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長居植物園の月のないお月見 [わが街・下駄ばきドドンパ]

今年(2016)の関西地方の
「十五夜」「観月」の催しには
どこも「月」がなかったようです。

どこへ行ってしまったのでしょう。

おほ空を 照りゆく月し きよければ
   雲かくせども 光消(け)なくに

古今和歌集(885)の尼敬信の歌。
ま!これは特別の満月を
歌ったという訳じゃないようですが。

長居植物園(大阪市東住吉区)には
天体望遠鏡を並べていましたが。

「月は今!あのあたり」と
レクチャーしている人たちが口をそろえて
形を変える雲を指さしているのが面白い。



「長居植物園お月見(2016/09/17・18)」です。

普段は 200 円の入園料ですが
日暮れて 1 度みんなを追い出してから
あらためて 300 円徴収して入園させています。

天の川?!
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月を愛でるのなら暗い方がいいのでは。

浅学なものにはコンセプトがよく分かりません。
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ま!高い入園料を取っているので
なにかしなければね。
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飲食ブースがいくつか並んでいますが。
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お!煙突のあるくるま。
木炭車ではないですね?!
木炭車を見たことがないですが。
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ピッツアの窯を積んでいるのですか。

マッコ(マッコウクジラ)と
ナガスケ(ナガスクジラ)が泳いでいる下に
山間の集落のささやかな盆踊りほどの人。
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「お月見コンサート」だそうですよ。
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こんな大きな公園なのに集客力がないですね。
月が見えないせいだけでしょうか。



なごんちゃん(清少納言)は枕草子に

「月は有明の東の山際(やまぎは)に」
「細くて出づるほどいとあはれなり」

と書いていますね。

吉田兼好は

「月はくまなきをのみ見るものかは」

なんて徒然草に残していますね。

満月は面白くない!
より風情のある月が多くあるということでしょうか。

ま!この人たちは人の世を高所(?)から
斜めに見ていますからねぇ。

月は心の空で見ましょう!ですか。
私には見えませんが。



各種の瓜(うり)は収穫どき。
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ん?!
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キーウィ!?
キーウィフルーツ?!
違いますね。
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夜目によく似て見えますが。
草本ですね。
食べられるのでしょうか。

なんて風流ではない思いばかり。



松尾芭蕉は
たくさんの月や名月の句を作っていますが。

「月いづく鐘は沈(しずめ)る海のそこ」

とか!名月に会えなかった句も多し。

「雲折ゝ(をりをり)人を休むる月見かな」

はは!
ときどき休みながら
月見をするのもいいということ?!

今夜は休みっぱなしになりそう。
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(奥村恆哉校注/古今和歌集)
(石田穣二訳注/枕草子)
(西尾実校注/徒然草/を読みました)
(敬称略)
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