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一心寺 あらしのよるに [通天閣が見える]

ん!?
なにか気配が!
振り向けば塀の丸い窓(!)から
なにかが見ています。
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紫薇花(しびか)ですか!
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一心寺(大阪市天王寺区)に
北門から入山して
窓の内側の鐘楼の前に立てば
先ほどの紫薇花が
古い墓地に彩りをつけています。
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晩唐の杜牧(803 ~ 853)の
紫薇花という題の七言絶句は

「暁迎秋露一枝新
  あかつきに しゅうろをむかえて
  いっし あらたなり

で始まり

「向風偏笑艶陽人
  かぜにむかって
  ひとえにわらう えんようのひと

で終わっています。

紫薇花は日本の名は「さるすべり」
盛夏の花だと勝手に思っていましたが
夏から秋の花でしたか。

百花繚乱の春の花園にはなく
桃李の花も実もない季節に
笑っているという詩なんですが
いろんなことを皮肉っているのでしょうね。

今!大阪中で咲いている花でもありますが。
皮肉ってみたくもなるほど
倦怠的な行政や人心の大阪ですねぇ。



あれ!?
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残暑の木漏れ陽が気だるい
仁王門(山門)近くの墓地。

ちなみに「お骨仏」一心寺ですが
周囲にいくつか古い墓地があるのです。

この紫色!
ジャカランダの花びらじゃないですか!
初夏の花ですよね。(拙ブログ 2017/06/24

見上げても深い緑だけ。
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市川団十郎(8 代)の墓石まで下がって
離れて見上げたら
こずえの先に可愛い花が!
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探せば他にもありますね。
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外に出て一心寺 三千佛堂の前から見上げて
また見つけました。
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ここにはまだ!
つぼみがほんの少しありますね。

これで 3 群見つけましたが
3 輪といったほうがいいような大きさの花。



三千佛堂の地下の
「一心寺シアター倶楽(くら)」で
「あらしのよるに」が公演されていました。
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オオカミの男の子のガブと
ヤギの女の子(たぶん!)のメイの
友情物語といいますが
釈然としません。

それは純真さも誠実さも
正義もなくしてしまった
乾いた心の私だけなんでしょうか。

歌舞伎の中村獅童がすっかりはまり込んで
思い入れは深く
「そうでやんす」と
ガブの口調でばかりいっていたので
私も原作を読んでみましたが。

ひらがなばかりで!はは
とても読みやすいのですが
1 巻だけでもうおなかがいっぱい。

どんな結末なんですか。
入場してみましたが。

影絵劇でした。
こどもとそのママばかりが見ていました。

こんな肉食は悪で
(たぶん!)草食は善だという
安ものの仏教の端のほうにあるような思想!
私には無理ですね。

草食でも草の命を奪っていますよ。

オオカミとヤギのかなわぬ友情!?
無茶苦茶なはなしですね。

かなわぬ恋なら心中だという
近松門左衛門の戯曲のほうが
まだ少しは分かるような気がします。



あ!
まつや!?
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いや「松のや」ですか。
牛めしの「松屋」の
「松屋フーズ」が展開している
「とんかつ」店ですかね。

歌舞伎で中村獅童が「ガブ」役なら
「メイ」は
尾上松也が演じたそうですが。

「まつや」つながりで入店。
唐突に勝手につなげて!ごめんなさい。

夕方ですがランチにします。
一番安いものでいいです。
「親子ささみかつ丼」税込み 500 円。
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(石川忠久著/夏の詩 100 選/)
(木村裕一著/あらしのよるに/)参照
(敬称略)
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