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桜之宮公園 桜のなかりせば [わが街・大阪ブギウギ]

大川(旧・淀川)に架かる源八橋の上。

上流を見れば
JR大阪環状線を
USJのラッピングをした電車が
渡って行きます。
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この川際は
毛馬桜之宮(けまさくらのみや)公園と
呼ばれていますが
ここから上流が毛馬公園?!
下流が桜之宮公園でしょうか。
そんな気がするだけですよ。

桜(ソメイヨシノ)が満開。
花を見て浮かれます。
浮かれて桜ノ宮駅で下車。

「世の中に たえて桜の なかりせば
「春の心は のどけからまし

「むかし男ありけり」の
伊勢物語の男の歌。

この歌は古今和歌集にもあり
在原業平朝臣の作とありますから
「男」は業平でしょうか。

桜がなかったらのどかだというのですね。

私も業平の気持ち?!
桜花がなかったら
途中下車しないですんだのかも。



毛馬方面へはまた後日考えるとして
今日は下流に歩くことにします。

このあたり左岸に多くそびえている
メタセコイアの新芽が動き出しています。
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眼前の水は大川の流れではありません。
たぶん貯木場のプールの跡。
本流は右手にあります。

両岸とも桜の花が咲きそろいました。
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上り下りの観光船がめまぐるしい。

「世の中に 絶へて妻子の 無かりせば
「今の心は のどけからまし

はは。
江戸時代の初めに書かれた
伊勢物語のパロディの
仁勢物語(にせものがたり)の歌。

たしかに妻子がなかったらのどかかも。

デキの悪い妻(夫)や子なら
なかったほうがいいと思います。
一方!ひとり悶々としていたら
少々のデキが悪くても
家族がほしいと思ったり。

人間!勝手ですね。
人生「いいとこどり」はできません。

ときどき
「いいとこどり」ばかりに恵まれて
しあわせぶっている人を見かけます。

石を投げたくなります。
(ホントに投げたらあかんよ)

本人は
ごく普通にふるまっていると思っても
他人から見ると傲慢で
怒り(?)をかっている場合もあるのです。
こういう事例は
あんまりガッコーでは教えてくれませんが。

閑話休題。
もじりとはいえ
仁勢物語はなかなかの力作ですね。

「むかし男ありけり」のところが
「をかし男ありけり」なんて
すてきじゃないですか。




桜宮橋(銀橋)から右岸を下ります。
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あ!左岸の
櫻宮(桜宮)神社に寄るつもりだったのに
ぼんやりしていましたね。
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つまらんことを考えているからですね。
桜の妖気のせいにしましょう。

歩行者用の橋・川崎橋を渡りましょうか。

上から見たらみごとな桜の花のうねり。
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「造幣局の桜の通り抜け」のときには
香具師(てきや)のサンズン(店)が
並んでいる河川敷ですね。

そのときには
この橋の上からは写しにくいのですが。
あまりにも人が多過ぎて
立ち止まると叱られますので。

下流の天満橋の方に目をやれば
観光船がせめぎあっているかのよう。
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今!数種類浮かんでいますが
いったい!この川の遊覧・観光の船は
なん種類あるのでしょう。
ま!たくさん!あります!で
私はいいのですが。



(石田穣二訳注/伊勢物語/)
(前田金五郎他校注/假名草子集・仁勢物語/)
(奥村恆哉校注/古今和歌集/)参照
(敬称略)
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