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しまい天神 小きみの昼定食 [平安京有情]

京都の花街のひとつ
上七軒(かみしちけん)です。
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今日は「ほこてん(歩行者天国)」ですか。

人の流れがとぎれません。
北野天満宮に向かっています。
しまい天神(2016/12/25)ですね。

菓子の老舗「老松」の前で
おね~さんがなにか焼いていました。
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「炙りふのやき」ですか。
私流で書けば「炙(あぶ)り麩の焼き」ですね。

小麦粉を溶いて鉄板で焼いたものを
「麩の焼き」と呼ぶのでは。

千利休がよく茶会に使ったらしいのですが
かれが考案したというのはウソでしょう。
その昔からあったのでは。

おね~さんの笑顔に!ひとつもらいます。
120 円。
味噌味のあんが入っていました。



家を出るのが遅かったので日が高い。
ランチにしましょうか。

上七軒歌舞練場の裏通りの
「小きみ」に行ってみます。
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前回はテレビクルーが大勢いて
「どうぞ!どうぞ!」と
招き入れられたのですが
仕込んだ(?)客が
到着する前に行ったらしく
その客と間違えられたらしい。

食べる前に追い出されましたが。

こんなこと!
思い出さなくてもいいことですね。
ま!恩讐を越えて!涼しい顔をして入ります。

昼は
「焼き魚」と「煮魚」と「おでん」の定食のみ。

焼き魚の「ほっけ」をもらいます。
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この日は女将さんひとり。

10 席ほどのカウンター席の客。
食べ終われば表で待っている客と入れ替わり
休む暇もありません。

それだからでしょうか!
小鉢が 1 鉢 1 鉢時間差で出てきます。はは。

上記の写真ではまだ香のものが出ていません。
出る前に半分くらい食べてしまいました。
チョー早食いは人後に落ちません。

芸妓のときに培(つちか)った芸でしょうか
1 鉢出すたびに
嫌いじゃないか!
食べられるか!と心配顔でお尋ねです。

それに調理をしながら
お茶はないか!もう少し待って!とか
まんべんに語りかけるなんて!
すごい芸ですね。

ごはんをお代わりしたのですが
税込み 1,000 円のままでした。
2、3 年前よりほんの少し値上げしていましたが
付近の価格から比較すればお値打ち感があります。



北野天満宮のしまい天神。
境内の内外に香具師(てきや)が出張っています。
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一の鳥居の向こうの
影向松(ようごうのまつ)も露店に押しつぶされそう。
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ここは昔ながらの
骨董やら古着やら道具類やらが目につきます。

人波に流されて行きます。
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この日!
香具師の男と客のおばちゃんが
ののしり合っていました。

また!別の男がおばちゃんに
「カネ持ってこい」なんてどなっていました。

初めてですね!
京都の香具師が
客にけんかを売っているのを見たのは。

そういえば!
辻與一著/京を探る/に
北野天満宮の露店の品ものは
問屋の売れ残り!見切りもの!半端もの!だと
書いてありました。

「売る方も買う方もオッサンで通用する」とか。

たぶん!
昭和 40 年代ごろの
北野天満宮だと推察されるのですが。

あんまり品のいい場所ではないようですね。



本殿のお賽銭箱まで遠い。
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長い行列の横をスルーして
御土居(おどい)に行ってみました。
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紅葉の季節には有料ですが
カエデの葉は 1 枚も樹上にありませんね。

北門の横の
文子(あやこ)天満宮だけお参りして帰ります。
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調べれば調べるほど摩訶不思議な天満宮ですが
なんとなく親しみを感じてきた神社です。

例年よりあたたかかったしまい天神。
ほころんでいる梅の花もありますね。
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(敬称略)
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