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醍醐の花見の僧坊酒 天野酒 [工場見学]

NHK Eテレで僧房酒を説明したと
西條蔵・天野酒(あまのざけ)の社長が
うれしそうでした。

僧坊酒とは
奥河内(河内長野市)の天野山金剛寺で
醸造されていた日本酒のこと。
天野酒ともいわれていたらしいのですが。

そうとう古い酒らしく
豊臣秀吉の有名な「醍醐の花見」で
使われた酒だといいます。

古代や中世の酒造りは
寺院の仕事だったのでしょうか。

大昔!韓国の食堂では
日本酒を「正宗」と呼んでいました。
それは
日本酒はなんとか正宗とかいう宗派の
寺院が造っていたからだと
韓国の人に教えてもらいましたが。

酒の銘柄によくつけられている正宗には
いくつか説があるようなんですが
まさか!そのひとつを韓国で習うとは
自分の教養のなさにあ然としましたね。

ただ
「清酒」をしゃれて書けば「正宗」
にごりの酒にはつけない名前だという説が
私は好きですが。

にごりの酒がみんな急に
清酒に置き換わった訳じゃなく
清酒の起源は相当古そうですが
大量に出荷できるようになったのは
そう古いこともなさそう?!
江戸時代になってから!?
ま!なんともいえない説ですがね。



今!金剛寺で
僧坊酒は醸(かも)されていません。

今は
河内長野市唯一の酒蔵・西條蔵にあります。
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琥珀色しています。

「これですか?
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「しぼりたてのフツーの清酒です!」
「しぼったときにはこんな色です」

これを活性炭などでろ過して
透明に近くにするんですか。

試飲。
しぼりたて。
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ろ過した後。
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よく分かりません!見ただけでは。

それはともかく
僧坊酒は高価なので
結局!買わずに帰りましたが。



いろいろな樽(タンク)があります。
大きさがみんな違いますね。
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「そろえないんですか?

「歴史があるのです」

ときどきの生産量や
販売の都合やらの結果。
長い歴史があるのですね。
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それに閉鎖した酒蔵から
引き取ったりするのだそうな。

「タンクは高価なものなんです」

中古でも十分価値があるとか。

どれにも
検査済みの「検」が書いてありますが
古い検査のものもあります。
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それにしても
タンク 1mm あたりの量を
書く決まりがほほえましい。



麹(こうじ)蔵。
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麹米は甘い。
できぐあいをしょっちゅうみているので
昔は
歯を悪くした杜氏が多かったのだそうな。

「麹をおくれ!」
「甘酒を作るから」

赤いほっぺの女の子にいわれて
酒蔵で働くまだ幼い
男の子が渡している、、、!
確か!そんなおはなし(!)があったような。

もちろん!
厳重に管理されているので
杜氏の親方の目を盗んで
取ってこなければなりませんね。

幼くても!恋心は大変です。

そんなこと!
唐突に思い出したりして!どうします。

気になったので調べてみましたが!
はは!分かりません。

つげ義春の作品だったと思うのですが。



(敬称略)
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