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鞍馬寺 義経祭 2017 [猫も歩けば棒立ち]

叡山電車の終点の鞍馬駅前の天狗さま。
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前回きたときには鼻が折れて治療中。
絆創膏が貼ってありましたが。

鞍馬寺の仁王門の前で
阿吽(あうん)の虎が吠えています。
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ケーブルカーには乗らずに歩きます。
無料だったような気がするのですが
現在は片道 200 円!?
という!ただのケチなだけなんですが。

「鞍馬の火祭」で有名な由岐神社を過ぎて
なごんちゃん(清少納言)が枕草子に
「近うて遠きもの」のひとつに
「鞍馬のつづらをりといふ道」と書いた
つづら折りにかかったところに
「源義経供養塔」があります。
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つづら折りでもなんでも
どんどん無鉄砲に上ります。
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ちなみに「遠くて近きもの」は
「極楽」「舟の道」「人の仲」とあります。
「人の仲」は能因本では
「男女の仲」と写本されているそうな。

今日の私の「足」は快調!
心臓は破裂しそうですが
足だけ勝手に進んで
30 分はかからずに
鞍馬寺金堂(本堂)に到着。
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やはり!虎が迎えてくれます。
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今日(2017/09/15)は
「義経祭」が催行されています。
年に 1 度
毎年 9 月 15 日の祭だそうな。



法要の前に境内に造られた舞台で
はるばる
宮城県栗原(くりばら)市からきた
「栗原神楽」が奉納されています。
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鉦(かね)と太鼓の伴奏がにぎやか。
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義経は奥州に流れて行きました。
そのことと関係あるのかも。

本殿の中の法要は
「舞」なども奉納されているようですが
バチあたりの私は蚊帳(かや)の外。

他にもバチあたり!?
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撮影禁止というのに堂内で
カメラを振り回しているものがふたりほど。
「報道」等の腕章もないのに。

ま!係わりのないことには見て見ぬふり。

本堂の前に出て「武道」の奉納。
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失礼ながら!拝観していて
あんまり面白い祭でもありませんね。



奥の院のほうへ急な山道を上ります。

「牛若丸 息つぎの水」があります。
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「水」に賽銭箱が置いてあります。

この山に「義経」の遺跡は多いようです。
ほとんど亡くなってから
なん百年も経ってから祀ったのでしょうけど。

日本人は「判官びいき」ですからね。

しかし!私は義経が全面的に悪いと思います。

義経はあまりにも軽率ですから
そりゃ!頼朝は怒りますよ。

天下を平定するまでは
おなじ血が流れているということで
団結の引力が強いとは思うのですが
頼朝が天下人になったら
義経は家来のひとりでしかないでしょう。

しかし!頼朝が死ねば
出自の悪い義経でも取って代われます。
「血」を正義と考えるほうが
まとめやすいから。

つまり!天下人・頼朝の最大の脅威は
義経の「血」!
一番の愁いかも。
愁いは早く断っておきたいもの。

ドラマや映画でふたりを
「四畳半ちゃぶ台を囲んだ兄弟」並みに
描きたがる人がいますが
それは!その脚本書きの出自の悪さを
露呈しているようなものでしょう。

由緒ある家の外腹!内腹の関係は
そんな感傷の生まれるような
仲じゃありません。



牛若丸が奥州に立つとき測ったという
「背比べ石」まで上ってきました。
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参道としてはこのあたりが
一番高度があるのじゃないでしょうか。

杉の根が露出した
通称「木の根道」を行けば
大杉権現社があります。
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その横に!
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赤い十字架!?

急な石段をころがり降りれば
牛若丸が鍛錬したという僧正ガ谷不動堂。
その前に義経堂がありました。
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義経の魂は鞍馬にもどっているのだそうな。
今は遮那王尊という神になっているのです。

義経堂と不動堂の間に小さな池がありました。
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池の中に十字架!?
じゃないですね。
赤い魚が 1 尾!
所在なげにいました。

こんな!
いろんなものが横行する山の浅い池で
よくまぁ!無事なこと。



(蛇足ながら)
大杉権現社近くの赤い十字架(?)は
消火栓の頭の部分でした。
タグ:枕草子
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