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花あるときは花に酔いたい梅田の秋 [わが街・大阪ブギウギ]

カリンの実が鈴成り。
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ちなみにカリンは「榠樝」
「花梨」とは書かない方がいいと
最近指摘されましたが。

JR大阪駅の上
ちょっとかしこまっていえば
ノースゲートビルの 14 階の「天空の農園」の隅。
背後にグランフロント大阪の威容があります。

「あの実!食べられるよね?!」

ばったり出会って同道した
アラフォー(around 40)の
ちょっと見が 10 歳ばかり若く見える
(暗くてミニスカなら女学生に化けられそう!?)
おね~さんがいいます。

無理でしょ!?
硬い!
石細胞ばかりで直接食べるのはどうでしょう。

あなたも知っている
アラフォーのM女史が採ってきた
カリンを(拙ブログ 2011/12/13
ホワイトリカーに漬けて果実酒にはしましたが。

「信州でジャムを食べたことがあるような」

諏訪湖あたりには
カリン並木がありましたよね!たしか。
でも!あれは「マルメロ」です。
マルメロをカリンと呼ぶ人や場所があります。
マルメロの果実はカリンより柔らかいはず。



稲刈りの終わった田んぼです。
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「え?!」

これでもここでは広い水田です!はは。

「アケビ!?」

あ!そっちですか。
フェンスにたくさんありますね。

よく気づきましたね。
アケビに似ています。
「トキワアケビ」ともいいますが
「ムベ」です。
アケビの実は熟すと裂開しますが
これは割れません。

常緑だから
「常葉木通(ときわあけび)」とも
いうのでしょうね。

天空の農園も
あまり見るもののない季節です。
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コスモスがきれいです。
センセーションの改良種が多い昨今。
この種は花期をコントロールしやすいので
もてはやされていますね。



「あれは?!」
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大阪駅の北
グランフロント大阪と梅田スカイビルの間。

「うめきたガーデン」という
期間限定(2016/10/07 ~ 2017/03/20)の庭園が
できたようですよ。
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行ってみますか。
その前にランチしませんか。
「天空の農園」から下に降りて「風の広場」へ。
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「ここ?!」「もしかしてファミマ!」

そ!
私の行きつけのコンビニのファミリーマート。
私のファミマカードで大盤振る舞いしますから。
いつも「風の広場」を見ながら
ぜいたくにも(?)コーヒーを飲んで!
おにぎりを食べているんです。

イートインスペースは狭い。
満席ですね。
あきらめてさらに降ります。

大阪駅のホームを見下ろせる
「時空(とき)の広場」が花園に。
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ここにはときどき花をいっぱい並べていますが
もっと実用的なことか
恒久的なことをしたらいいような。

とぼとぼたどり着いた「うめきたガーデン」の
チケット売り場には長蛇の列。

1,000 円ですって!入場料。

「あ!いいです!上から見たからいいです」



グランフロント大阪の北に行けば池がありました。
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静かな庭園があるじゃないですか。
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知りませんでした。
ここもグランフロント大阪なんですか。
いったい!
グランフロント大阪にはなん棟あるんですか。

おなかすきましたね。
もう昼休みはとっくに過ぎていますよ。

「お昼休みは 3 時まで大丈夫やけど」

おね~さん!なんのお仕事しているんですか!?

「ひ!み!つ!というより」
「ひと口で説明しにくいから!またの機会にね」
「でも!もう行きます!ばいばい」

ごめんね!
今度!おごりますね!ファミマのおにぎり。
あんパンもつけますね。

「気にしないで」

行ってしまいました。



私も秘密だけど
4 時過ぎまで時間があるけど!はは。
近所には「きまじめに会社に勤めています」と
テキトーにいっていますけどね。

この水の庭園に榊莫山の書がありました。
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「花アルトキハ 花ニ酔ヒ」
「風アルトキハ 風ニ酔フ」

師の好んで書いた文言が石に刻んであります。
浅学不勉強を棚に上げていいますが
これ出典はなんでしょうか。
師の作文でしょうか。

師は寒山と拾得の絵も
よく描いていたようですから
かれらの言動でしょうか。

寒山といえば寒山寺を思い出したりしますが
お門違いでしょうか。

蘇州の寒山寺といえば「楓橋夜泊」なんて詩も。

月落烏啼霜満天
  つきおち からすないて しもてんにみつ
江楓漁火対愁眠
  こうふう ぎょか しゅうみんにたいす
姑蘇城外寒山寺
  こそじょうがいの かんざんじ
夜半鐘聲到客船
  やはんのしょうせい かくせんいたる

ああ!これは中唐の張継(? ~ 779 ?)の詩ですね。

でも!榊莫山は寒山寺で寒山と拾得を見たとか。

「寒山と拾得はお経を手に箒を抱き」
「本堂の額の中でにんまり笑っていた」そうな。



私も大昔に寒山寺に行ったことがあるような。
門前で焼き芋屋に出会ったかも。
寒山も楓橋夜泊の詩碑も記憶にありません。
食い気と不倫の情けない時代でしたから。

今なら厚かましくなっているから
開き直って漢字をならべてみるかも。はは。

異国寒包手抱肩
  いこくはさむし てをとり かたをだけれど
漁火細揺消不眠
  ぎょか ほそくゆれてきえ ねむれず
月落烏啼寒山寺
  つきおち からすないて かんざんじ
地獄鐘声聴呆然
  じごくのしょうせい ぼうぜんときく

はは!恥ずかしい。
平仄もなにもあったもんじゃないですけどね。

そんな
「貧(ひん)アルトキハ貧ニ酔フ」秋の日。
「恋アルトキハ恋ニ酔ヒ」たい!
不倫でも片恋でもいいから。
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(石川忠久著/秋の詩100選)
(榊莫山著/新・路傍の書/を参照しました)
(敬称略)
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