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飛鳥稲渕かかしロード 彼岸花まつり [解語の枯れ尾花]

終わりのないような
爪先(つまさき)上がりの舗装道路が
延々とつづきます。

「高松塚古墳からずっと上りじゃないの!」

アラフォー(around 40)のふくよか
たっぷり(という人も 7 人ほどいる!)
おね~さんがぼやきます。

「アップダウンはありましたよ。

「は!?」

いえ!なんでもありましぇん。

「おっぱい!大きいんですから!
「頑張って!

「どういう意味よ!?」

いえ!なんでもありましぇ~ん。

自分のおっぱいを投げ縄のように振り回して
それを動力源(?)にして
速く走ったり!遠くに飛んだりしている
富永一朗の漫画があったような。

彼岸花が 1 輪。
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いとおしいじゃないですか。

向こうが明るい!
よかったですね。
上り切りましたよ!たぶん。



やっぱり!
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彼岸花 1 輪をいとおしく思っていいたら
腰が抜けました。

稲渕(いなぶち)地区に着きました。

ここから案山子路(かかしロード)です。
棚田の中の道に案山子が並んでいます。
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かかしロードのこちら側が上部です。
ここから棚田の底の飛鳥川まで下がります。
15 分ばかりの道です。

ここ 2、3 年
ハイキング仲間から
鉄人(!)といわれている
おじさんときましたが。
今年はだんじりの
試験曳きに行くといっていました。

「嫌われたのよ!」

ま!そうですけどね。

「でも!おね~さんと歩けて
「人生!豊かになりました。

「よくまぁ!口が減らないよね」



今日は(奈良県)明日香村の
「彼岸花まつり」(2017/09/23・24)
でもありました。

棚田の上部のほうには
黄色や白色の彼岸花です。
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毎年ここに咲いています。
宿根の球根ですからね。
でも!赤いほうが彼岸花らしいような。
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「赤い花なら 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
「阿蘭陀(おらんだ)屋敷に 雨が降る

長崎物語という昭和の初めころの歌。
祖母が「ねぶか節」で歌っていましたが。

ちなみに
「ねぶか節」とは音痴のことですよ。
ネブカ(葱)には節がないもので。

それはともかく
記憶にある幼いころから
私は「彼岸花」という単語しか
使いませんでしたが
歳時記を見ると
「曼殊沙華」のほうが
広く用いられている植物名らしい。

異名として
「彼岸花」「死人(しびと)花」
「幽霊花」「捨子花」と書いてあります。

本を広げればあるは!あるは。
「地獄花」「死者花」「幽鬼花」等々!

漢字はよく分かりませんが。

「アタマハシリ」「オニバナ」
「オニモメラ」「カブレグキ」
「カブレバナ」「ジゴクモメラ」
「シコジケ」「シタコヂゲ」
「シタマガリ」「ジュズバナ」
「テクサリ」「テクサリバナ」
「テクサリグサ」「テハレ」
「テハレバナ」「ドクグサ」
「ドクバナ」「ドクユリ」「ホウソウバナ」

みんな不吉な名前!
不気味な名前がいっぱい。

きれいな花なのに可哀そうですね。



案山子を見て歩きましょう。
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小さなものも。
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今年のジャンボ案山子。
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忍者ですね。
この催しが終わっても
ジャンボ案山子だけは残しているような。

「毎年違うの?!」
「昨年の案山子はなんだったの!?」

「金太郎?!いや!違うような。
「すぐ!忘れます!はは。

「あ!イケメンですよ!
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「それ女性じゃないの?!」

「こちらはおね~さんそっくり!
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「体形が違うでしょ!」

自分でいうなんて!
かわゆい!(でもないですか)

南都銀行の製作らしい。
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去年は雨でつぶれたと
若いカップルが毒舌を吐いていましたが。

やっぱり!
「へのへの、、、」が案山子らしい。
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案山子の製作者はみんな違うのです。
コンテストもしています。
この日に優勝者が決まるらしい。



飛鳥川まで降りてきました。
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1 月の風物詩の
綱掛神事(つなかけしんじ)の
男綱(おづな)です。

「おづなって?!」

「おね~さんの好きな
「たぶん大好きな!男性のモノです。

上流の柏森(かやのもり)には
女綱が下がっています。

「さ!ごいっしょに
「子孫繁栄を祈りましょう。

「恥ずかしいよ」

神事では五穀豊穣も祈るようです。
悪疫侵入防止にも役立っているそうな。



(日野巌著/植物歳時記/参照)
(敬称略)
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