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道明寺天満宮の梅園 落花いとしや [解語の枯れ尾花]

ふと思いついて近鉄・南大阪線の
土師ノ里(はじのさと)駅で下車。
行きあたりばったりだけで動く人生。
さいわいあれ。

道明寺の早春。
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道明寺糒(ほしい)発祥の寺院。
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本堂の前の
(たぶん!)サンシュユ(山茱萸)の
つぼみがふくらんでいますが
梅花の季節は過ぎたのかも。
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隣の道明寺天満宮。
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梅園に回れば
昨日の台風のような暴風雨に
落花が散り敷いて
苔の代わりに色をつけています。
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桜の落花は鑑賞しても
梅のそれを気にすることがあったやら。

でも!まだ!残っている花は多い。
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梅花のトンネルは少々遅かったようですが。
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しかし!この鳥居の傾き!
ずっと前からこのままなんですが。
こういう鳥居なんでしょうか。



この梅園には中ほどに
石造りの橋に似た展望台(?)があります。

上から見る花のうねり。
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桜剪(き)るバカ
梅剪(き)らぬバカと
昔!園芸が趣味の師から習いましたが
似たようなバラ科の木本なのに
どうしてそう違うのでしょうか。
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たしかに梅のほうが
ヤマアラシが怒ったときのように
長い徒長枝をいっぱい出すような!
そんな気もしますが。

こんなにたくさんあれば剪定も大変。
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ウグイス色の小鳥が
せわしなく飛んでいます。
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ウグイスではなくメジロですね。

「覚めきたりて
「庭前をみれば
「一鳥 花間に鳴く
「借問(しゃくもん)す
「これいずれのときぞ
「春風 流鴬(りゅうおう)語る

唐の李白の春の日の酒の詩。

酔いから半ば醒(さ)めて
庭を見たのです。
まだ夢のつづきのような気がして
つぶやいたのです。
今はなんの季節かと。
ウグイスが答えてくれたようです。

私も問わねばならないかも。
今!どのあたりで生きているのかと。

めまいがするので観梅橋を降ります。
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神門の横の人のこない
菅原道真ゆかりの
夏水井(げすいのい)で休憩。
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そばにあるのは復元した登り窯。

伝説では古墳時代に
埴輪(はにわ)を焼いていた
土師(はじ)氏の里ですからね。



近鉄・道明寺駅に着きましたが
なにか力が入りません。
花間を飛ぶメジロに問うたばかりに
落ち込みました。

すぐ電車に乗らず石川に出て
もう少しサボります。

石川といえば
石川啄木の歌を思い出すじゃないですか。

「友がみな われよりえらく 見ゆる日よ
「花を買ひ来て 妻としたしむ

いっしょに親しむ人がいるだけ
さいわいというもんじゃのぉ。

玉手山遊園に行く吊り橋。
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玉手山遊園はなくなって久しいのに
まだ老醜をさらしていますか。

青色のきれいな花の咲く季節。
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オオイヌノフグリですね。
「大犬の睾丸」なんて
だれが命名したのでしょう。
悲しくはないですか。

スーパーで行楽のように
おにぎり弁当を買ってきました。
みんなで 595 円。
いつものスーパーよりうんと高い。
それが悲しい。はは!単純。



唐の羅隠の詩。

「得ればすなわち高歌し
「失えばすなわち休(や)む
「多愁多恨 また悠悠
「今朝(こんちょう)酒あらば
「今朝酔わん
「明日(みょうじつ)愁いきたらば
「明日愁えん

そうですね。
今日酒があれば今日飲めばいいし
明日愁いにおそわれたら
明日愁えたらいいじゃないですか。

というわけで
金麦(新ジャンルのビール?)の
プルトップを引きます。
まじめに働いているみなさん!
ごめんなさい。



(一海和義著/漢詩一日一首/)参照
(敬称略)
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