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黒川桜の森 桜さくら [みんなで歩けばこわくない]

妙見山の西の谷を登ります。
桜の花が咲いています。
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兵庫県川西市の北の端の剣先が
大阪府に食い込んでいるあたり。
川西市が桜花といえば
「エドヒガン」と連呼しているので
みんなエドヒガンに見えます。
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大堂越(おおどうごえ)という
峠を越えて下れば大阪府能勢町かも。

杉林に延々と波板の万里の長城?!
なんのバリア!?
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桜!
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桜です。
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ん?!
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もしかして!先ほどから
おなじ桜を見ているの?!

「桜が多い里よね」
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「里古(ふ)りて 桜の咲かぬ 家もなし
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「突然!俳句?」

「里ふりて 柿の木持たぬ 家もなし
「芭蕉の句を参考にしました。

「まるまるぱくりじゃないの」

「芭蕉 51 歳!最期に見た故郷かも。
「それなら柿より桜のほうがいいのでは。

「俳聖になんてこというの!」

向こうの山肌も花盛り。
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なんだか不自然に桜だらけ。
ゴルフ場かなにかでしょうか。



「あ!ここ?きたことがある!」
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「野間の大けやきですよ。

みなさんを
1 度のみならずお連れしたような。
たいてい!おね~さんもいましたよ。

「あのころは下ばかり見てとぼとぼ歩く
「おとなしいおばさんでしたが。

「だれがおばさんよ!?」

「アラフォー(around 40)でしたでしょ。
「今はその範ちゅうを越えたのかな?!

「ええい!うるさい!」

「ありなしの道」を上ります。

「あり(有)なし(無)?!どっちよ?」

それではなく
あり(蟻)んこの「あり」だったような。
昔!そう聞いたことがありました。
詳細は忘れていますが。

「気にしないで。

「気になるよ!そういわれると」

太陽光発電ですか。
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環境にいいのでしょうかね。
雑木林をなくしてまでも。



出野(しゅつの)の三角点を過ぎると下り
たぶん!また川西市にもどり
「黒川桜の森」の中かな。
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エドヒガンとヤマザクラの群生地。

「微笑(ほほえ)み桜」と命名された
エドヒガンの大木です。
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もう 1 本名前のある桜があるそうですが。

その他!
おね~さんの重力に負けた!
いやもとい!ふくよかなバストのような
男が両手を回して届かない木が
60 本くらいあるんでは。

渓谷が崩れ
杉の木の下敷きになっている桜が
けなげにも精いっぱい咲いています。
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「純白!オオシマザクラ?」

もしかして!これもエドヒガンかも。
私には
エドヒガンが分からなくなっています。

行く先々でエドヒガンに出会うこのごろ。
変異が多過ぎて
遠くから見ただけでは
桜と梅の区別のように
簡単にはいかなくなりました。

もう!桜花の種類は考えないことにします。

車道にはい上がって
「黒川桜の森」をながめます。
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再び「ありなしの道」をたどります。
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山笑うころも過ぎましたか。
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「花折(はなおれ)街道」に出たのかな。

ハイカーはすぐ真下を通るのに
だれも上がってこない杉山池で休憩。
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「花開きて 折るにたえなば ただちに折るべし
「花なきを待ちて 空しく枝を 折るなかれ

杜秋娘(としゅうじょう 790? ~ 830?)の詩
「金縷衣」の結びのところです。

花が咲いて美しいときに
ためらわず折りましょう。
花が散った後に折るなんて悲しいことです。

杜秋娘は聡明で美人だったそうですが
男に!政争に!時代に翻弄(ほんろう)され
40 歳を一期のさだめに沈んだとか。

この詩!
杜秋娘の年令を遠(とお)に過ぎた
(自称)アラフォーの
(たぶん)美人で
(私より)聡明なおね~さんにささげます。

「美人はつらいですよねぇ!分かります。
「花折れの道で
「手を取り合って泣きましょうか。

「どうしてあなたと」
「ここで泣かなきゃいけないのよ!」

望みは捨てなさい。
みんな春の夢のまた夢。
ささやかに咲いた(ような気がする)花も
散らす人も手折る人もなく、、、。



(駒田信二著/漢詩百選 人生の哀歓/)参照
(敬称略)
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