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生姜の味噌漬け [お命!いただきます]

冷蔵庫の隅から味噌漬けが出てきました。

生姜(しょうが)ですけどね。
blog生姜味噌漬.jpg

記憶にありません。
かなり古漬けになっています。

中華風な味。
八角かフェンネルの匂い?!
いや!五香粉を入れたのでしょうか。
はは!全然覚えていません。

果実酒なんかには
しっかりラベルを貼っているのですが。
こんなに長い間
放置する前提ではなかったのでしょう。

端からかじりながら
焼酎やビールを飲みます。

漬け床の味噌も
ごはんにのせて食べています。



自称・有識者が
「生姜は古語で“ はじかみ”」
「日本書紀のころから日本にある」
といっていましたが。

ん?!
逆らっても 1 文にもならないから
黙っていましたが!そうですかねぇ。

たしかに日本書紀の神武伝承のところ
詩の中に

「介耆茂等珥 宇惠志破餌介瀰 句致弭比倶」

なんてありますが。

あ!古事記にもほぼ同様の詩がのっています。

福永武彦訳では
「垣本に 植ゑし椒(はじかみ)口ひびく」
らしいですけど。

「破餌介瀰」は「椒(はじかみ)」ですか。

林春隆訳では「波士加味」
安本美典訳では「山椒」
この時代の「はじかみ」は
「山椒」の類のようです。

記・紀の時代の「はじかみ」は
「生姜」じゃないですね。

後年!呉の国から辛い植物が到来。
今の「生姜」ですね。
どいう訳かこちらの方が
「はじかみ」になってしまったのでしょうね。



でも!今では「はじかみ」は
葉つきの若い生姜を指しませんか。

「芽生姜」とか
「筆生姜」とかいわれているもの。
「谷中(やなか)」とも
いわれたりしているもの。

徳川幕府 12 代将軍・家慶(いえよし)は
「芽生姜」がないと機嫌が悪かったそうな。

そこで年中食べられるように
谷中で促成栽培していたそうな。

だから!谷中。

しかし!水野忠邦が
財政再建「天保の改革」を行い
促成栽培とはムダ!
即!取り止め!にしたのです。

それがもとで
将軍と老中の関係が悪化!
失脚させられたのかどうか知りませんが。



家慶ほどではありませんが
私の親も生姜好きで
なんでもおろし生姜を薬味にしていましたが。

うどんでも素麺でも味噌汁でも漬けものでも。

私の知らないうちに祖母の好物になっていた
「桃屋のキムチの素」があります。

おろし生姜と
キムチの素を混ぜてみましょうか。

ラーメンの麺を湯通しして
冷やしたところにトッピング。
blog生姜キムチ.jpg

母や祖母はどうだったか忘れましたが
私の好物の青ネギといっしょにいただきます。



(敬称略)
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