ここはお国をなん百里

愛宕山で濡れて冷風にあたり
鬼の霍乱（かくらん）か
重篤なビョーキが表面に出てきたのか
頭が頭痛！
熱が発熱して！
（なにを書いているのやら）
ときどき咳が出てひんしゅくを買っています。

なぜか腰痛が！

腰痛でも歩けます。
歩けますが！非常にバランスが悪い！
タッチされたらこけます。
座ったり起きあがったりするとき激痛が走ります。

永遠に歩きつづけていなければならないみたい。



それでも京都まできました。

早々に用事をすませて帰るつもりが
その件は中止になってしまいました。

あああ！

危機管理能力に欠けていますので
こんなときには困ります。
なんの代案も浮かびません。
すぐ帰ればいいものを高い交通費を使った以上
なんか見なければ、、、なんて貧乏人は怖い。

とりあえず！とぼとぼ。
止まったら倒れるので。
倒れたら起きあがれなくなるので。



「ここはお國を何百里」


なんですか。
軍歌「戦友」ですか。
「戦友」なら日露戦争ですか！舞台は満州？！
熱のため！かの国！かの時代に
タイムスリップしたのでしょうか！

作詞者「眞下飛泉」の碑らしい。

相当古くから
ここ知恩院の近くに建っていたらしいのですが
気づいていませんね。

この碑のある境内は良正院？！
「本堂表門 国指定重要文化財」との碑もあります。

これでしょうか。


ただの古い門としか見えませんが。
あまり大事にされているとも思いませんが。



あれは平安神宮の大鳥居。


京都市では一番大きな鳥居。
と！バスガイドさんが団体客に説明しています。

いつも横を通って聞いていると
少しは覚えてしまいます。

大昔！観光バスに乗ったら
どう見ても還暦！いや！
古希の祝いを終えたのじゃないかというほどの
熟女の母親くらいのガイドさんが乗ってきました。

「なんきん（南瓜）を煮（た）いていたら」
「呼び出しがかかった」といっていましたね。

すでに退職していたガイドさんに
繁忙期の人の都合がつかないときには
急きょ！依頼があるのですね。

まぁ！しゃべる！しゃべる！

「なんのバスか打ち合わせもしないで乗りました」

そこで！なんでも聞いてください。
京都のことはしゃべれると思いますとのこと。

見るものなんでも由緒からエピソードまで。
街の風景から建てもの！歴史！人物！
たぶんどこかの境内でポチが仔を産んだり
ムササビのカップルが穴を開けたこと！
有名寺院の恥ずかしい裏事情など！
なんでも記憶にあるのでは。

なるほど！観光地では
終生使える技術があるのですね。



ここはどこ？！

意識がおかしい。
やっぱりもう帰ろう。

やってきた京都市営バスに乗ります。

行き先はどうだってよろしい。
市内は均一運賃 230 円です。
どこかテキトーな
鉄道の近くで降ろしてもらいましょう。

ぼ～っとかなりの時間乗っていたら
「つぎは！ひがしやまななじょう」
というアナウンス。

「ひがしやまななじょう」？！
「東山七条」のことですか。
「ひがしやましちじょう」といいませんか！フツー。

やがて
「ななじょうけいはんまえです」

あ！降ります。

「七条（七條）」京阪前は「しちじょう」京阪前では。

バスストップの標識も
「Shichijo Keihan-mae」じゃないですか。


なにがあったのでしょう。

京阪電車のホームへ。


やっぱり！
「七条」は「しちじょう」だと思いますがね。

熱があるせいでしょうか。