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高瀬川舟まつり 島津製作所資料館 [平安京有情]

森鴎外の戯曲を思い出しますね。
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京都は洛中の高瀬川。

舟があります。
高瀬舟でしょうか!イミテーションでしょうか!
「七之舟入址」とあります。

舟入(ふないり)とは荷をさばく溜まり。
小さな江がうがかれていたのでしょうけど
もちろん!今はなんにもありません。

「舟入」は 9 か所あったそうですが。

川の幅員がまちまちのような気がします。
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もともと!もっと広かったそうな。
水深もこれよりはあったとか。

舟の往来がなくなって久しく
ときはとうとうと流れて行ったのですね。



遠い日。
川幅が 200m ほどある川の畔で育ちました。

もっとも普段水が流れている部分は
その半分もありませんが。

「(私の)ご先祖は」
「高瀬舟で交易していた」と聞きました。
たぶん!
祖母がいったのじゃないかと思いますが。

こんな流れのあるところで?!
下りはいいけど!上りは!?

賢明な私は
(当時はすごく賢明だったのです!)
(信じないでしょうけど)
大いなる疑問でした。

「帆」があるし!
「人」や「牛馬」も引く!
との答えだったような。

しかし!
具体的なイメージが湧きませんでした。

長じて!
山中でテント生活なんかしているとき
風に吹かれて
渓流をさかのぼる落ち葉を目撃。

水面に浮けばそんなに大きな力がなくても
苦もなく
さかのぼれるものらしいと知りました。

知るのが遅過ぎますね。



三条小橋があります。
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低い!?
舟はどうして越えたのでしょうか。

当時の絵がありました。
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橋は高く造られていたのですね!当然ながら。
それに!やはり!
ここは人力で上っていたのですね。

この運河の最上流!二条の南の起点に
「一之舩(舟)入」があります。
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唯一現存している「舟入」です。



「一之舟入」にも復元の高瀬舟が。
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舟は台の上にのっています。

浮かべたらいかが!?

「沈みます」とか。はは。

「船大工が作った訳じゃない」と
世話役が胸を張って(!)お答えでした。

雨が降ってきました。

そんな中!舞妓さんが乗りました。
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蚊柱かギンバエのように蝟集(いしゅう)した
自称・カメラマンどもに
愛嬌を振りまいていますが
雨除けのコートがじゃまで
だらりの帯が見えません。

「高瀬川舟まつり(2016/09/22)」ですね。
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風雅(!)から
つまらない(すみません!)ものまで
各種の催しをしていましたが
これなんかすてきですね。
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笹舟作り。
あんまりこれを思いついた祭りには出会いませんが。

こどもに混じって
おとなの外国の人が楽しそうでした。
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どこかの国にもこんな遊びがあるのでしょうか。



高瀬川舟まつりの会場のそばに
島津製作所の資料館がありました。
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ここが創業の地で
大正 8 年(1919)まで本店だったそうな。

「島津」と聞けば
浅学・非常識の私なんか
「レントゲン」しか思い浮かびませんが
そのレントゲンですか!
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大正 7 年(1918)の製作モデル!?

明治維新で東京遷都。
ショックを受けた仏具の金物を作っていた
島津源蔵(1839 ~ 1894)が
科学立国の志を持って
教育用理化学器械の製作を思い立ったのだそうな。

多品種少量生産。
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すごいですね。
儲けているメーカーの逆を行っているような。

そんなフォーカスの外のことより
もっと科学の勉強をしなさい!
そんな天の声が聞こえてきそうな日です。



(敬称略)
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