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中秋の名月のススキ [解語の枯れ尾花]

淀川に架かる豊里(とよさと)大橋の上。
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こちら左岸側は大阪市旭区太子橋。
向こう側が大阪市東淀川区豊里。
でも!橋の名前は右岸の豊里から。
ま!好きなようにしてください。

中秋の名月(2017/10/04)用に
ススキの段取りです。

居酒屋やスナックが
花屋のススキを買えば高くつくので
私に
「植物学の権威」だとか
「園芸の大家」だとか
「草刈りの名人」だとか
「西瓜泥棒の達人」だとか
「オカマ界のマドンナ」だとか
歯の浮くようなお世辞を並べ
山か河原で大量に調達してくるように
依頼してきたのです。

断ればいいようなものですが
友人がいない寂しい境遇のものは
おだてに弱く
のこのこ探しに行くなんて!
かれらの思うつぼじゃないですか。



どうも!右岸のほうにありそうな。
なんの根拠もなくそう思い!橋を渡れば
やっぱりね!
水辺に白い穂が見えます。
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ここから上流の鳥飼(とりかい)大橋まで
様子のいいススキを
いただきながら歩きましょう。

右岸の土手の上は
アシだかヨシだか
ススキじゃないものばかり。
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ススキを背負うために
なん十年か前の
ボロボロのリュックを背負っていて!
たちの悪いホームレスのように見えるのか
女子高生があわてて去って行きます。

堤防と
河川敷のほとんどがアシの天下ですが
ときどきススキが
間借りをしているようにあります。
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鳥飼大橋まで 4km 近くはあるはず。
長く背負うのは避けて
あちらに近くなってから採集しましょう。

と!たかをくくっていたら!
それから!行けども行けどもアシばかり。
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やっと邂逅(かいこう)のススキの群れ。
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やれ!うれしやな!欣喜雀躍です。
こんなことなら早めに採集しておいたのに。

それでも
70 本ほど背負えました。
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以前に大和川河口付近で
まったく 1 本も見つけられず
アシの穂を切ってきたときより
私の草刈り術(?)も進歩しています。



鳥飼大橋まできました。

この橋は守口市大日町と
摂津市鳥飼西の間に架かる橋。
やはり右岸の地名を橋の名前にしています。
橋の命名の原則はそうなんですか?

頭の先から
靴の紐までひっつき虫をつけたまま
地下鉄・谷町線に乗って帰ります。
今日のひっつき虫は
ヌスビトハギの仲間の種子のようです。

さぁ!ススキ 1 本 10 円で売るぞ!
あれ?全部売っても
1,000 円にもなりませんね。

1 本 100 円で売るかぁ!
それじゃぁ!あの連中!
絶対に買わないでしょうなぁ。



(追記)

空が晴れています。
今夜(2017/10/04)は
いいお月見ができそう。

日の暮れに某居酒屋に
ススキの状態を見に行きます。

昨日の夕方
「みんなに配っておいて」
と託したのです。

「好評!」
「もう十数本しか残ってないよ」
といいますが。

「売り上げは?

「へ?!」

「売り上げ!

「おれがどうする?といったら」
「気持ちだけでいい!というたやないの」

「うん!その気持ちは?

「みんなありがとうと喜んだよ」

「日本語で気持ちといえば
「些少のお金のことでしょうが?

「気持ちにお金の意味は、、、!」
「ないよ!少なくともこの街には」
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