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茶歌舞伎? 奈良にはない?奈良茶めし [七面鳥六目半ごはん]

阪急交通社からメール。
「茶かぶき教室はいかがですか!」
とかなんとかだったと思うのですが
すぐ!
「行きます」なんて申し込んだりして。

「茶」の「歌舞伎」ですか!
面白そう。

勉強はもちろん
お勉強の好きなヤツと
いっしょに学ぶのも大嫌いなのに
よく考えもしないで乗ったものです。

というのは
先日!宇治橋(京都府宇治市)の
三の間から水を汲んで
興聖寺に運ぶ儀式について行き
「茶壺口切り」を見てから
あわよくば!坐禅をさせてもらおうと
勝手に考えていたのですが
都合ができて行けなかったので
頭の隅に「茶」があったのでしょう。

これですか!?
blog1.jpg

「茶かぶき」とは
種類とか産地を当てる!
お茶の飲み当て競技のことでしたか。

「茶歌舞伎」とか
「茶香服」とかの漢字を当てるらしい。
別名は「闘茶」
それの「マネごと」をするのですね。

私はゲームとか競争とかクイズとかも
お勉強同様大嫌い!
とんでもないところに
1,000 円も払ったものです。



今日の茶葉は
和束町(京都府相楽郡)産だとか。

宇治茶ですね。

宇治茶は宇治市の生産量は少なくても
周辺の広範囲で生産されていますが
それでも
静岡県産や鹿児島産なんかに比べて
非常に少ないらしい。

静岡では
「ちゃっきり!ちゃっきり」なんていう
にぎやかな歌があるのですが
宇治茶の歌詞はやさしい。

「宇治の茶山にほうきはいらぬ
「茶摘み女が袖ではく

つまり!静岡ではかなり以前から
刃物で刈り取っているのですね。

宇治では手摘みが基本ですから
生産量は伸びなかったのです。

でも!
玉露や碾茶(てんちゃ)やかぶせ茶など
よしずや寒冷紗やわら(わら)で
覆って栽培する茶は宇治茶の独壇場かも。

どうも昔から
覆いの栽培は
宇治だけに与えられた特権だったらしい。



茶めしでも炊いて食べますか。

江戸時代の文献
本朝食鑑(1695)をはじめ
料理網目調味抄!料理いろは包丁!
料理早指南!名飯部類!などに
「茶飯」
「奈良(寧楽)茶飯」の記述があるのに
100 年前の聞き書きの記録の
「聞き書 京都の食事」や
「聞き書 奈良の食事」の茶生産地には
茶粥はあっても茶めしはないですね。

明治の新聞小説「食道楽」等には
東京で茶めしといえば桜めしとありますが。

醤油を入れただけで炊いたごはん。
茶色をしているから桜めしとか
茶めしというのですね。

難しく考えていたら
いつまでたっても炊けませんから
大豆を煎ります。
そう!
大豆を炊き込んだ「奈良茶めし」にします。

米をしかけて
煎った大豆と昆布茶と酒と
桜めしにならって
醤油を少し入れて炊きました。
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煎った大豆と
緑茶の葉で煮豆を作りました。
醤油と砂糖と味醂と昆布茶で煮ました。



あ!「聞き書 京都の食事」に
「茶飯膳」というものが
山城地方にあるとありますね。
もちろん!
宇治市も和束町も山城地方ですが。

葬儀のときに用意される
ほうじ茶で炊いたごはんだそうな。



(上記の図書の他)
(林春隆著/野菜百珍/)
(平野雅章著/江戸美味い物帖/)
(松下幸子著/江戸料理読本/)
(村井弦斎作/食道楽/参照)
(敬称略)
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