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京都御苑のたぬき 女優のたぬき [平安京有情]

京都御苑の京都迎賓館の東に
メタセコイアの林がありました。
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1950 年に日本に入ってきた苗木の一部なら
樹齢は 70 年ばかりかも。
紅葉の季節にきてみたいもの。

このあたりなぜか
「コオロギの里」と名づけられています。
人はあまりこないので
昼間からいろんな虫の声があります。

あまりはなやかな花や実のない季節です。

南の端の九條池の中の厳島神社に
コムラサキがひっそり実をつけていました。
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向こうに見えるのは
九條邸跡の拾翠亭(しゅうすいてい)です。

拾翠亭の 2 階から池を鑑賞しましょうか。
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目前のサルスベリにも
ほんのわずかピンク色が残っているだけ。

閑院宮邸跡の池のほとり。
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1 株の彼岸花も盛りが過ぎましたか。

京都御所の中の池のほとり。
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中秋の名月のころ。
1 株のススキが穂を出しています。
フジバカマも咲いています。

お!
遠い台湾あたりからフジバカマに飛んでくる
アサギマダラ!?
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違いますか。
ツマグロヒョウモンの女の子かな。
動植物の名前は
毎日のように
みなさんにレクチャーされるのですが
まともに覚えているものは少ない阿呆です。



京都御苑は林のようでもあり
キノコもたくさん出ています。
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イグチの仲間なら食べられそう。
干してから食べたらいいのでは。
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「マツタケ!?」

若いカップルの弾んだ声に飛んで行くと。
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京都御苑にも
京都御所にも赤松が多いのですが。
若い個体はありません。

50 年越えた樹齢の木のすぐ根元に
マツタケが出ますかねぇ。
ま!食べてみてください。
毒はないと思いますよ。はは。



レストランがありました。
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名前の分からないレストラン?!
もしかして
「京都御苑 中立売北休憩所」というのかな。

「たぬきうどん定食」
税込み 880 円があります。
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麺類の「たぬき」は
各地で内容ががらりと違います。

京都の「たぬき」は
油揚げは入っているんですが
とろみあんがかかっています。
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すりおろした生姜がのっていました。

大阪のうどん定食といえば
たいていごはんがついてくるのですが
京都は雅ですなぁ!?
いなり寿司が 1 個!



撮影中なんかで
そば屋で昼食というとき
いつも「たぬきうどん」と
バカのひとつ覚えのように頼んでいた
女優がいたそうな。

女優は初めてそういうことになったとき
まったく様子が分からなかったから
隣の人が頼んだのでそうしたとか。

以後ずっと「たぬきうどん」ばかり。

女優は「食通」と広く認められていた
作家の檀一雄の長女。

しかし!
ほとんど外食なんかに
連れて行ってもらってなかったそうな。

それだけではなく
その父に苦しめられていたのですね。

「料理人」の父は家にいるときには
盛大に買い出し!
呼びたいだけ客を呼ぶ!
ありったけの鍋や皿を汚す!
レンジを汚す!

そして山のような洗いものは
毎回!娘たちに課せられたそうな。

それで料理を嫌いになったのか
関心がなくなったのかは知りませんが。



東京の「たぬきうどん」は
どんなものでしたやら。



(檀ふみ・阿川佐和子著/
  ああ言えばこう食う/を拾い読み)
(敬称略)
タグ:檀一雄
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