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こつまなんきん んまわし [いも!たこ!なんきん!]

冬至の日(2017/12/22)の朝
生根(いくね)神社(大阪市西成区)の
境内がにぎやかでした。
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「こつま南瓜(なんきん)祭」ですね。
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ここは大昔の勝間村(こつまむら)
今は「なにわの伝統野菜」といわれる
「勝間南瓜(こつまなんきん)」のふるさと。
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祈願札の納めるところが
こつまなんきんの形。
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その向こうに見えるのが
「こつま南瓜塚」です。

蒸した「こつまなんきん」に
茹でた小豆をかけたものをいただいて
「無病息災」を願っています。



どうして
冬至の日にカボチャなのか。
各地で食べられているようですが。
もっともらしい理由をいう
すべったお笑い芸人のような
自称・有識者もいますが。

「南瓜」には
「ぼうぶら」と「とうなす」と
「西洋カボチャ」の系統が
あるとか!ないとか。

牧野富太郎はさらに細かく
分類したかったようですが
交雑していて
特に現代では
よく分からなくなっているようです。

その「とうなす」だから
「とうじ」じゃないんですか。
単純に「とう」つながりで。

科学的!医学的な理由は
後づけでしょう!きっと。

ちなみに関西でいう「なんきん」は
どの系統か知りませんが
今!一般に呼ばれている
「カボチャ」であることには間違いないような。

「土用の丑の日」の「丑」は「牛」
牛は黒い!
黒いものを食べよう!ということで
ウナギ(鰻)やらシジミ(蜆)やら
ゴマ(胡麻)やら黒いものを食べる習慣(?)と
おなじようなものですか。
でも少し違うようで
いずれにしろ
なんだかふざけていますね!ご先祖たちは。



さらに「なんきん」の「ん」つながりで
冬至の日には
「ん」のつくものを
食べればいいのだとか。

どういいのか知りませんが。
「うどん」の玉を買っていた
おばちゃんがいましたが。

だれがいい出したのやら
真面目に考えたら
腹も立ちそうなはなしですけどね。

ま!笑ってすませて「ん」から
上方落語発祥の
「んまわし」を思い出したりしましょう。

頭のビスが少しゆるんでいるような
人ばかりの集まりで
「ん」をつく単語をいって
田楽を食べようという落語です。

「寄合酒(よりあいざけ)」の後半部分を
独立させた噺(はなし)でしょう。
別称「田楽食い」です。

「んまわし」の原形は
安楽庵策伝(1554 ~ 1642)の残した
醒睡笑にありますけどね。

落語のドガチャカどがちゃか!ではなく
「むつかしき三字
「はねたることをいひて食はん
というルール。
3 回はね(ん)がないと
食べられないのです。

雲林院(うんりんいん)とか
根元丹(こんげんたん)とか
煎茶瓶(せんさんびん)とか
なかなか難しい。

あれ!?
余談の余談ですが
「大鏡」の舞台の「雲林院」
「うりんいん」ばかりと思っていましたが
策伝の時代には
「うんりんいん」とも読んでいましたか。



あ!生根神社のカボチャ!
食べられませんでした。

年に不足はないのでババでもいいのに
ママと自称している
スナックのおばちゃんや
ダスターみたいな顔でも
マスターと呼ばれている
居酒屋のおじさんが
「すぐ!相談したい」と
つまらんことをいってきたので。

あたしゃ!あんたらの下僕!
便利屋じゃない!
カボチャ!食わせろ!

それでそのままぼ~っと過ごしていたら
今!カメラの画像を
パソコンに取り込んでいて
2、3 日前に
生根神社に寄っていたことを
思い出しました。はは。

間抜けな年の暮れでありんす。



(安楽庵策伝著/
    醒睡笑/鈴木棠三校注/参照)
(敬称略)
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