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切り干し大根 梅醤油和えは寝藁 [だまって食え!]

「日本!勝った!」
「日本!勝った!」
「ロシアに勝った!」と
日本全国が浮かれている
日露戦争(1904 ~ 1905)のとき入営した
長谷川二等兵(後の作家・長谷川伸)は
驚いたそうな。

浮かれるものはなにもない!
支給されるものはオンボロ!
寝床にはワラを敷いてあったそうな。

規定ではひとり 1 挺の銃剣もなく
しばらくして
ロシアから分捕ったものを
やっと支給されたそうな。

戦勝国の割りには
後進国並みのひどい装備だったのですね。

食べものは特に悪く
麦のほうが多いごはんの盛りは少なく
普段のおかずは
「寝藁(ねわら)」ばかりだったそうな。

「寝藁」とは厩舎の馬の寝藁に似たもの。
切り干し大根とワカメを
酢醤油にくぐらせたものをそう呼んでいたとか。



昭和 12 年(1937)の「軍隊調理法」に
「切り干し大根」は
4 レシピありますが。

その「煮しめ」「三杯酢」
「胡麻和え」「辛し和え」の中の
「三杯酢」が該当しますか。
でも!ワカメは使っていませんが。



思い出しました!
梅の醤油漬け!(拙ブログ 2016/06/16

万博記念公園の梅の実を
醤油に漬けていましたね。

酸味がついた醤油ができていました。
さっそくそれで
切り干し大根とワカメの梅醤油和え。
blog千切り梅醤油.jpg

なかなか美味ですぞ。

「寝藁」バンザイです。
バンザイなんていえるのは
平成飽食時代だからでしょうか。



(棟田博著/陸軍いちぜんめし物語/参照)
(敬称略)
タグ:軍隊調理法
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