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山椒の青い実の季節は短い [桃栗残念!柿蜂の巣?]

みつみつし 久米の子らが
垣下(かきもと)に 植ゑし椒(はじかみ)
口ひびく われは忘れじ 撃ちてしやまむ

古事記の神武東征にある復讐!殺戮の歌。

無敵の久米のものどもが
垣根の下に植えた山椒
ピリリと辛い痛手を忘れない!
撃ってのけずにおくものか。
だとか。

侵略しているほうが正義なんですね。
侵略したから
痛手を負うのは仕方がないと思うのですが
その復讐に燃えて!皆殺しにかかります。
勝てば官軍!
侵略でも謀略でも正義の戦い。

それはさておき
山椒があったのですね。
日本原産の香辛料でしょうか。

ちなみに古名は「はじかみ」
後の時代に「生姜(しょうが)」が渡来して
いつの間にか「はじかみ」の呼称は
そちらに移行してしまいました。



山椒の実の季節です。
青い実が売られています。

5 月中に買えば未熟果が多く
6 月も中ごろになればもう店頭にありません。
まさに「旬」のもの!
「筍」の字を山椒の青実にあてたいものです。

大昔!生醤油だけで煮たものを
奥さんを亡くした大酒飲みのおじさんにあげたら
たいそう喜ばれ
それから毎年持って行っていたのですが
その人ももう鬼籍に入り
私の山椒の調理は途絶えています。



酒の肴を作ります。

ネギをテキトーに切って
青梅醤油(拙ブログ 2016/06/16)をからめます。

フライパンで胡麻油を熱し
山椒の実を放り込んでから
油ごとネギにぶっかけてみました。
blog山椒ねぎ.jpg

生っぽいのがイヤなら
いっしょに少し炒めてもいいかも。

山椒をアク抜きと称して
湯通して使う人がいますが
キョーレツさが好きな私は
佃煮でもなんでも
生のまま調理します。



山椒にむせたら
男性なら女性の腰巻を!
女性なら男性のふんどしを
はぎとったらいいそうな。

近くにいて
はぎとられるほうはいい迷惑ですね。
あ!うれしいのやら?!
不調法ですケン!分かりません。
どなたかご教授くだされ。

昔の中国には
「椒房」という称する部屋があったそうな。

山椒(たぶん粉)を
壁に塗り込めるのだそうな。
奥方の部屋だけのようですが。

科学的なこと!
迷信的なこと!
いろいろあったのでしょうね。

青実をぷつんと歯でつぶせば
お~!
孤閨(こけい)に吠える夜!



(古事記/福永武彦訳/)
(主婦と生活社/古典コミックス 古事記/)
(林春隆著/野菜百珍/参照)
(敬称略)
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