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御所に生まれて法然讃歌 [みんなで歩けばこわくない]

京都御苑です。
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暑い!
少し歩いただけで
みなさん汗が噴き出て不快な顔。

「ここが私の生まれ育った京都御所です。

少しギャグをかまして
なごませておこうとしたのですが。

「クスノキの枝先で生まれたのですか?!」

「おら!クスサン(蛾)じゃねぇ!

「(御苑の隅の)トンボ池で育ったのですか?!」

「おら!おたま(じゃくし)じゃねぇ!

平均年齢が高いので
手ごわい!口の減らない人たちです。

月例の
仮面(氏素性をいわなくてもいい)ハイキング。

梅雨が明けない季節。
山歩きは避けて
京都市内を歩くことにしたのですが
この盆地特有の蒸し暑さ!
異郷からきた人たちは驚いて
腹立たしく思っているようです。

地元の京都や
やはり盆地の奈良生まれの人も怒っていますが。
私に怒っても知りませんよ。



まず!私の生まれた!
あ!ギャグですよ!
ん!なん度もいうな!ですって!暑いから
京都御所から巡ります。

左近の桜!右近の橘があるでしょ。
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正殿(せいでん)の紫宸殿(ししんでん)です。

ここが枕草子の時代には
天皇の日常の住まいにしていた清涼殿です。
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御内庭(ごないてい)の奥に
サルスベリのピンクが見えました。
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御所の見学後は
御苑の北西隅の児童公園でランチにします。
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屋根のあるところには先客がいっぱい。
小雨そぼ降る中で食べさせて!
ごめんなさい。



昼からは
京都御苑の西に隣接している護王神社から。

和気清麻呂を祀っていますが
狛イノシシをはじめ
「霊猪」がたくさんいます。
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道鏡の放った刺客から
300 頭のイノシシが
清麻呂を守った逸話があるそうです。

あ!思い出しました!九條家の茶室。
雨宿りを兼ねて
拾翠亭(しゅうすいてい)に行きましょうか。

拾翠亭のある京都御苑にもどりましたが
参観の行われない日でした。

でも大丈夫!
外からでも見られますよ。
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中からなら有料!ここからなら無料。



湿度が高くて息苦しく
ご老体ふたりがリタイア。
京阪・丸太町駅から帰し
なんとか生きている(!)人たちで
丸太町通りをひたすら東へ進みます。

地元では「黒谷さん」と親しまれている
金戒光明寺へ。
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法然が比叡山から降りてきたときには
ホントに谷の中腹だったのかも。
境内の高低差が激しい。
どんどん石段を上って行きますよ!
ついてきてね。

「ああ!生ビール飲みてぇ!」

だれですか!頑張って。

法然の「問答類」は
たくさん残っているそうな。

「酒飲むは罪にて候か」

「まことには飲むべくもなけれども
「この世のならい。

だそうです。
どう解釈をしますか。



金戒光明寺を北へ抜ければ真如堂。

どろどろの恋の修羅場ばかりの
アラフォー(around 40)のおね~さん方!
祈りなされ。

慈覚大師・円仁が
「女人を救い給うや」と問えば
本尊の阿弥陀如来像がうなづいたそうな。

絵馬は五曜星(?)ですか。
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どんな意味が秘められているのでしょう。

ここは紅葉の名所です。
秋にもきてくださいね。



逆立ちしている狛犬と獅子のいる
宗忠神社を通って吉田山に。
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吉田山を西に降りれば
歴史で習った気がする吉田神道の総家。

ここには「割符(わりふ)」があります。
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右側に願いごとを書いてから半分に割り
右側を神社に残し
左側を持って帰るというのですが。

この英語を書いた人!知らなかったのでは。
教えてあげてね。



京都大学です。
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正門の横の京大一おしゃれなレストラン
「カンフォーラ」に
おいしいクラフトビールがありますよ。
ビールを飲みたいといっていた人!
だれですか。

寂(せき)として声なし。
通過します。

再び法然の念仏道場の百万遍知恩寺へ。
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「念仏の百万遍。
「百度申して必ず往生す。

ということだそうです。

されど

「命短くてはいかが候べき」

「百度申してもし候。
「十念申してもし候。
「また一念にてもし候。

念仏とはまことにありがたい!

神にも仏にも帰依のない私がいったら
失礼極まるニュアンスになりますが。



ありがたいところで
本日のハイキングを終わります。

酒飲むのはこの世のならい!とか。
各自勝手にどこかへ行って
念仏を唱えながら飲んでくださいね。



(寺内大吉著/法然讃歌/参照)
(敬称略)
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