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餅なし正月 珍しくもなく [お命!いただきます]

1 月も半分過ぎていますが。
例年!
正月にあまり雑煮を食べていないのですが
今年はどうでしたやら。
記憶にありません。

「正月に雑煮」は
そんなに古い風習ではないようですね。

「嬉遊笑覧(1830 年ごろ)」に
「梅窓筆記」から引用して
“ 烹雑とは今の雑煮餅のこと也 ”とあります。

烹雑(ぼうぞう・ほうぞう・ほうそう)は
保雑とか保臓とも書いていたようですが。

雑煮という料理もあったのですがね。
雑煮は餅の入らない別の料理だったらしい。

それがイエズス教会の日葡辞書(1603 年ごろ)では
雑煮は今のような餅入りの煮ものになっているとか。

たぶん!烹雑が雑煮を吸収合併(!)して
なぜか名前は雑煮になったようです。
不思議なはなしですが。

といっても一般家庭にすぐ
餅入り雑煮が普及した訳でもなく
18 世紀の終わりごろの高崎藩(群馬県)では
武家だけだったようですし
最近でも奈良県の吉野あたりをはじめ
かなりの地でも餅入り雑煮を食べていないそうな。

正月になにを食べていたのでしょう。

里芋でしょうか。
里芋(親芋)を
輪切りの満月のように切って煮たもの。
後年!それに似た大根の満月切りとかも加わって。

今でも神棚には
餅の入らない雑煮を供える地方も多いそうですよ。

熊本県の五木村あたりでは雑煮を食する前に
里芋で祝うとか。

ん?!
思いつきでいいますが。

里芋は熱帯地方原産でしょうか。
稲と同じ伝播経路かも。
どちらが先かいっしょか知りませんが
米を食べる民族とともにきたのかも。

米を食べている人は
ご先祖(たぶん!)に感謝して
正月には里芋を食べましょう。



あ!
冷蔵庫に“餅”があります。
忘れていました!
キリスト教信者もいない!
ダビデの星も紛失したツリーの下での
不謹慎なクリスマスパーティで
餅がたくさんあまったのです。

餅なんか
クリスマスパーティに
たくさん仕入れてきますかねぇ。
それはともかく!
それで!もらってきたものでした。

前日から手伝わされて!日当はこれだけ。
はは!世間の私の評価はこんなもの。

あまっていたごはんもあげるといっていたけど
ぱさぱさの寿司めしなんて
前の池のいやしいアカミミガメも食べないよ。

今!池のアカミミガメは
冬眠しているのかどうか知りませんが。

しかし!その餅はおいしくないのですね。
色が黄ばんでいるし!
焼いても「のび」がないし。
だからたくさんあまっていた!?
納得です。

でも!もったいない!
感謝していただきましょう。



蒸してみましょうか。
餅をさいころに切って赤飯と混ぜてから
チーズを置いて。
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蒸し器をセットするのはメンドくさいので
電子レンジでマイクロウェーブ照射!

胡麻塩で食べます。



焼きますか。
ちっともふくれず!焦げますが。

焼いてマーガリンを塗りたくって
小口切りの青ネギをまぶして。
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醤油をかけたら!おいしいじゃないの!
万人が喜ぶ味かどうか知りませんが。



焼いてマーガリンを塗ってから
すり胡麻と塩で。
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“ごま”かせられますぞ。
抹茶をふりかけるつもりがないので
粉茶で代用。
粉茶で十分おいしいですけどね。



焼いて
マーガリンと梅肉(梅干のペースト)を混ぜて塗り
青ネギをかけました。
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これはもう!私だけの味の世界かも。



(喜田川守貞著/近世風俗志/宇佐美英機校訂/)
(大島建彦編/餅/の受け売りですよ)
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