食べると
硬い。

硬くても残ったおにぎりは食べましたが
ふたつとも空中分解したので
周囲にごはんだらけ。
小鳥が食べてくれたらいいのですが。



「あんた!ごはん好きやろ!」

下ネタ好きのおばちゃんがくれました。
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くら寿司の「シャリカレーパン」!

カレーパンはカレーパンですが
中身のカレーソースは
酢飯と和えてあるのでしょうか。

ひとつ 150 円(税抜)もするそうですが。
珍しいものですが。
まずくはありませんが。
自分で買って食べるかどうか!分かりませんが。



(オーサ・イェークストロム著/)
(北欧女子オーサが見つけた 日本の不思議/参照)
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京都駅 ことことの衣笠丼 [たべほ!ブフェ!バイキング!]

JR京都駅。
中央コンコースに出て!ふと!見上げれば!
すごいことになっていますね。
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この駅!乗り継ぎには利用しているものの
しみじみながめた記憶はないですが。

大きな吹き抜けの中!
大階段が空に上っています。
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その 150 段を越える
(しんどくて途中から数を忘れました)
階段を上がり!ふり返れば!なるほど。
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屋上に竹林がありました。
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吹き抜けを横切る「ガラス張り」があります。
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「Sky way(空中経路)」ですか。

京都タワーが正面にあります。
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ここですか!?
夏の五山の送り火が全部見える場所は!

毎年!抽選で見学を許されていますが
競争率が高いのか
1 度も当選したことがないので知りませんでしたが。
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毎年!自分は申し込みもしないで
「今年はどうなのよ!しっかりしてよ」と
エラそうに文句だけいう
アラフォー(around 40)のおばさん!
いや!発情止まない!いや!もとい
きれいな(という人もふたりぐらいいる)
おね~さんが 2、3 人いますが。

来年は頑張ります。
はは!鬼が笑いますね。



10 階で若い人がひしめいていましたが
あちこち各地のラーメン店が集まっています。

そこには食指が動かず
11 階に行けばやや静かなレストラン街。

なんでも高いですねぇ!
500 円越えたら高く感じる
懐中慢性不如意病のものには感性が違いますねぇ。

清水の舞台から飛び降りたつもりで
「京都ことこと」に。

衣笠丼(税抜 1,100 円)をいただきます。
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これが 1 番安かったのです。
油揚げと九条ネギの卵とじの丼です。

京都の衣笠(山)は
大阪でいえば信太!?
どちらもキツネに縁が深いのでしょう。

高価な衣笠丼ですが
「おばんざい」のバイキングがついています。
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デザートの「かりんとう」も入れてこれで全部。
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ドリンク類は水だけです。

しからば
もう 1 度。
香のものとかりんとう以外を 1 皿に入れてきました。
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京都にきても雅な気持ちにはなれません。はは。
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