SSブログ

宇治川 もみじ谷の初冬 [町道!街道!眠り未だ足らず]

仏徳山から興聖寺(こうしょうじ)へかけおりて
山門からのぞけば琴坂が赤く燃えています。
blog01.jpg

宇治の紅葉の名所の琴坂ですが。
blog02.jpg

もう盛りは過ぎたのか
まだこれから燃え上がるのか!
思ったよりおとなしい色づき方。

宇治川右岸を少し下れば
宇治発電所からの放流はいつも元気。
blog03.jpg

柿の実とわらぶきの屋根。
blog04.jpg

初冬の絵になっているのは朝日焼窯元かな。

恵心院(えしんいん)に寄ります。
blog05.jpg

センリョウの実が境内のあちこちに赤い。
境内はいつも花木で埋まっています。
寺院はこうでなくては!

宇治川沿いを途切れずに流れている観光客が
ここにはまずやってきませんね。

いつも水子地蔵を囲んでいる風車が
音を殺してゆっくり回っています。
blog06.jpg

朝霧橋を渡り
中の島の鵜飼(うがい)のウミウにあいさつして
宇治川左岸に出て川沿いをさかのぼります。

京阪電車のすすめる紅葉のスポットのひとつに
「宇治川沿い」とありましたがどこでしょうか。

私が単純にイメージする鮮赤色のペイントを
ぶちまけたような紅葉ではない紅葉かな。

向こう岸は宇治川の右岸。
blog07.jpg

ああ!こんな紅葉を美しいというのかも。



天ヶ瀬吊り橋が見えてきました。
blog08.jpg

支流の寺川沿いを行く細道は
「もみじ谷」と呼ばれています。

多数のイロハカエデなんかが谷を覆っていて
夏には涼しい小径なんですが
この季節に通った記憶がありません。

さぞや真っ赤なトンネルの中?!
blog09.jpg

全然!あたたかい色がありませんね。
先ほどの宇治川沿いのどこよりも色気なし。

たどり着いた白山神社にも紅葉はありません。
blog10.jpg

勝手に期待して!勝手にがっかり。

大きな椎茸。
blog11.jpg

ひと山 200 円!おいしそうですね。

昨年にこのあたりで
たくさんの渋柿をもらいましたが。
今年はそんな幸運には遭遇しませんね。



勧請坂を越えて帰ります。

急な坂の途中にお地蔵さま。
blog12.jpg

白い袈裟(けさ)をかけられています。

普通!赤い色の袈裟のような。
この違いはなんですか。

北に下れば宇治の市街地に出られるでしょう。
ノーテンキに歩きます。

あ!たしか肩切地蔵と教えられたような。
blog13.jpg

このお地蔵さまも白いよだれかけ(!)ですね。

迷子になりましたが
休むことも考えることもなく
ともかく下に下にと道を選べば。
blog14.jpg

あの大公孫樹(いちょう)は県(あがた)神社かな。

姿のいい大けやきもあったのですね。
blog15.jpg

あんまり見上げることもなかった境内ですが。

縁切りのパワースポット(?)の橋姫神社。
blog16.jpg

車道から拝して通り過ぎます。



宇治橋の三の間。
blog17.jpg

遠望に「黄色」や「赤色」は見えませんね。

どうしてここだけ橋にテラスがあるのかと
だれも教えてくれませんが
橋姫さまがお住まいとも。

橋姫さまの家(!)として造ったのでしょうか。

豊臣秀吉はここから茶の湯の水をくませたとか。

源氏物語(宇治十帖)の「浮舟(うきふね)」が
入水(じゅすい)したところでもあります。

光源氏の亡き後のはなし。
こどもの薫(かおる)大将と
孫の匂宮(におうのみや)の両方に
カンケイしちゃって死のうとしたのですね。

ふたりは日本一を争う色男!いい男!
まぁ!しあわせな女ですね。
黙っていましょうよ。
黙っていたらなんとかなるでしょ。
なんて紫式部は考えませんよねぇ。

ちなみに薫は光源氏のこどものようで
母の浮気でできた子でしたか。

それは黙っていたのやら!どうでしたか。
今なら DNA 鑑定するぞ!

源氏物語を原文ではもちろん
どの訳本も完読したことなどありませんが
この浮舟の入水のところだけ気になり
いつもここで立ち尽くし
なん度ブログにも書いたことやら!はは。
私が宇治で一番好きなところかも。

先ほど忘れていて通り過ぎましたが
恵心院も浮舟のそれからに関係していましたね。

紫式部の大きな構想に感服しながら橋を渡ります。
タグ:源氏物語
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感