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沢庵黄色で生きる楽しさ [食い意地]

「山吹キイロひまわりキイロ
  たくわんキイロで生きるたのしさ

七七八七
これで俳句だといいます。
俳句だといってくれなければ
俳句だと分かりません。

季語だらけです。
山吹(やまぶき)は春の季語。
向日葵(ひまわり)は夏。
たくわん!
つまり沢庵漬(たくあんづけ)は冬。

渥美清が
風天(フーテン)の雅号を得て
俳句を作り始めたのは
昭和 48 年(1973)だそうですが
そのころの句らしい。

大勢の有識者の記憶にある句だそうですが
こんなに特異な句!
浅学菲才なものには
百年たっても理解の外かも。

ん?!
キイロかも!
黄色がキーワード!?

芸名「渥美清」は
役名「車寅次郎」と本名「田所康雄」と
みっつの顔を持っていたそうな。
やっさん(田所康雄)は
黄色が好きだったという人も。

その事由はあるのかないのか
分かりません。



沢庵ははたして黄色でしょうか。

大根に糠(ぬか)が反応して
黄色っぽくなって行きますが
気がついたときには
どんどん土色になっているような。

大量生産の工場では
最後の工程!真空パック包装のときに
黄色い調味液を充填しているらしい。

本来!糠と塩だけで大根を漬けていたのに
染料や甘味料や
いろんなものが加えられているのですね。

それがおいしくて
より安全ならそれでいいとは思うのですが
果たして
あのめくるめく鮮黄色の沢庵!
いつごろ出現したものでしょうか。



とかなんとか漠然と
もう土に帰りそうな
土気色の脳で考えていたら
「つぼ漬」にあたりました。

つぼ(壺)に漬けるから「つぼ漬」
本名(?)は「山川漬(やまがわづけ)」
「つぼ漬」と「山川漬」は
おなじものだったのですね。

大変歴史のある漬けもののようで
古名は「唐漬(からづけ)」というらしい。

店頭でよく見かけるので
「沢庵」と思って賞味していたのですが
つぼ漬は
沢庵ではないような気がしてきました。

大根を干して!たたいて!
塩だけで壺に漬けたものだそうな。

糠を使用していません。
そうなら沢庵の定義に入らないような。



つぼ漬と青ネギを混ぜて
少し間をおいてから
マヨネーズと
塩加減を見ながら
香りづけ程度に醤油を振っていただきます。
blog山川漬.jpg

青いものなら
パセリでもセロリの葉でも
なんでもあるもので結構。
あれば納豆も入れますけどね。



これが沢庵でないとは!?

もっともこれがホンモノの壺漬かどうか。
たぶん!工場の大量生産品でしょうけど。

沢庵でも柴漬でも
新しいタイプのそれが席巻している昨今。
それはそれで結構なんですが。

カップの即席麺の
焼きそばと同じようなもの。
鉄板で焼いている焼きそばと
まったく違うようで
だれも疑問は感じず!文句もいわないで
賞味しているじゃないですか。



(小川敏男著/カラーブックス つけもの/)
(妹尾河童著/タクアンかじり歩き/)参照
(敬称略)
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アサヒビール吹田工場 鶏ユッケ丼 [工場見学]

アサヒビールの
吹田工場(大阪府吹田市)です。
blog31アサヒビール.jpg

広いです。
blog32アサヒビール.jpg

古いです。
この地に醸造所ができたのは 1891 年!?
ひぇ~!百年以上前のこと!

通称「カブト」があります。
blog33アサヒビール.jpg

中世の騎士が着用するような排気筒。
相当古いものでしょうか。
風向きに合わせて回転していたのだそうな。



工場見学です。
ここには毎年
だれかのお供できていたと思うのですが。
昨年は記憶がありません。
もともと少ない友人が
いよいよ皆無になったのでしょうね!はは。

あれ!いっしょに回っている人が
撮影していて!おとがめがありません。

サントリーは
ビール工場でもウイスキー工場でも
「どうぞ!どうぞ!」
「たくさん撮ってください」なんですが
キリンとアサヒは
厳重に撮影禁止だったはず。

「OKなんですか?!

「動画や音声の記録以外」
「静止画ならどうぞ」とのこと。

しばらくこないうちに
時代が変わっていました。

といっても!部外者には
あまり面白い撮影場所もありません。
blog34アサヒビール.jpg

「ほほ~!」と関心があるようなそぶりだけ。
blog35アサヒビール.jpg

「すごいですね」といってみたり。
blog36アサヒビール.jpg

醸造タンクが間近に見えます。
blog37アサヒビール.jpg

あまりにも大きいもので
タンク内の掃除は大変だと
つまらん感想をいったり。
blog38アサヒビール.jpg

千人を越える団体に紛れ込んで
見学させてもらいました。
それでかどうか
楽しみにしていた
ジョッキでの試飲がありません。
blog39アサヒビール.jpg

缶ビールを記念にもらって帰ります。



JRと阪急の駅がすぐそこにあるのですが。
とぼとぼ。

特にJR吹田駅とは接しているのに
工場の正門から改札口にまで
5 分では歩けません。

JR吹田駅前。
午後 2 時近く
そろそろランチの看板をはずしているころ。

鶏ユッケ丼!?

焼き鳥屋さん?!
屋号は「ひよっこ」ですか。
blog40ひよっこ.jpg

「ユッケ」とは韓国語かな。
おフランス人(フランス人にあらず)の
私たちがいう「タルタルステーキ」?!
牛なんかの獣肉を
たたいて生で食べるもの!?

鶏ユッケ丼は 1 日限定 5 食ですかぁ!
2 時ならもうなくなっていますね。
聞くだけ聞いてみよう。

「できますよ」

案ずることもなく。
blog41ひよっこ.jpg

税込み 680 円。
ランチ最後の客なのに
みそ汁も熱く
うれしくいただきました。
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京大の立て看板 ハイライトのランチ [平安京有情]

東一条通り!吉田神社の参道。
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すっきりと!こぎれいですね!はは。

京都大学の吉田キャンパスを横断している道。
タテカン(立て看板)の林立がありません。
名物(!)がなくなりましたか。

京都市には
擁壁に屋外広告物を設置することは
禁止という法律があるらしい。
罰金 30 万円(以下)とか。

撤去後!新たにまた立てたものが。
blog02京大.jpg

いたちごっこかな。

学生は
ひんしゅくを買うぐらいの
元気さがあってもいいとは思うのですが。
それがどのあたりまでか。

お互いに容認できる範囲が
かなり乖離(かいり)しているのかな。



大昔!私の育った集落では
隣の集落を敵視していましたが。
たぶん!あちらもそうでしょう。

「常識が違い過ぎる」と
おとなたちはいっていましたが。

おとなだけではなく
学校で児童の間でもそうでしたが。

たとえば!ささいなことで
とっくみ合いのけんか。
せいぜい!投げたり!
たたいたり!けったりして!
「痛かった!」ですむのですが
そちらに住んでいるこどもは
ケタはずれに強い!

手足だけが武器ではないんですね。
砂で目つぶし!
石を投げる!
棒で突く!
けんかをする以上
それまで仲よしに見えた相手でも
完膚(かんぷ)なきまで
たたきのめそうとします。

ルール(?)が違っていても
軟弱な(?)精神の私たちは
どうしてもあちらの常識(!)に
合わせられませんでした。

タテカンの攻防!どうなんでしょうねぇ。



参道を拡張したからなのか
杉が石段に取り込まれています。
blog03吉田山.jpg

すごい妥協ですね。

吉田神社といえば
吉田神道だとか吉田兼好だとか
歴史で習ったような気もしますが
みんな忘れています。

ただ!カキツバタ(杜若)を見たくて。
blog04吉田山.jpg

ひっそりと咲いていました。
こんなこじんまりでしたか。
花の季節は過ぎているからでしょうか。

思い出の中の花は池にあふれていますが。

「紅もゆる丘の花」を経由。
blog05吉田山.jpg

吉田山の上から
大文字の火床をながめてひと休み。
blog06吉田山.jpg

やぶ蚊がわんさか!
落ち着いていられませんが。



今出川通りを西に歩いて帰ります。

この通りにもタテカンはありませんね。

学生好み!?
揚げものの大盛りで有名な
「ハイライト 百万遍店」で
ランチにしますか。
blog07.jpg

早い時間帯のせいか
学生時代ははるかな
男女の客ばかりがいましたが。

「ビックリ盛り」だの
「ジャンボ」だの
「スペシャル」だのは
五月病で泣いている身には
自信がありません。

ウソついてすみません。
泣いているのは
ただ!懐中不如意!
早いはなし!金欠で
心身に異常をきたしているだけですが。

「今日のサービルランチ!なんですかぁ?

「おさかなです」

「それください。

さかなだけでよかったのですが
鶏肉などのフライもおなじくらいの量が
ついているじゃないですか!
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これで税込み 650 円。
文句をいうほうが叱られそう。

卓上にある食べ放題の香のものだけでも
ごはんが食べられますけどね。



百万遍の交差点の角。
blog09京大.jpg

タテカンがありました。

どちら側にも組したくはないですが
双方!頑張れ~!
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チヌ(黒鯛)食い逃げ?! [食い逃げ未遂]

雨中ハイキング(拙ブログ 2018/05/17)のつづき。

濡れねずみになって大阪市西成区の
居酒屋(ほろ酔い処 三丁目)に
なだれ込みました。

熱燗(あつかん)といいたいところですが
あまり寒くはないので生ビールをください。
blog01三丁目1805.jpg

「手前のサーモンの横の 2 切れ!チヌ!」
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チヌといえば大阪湾での呼称?!
おフランス語(?)ではクロダイ(黒鯛)?!

「泉州(大阪湾)で釣ってきた」とか。



大阪湾の古い呼び名は茅渟(ちぬ)の海。
古事記の神武東征において
神武帝(当時は神倭伊波礼毘古命?)の兄が
矢を受けて負傷し血が流れたので
血沼(ちぬ)の海となったそうな。

日本書紀にはやはり
矢傷で死んだとは記述してあるものの
大阪湾は潮流が速かったので
浪速(なみはや)の国となしたとあり
「茅渟の海」の単語はないような。

「浪速」は後に「浪華」や「浪花」!
さらに「なんば」と発音して
今は「難波」表記?!
逆なら分かりやすいのですが
どうして画数の多い漢字に変化するの?!

その茅渟の海に
たくさん棲んでいる魚だからチヌ!?

なっとくいきかねる説ですけどね。

クロダイはマダイとは微妙に違うと
魚屋や釣り人はいうものの
色が違うだけで容姿や体形はおなじです!
シロート目には。

タイは日本では圧倒的に好まれる魚ですが
ヨーロッパやアメリカでは下魚?!
骨が硬く!口に入れればケガをする魚。
せいぜい飼料か肥料!?

隣国の中国では忌み嫌う時代が長いとか。
人の死肉をあさる魚だからだそうな。

ああ!そうかも。
魚類はタイやチヌにかぎらず
死肉に集まります。

河口付近!汽水域に多いチヌは
死体が流れてきたら真っ先に食べますよね。

その姿は「血沼(ちぬ)」!?
獲物をしとめて食事中のライオンのよう!
だからクロダイはチヌ!
チヌの名称が生まれた!
そんな気がしてきました。

どなたかご賛同と補足説明あれ。



身体中!ぐっしょり。
靴の中がちゃぷちゃぷしています。
そんな気味悪いときに
気味悪いことを考えてしまいました。

「これが頭」
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「塩焼き」
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「私!これは持って帰る~」と
アラフォー(around 40)のおね~さん。
明日の弁当に入れるつもりかな。

雨中行軍ですっかり疲れて
ことばを失っていたのですが
紅茶(?)チューハイを
なん杯か飲んだら生き返ったようです。

チヌではもうない?!
なんでもいいです!どんどんください。

シラス!?ドロメ?!
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大阪湾のカタクチイワシの稚魚!?

生シラスが大阪湾の漁港に
水揚げされるようになったのは
ごく最近らしい。
くいだおれの大阪も
昔は生シラスを食べる習慣は
なかったようです。

ウミブドウ!?
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これは大阪湾にはないでしょうけど。

豆腐はいただきますが。
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おね~さんはまだ食べますか。
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なん杯飲んだか忘れました。
濡れていることも忘れてしまい
おなかがいっぱい。

ひとり 3,000 円置いて逃げますよ。

「お釣り!いらないよ~!

「お釣りないよ!もう少し!置いてってよ~!」

ごめんなさ~い!(脱兎のごとく)



あれ?!
食べたことしか
書くことがなかったハイキングでしたね。



(安本美典著/大和朝廷の起源/)
(古事記/福永武彦訳/)
(クック編集部編/おいしい魚図鑑/)
(敬称略)
タグ:古事記
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山田道 雨中行軍 森林植物園 [みんなで歩けばこわくない]

月例の寄せ集めの
仮面(名乗らなくてもいい)ハイキング。

朝から雨です。
農耕民族らしい日本人は雨に弱いのです。

オーストラリアからきた元大使夫人は
毎週のように
ハイキングを楽しんでいたようですが
日本のグループの「雨天中止」に
「天気を選ぶなんて」
「ハイカーの名が泣くわ」と憤っています。

まったくその通り。
私たち!おフランス人は決行です。
おフランス人は私だけでしょうけど。

山の家(ロッジ谷上)がある
谷上駅(北神急行電鉄・神戸電鉄)の
ホームです。
blog01谷上駅.jpg

集まったのはこれだけ?少人数です!
いいですよ!
たとえひとりでもいたら行きますよ。



裏六甲の山田道を上って
森林植物園を目指します。
blog02山田道.jpg

雨脚が強くなって行くような。
blog03山田道.jpg

渡渉(としょう)いくつか。
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細流がどんどん太って行きます。

頑張って!
弓削牧場で牛乳が待っていますよ。

わ!飛び石が浸かっています
blog05山田道.jpg

数分前に反対側から降りてきた人は
渡れたそうですが。

しかたがありません。
私ともうひとりだれか
水に入って補助して渡りましょう。

「水!どんどん増えているよ!」
「いっしょにみんな流されるよ!」

私ひとりなら平気ですが、、、。
そうですね!断念しますか。
撤収。

持参した
カボチャとヤナギタデとミツバの苗を
渓流沿いに植えながら歩いたのですが
帰路見ると水没しています。

今ごろ!流されているかも。



神戸電鉄で北鈴蘭台駅へ。
こちらからあらためてアプローチします。

ここから無料送迎バスもあるのですが。
つぎまで 45 分待ち。

「45 分あれば歩けますよ。

素早く雨具を用意する人たち。

だれか反対してよ。
反対がないから!歩きますか。

私は大きめの傘だけですが
アラフォー(around 40)のおね~さんなんか
厳重にレインコートをつけました。

大昔!「傘は山行の必携品」と知りました。

雨をよけられるのはもちろん!
パラソルに
傘の内側を銀色にして撮影の反射板に
風よけに
昆虫採集に
カメラの支持(石突のネジ)に
ビバーク(野宿)に
犬よけ(?)に
通信(?)に
ステッキに。

折りたたみ傘より
なるべく大きな傘がいいようです。

しかし!その傘をも変形させるような
たたきつけるような雨になりました。
後悔!いや増すばかり。



45 分濡れそぼちながら
やっと森林植物園正門。
blog06森林植物園.jpg

からくも送迎バスより先に着きましたが。

「あれがメタセコイア!
「こっちのがラクウショウ!
blog07森林植物園.jpg

だれも聞いていませんね。
雨を避けて森林展示館に逃げ込みます。

園内に人影はありません。
blog08森林植物園.jpg

すごい降雨です。

シャクナゲ園に行ってみますか。

例年!花が残っているはずなんですが
まったくありませんね。
blog09森林植物園.jpg

今年はこの六甲山上にも
花の季節が早くきていたのですね。

元気を出して!

燃えた恋でも思い出しながら
雨中のハイキングもいいものですよ。
いいと思いませんか。

「もう帰ろうよ」

みなさん!いいと思わないようです。



(シンシア・メナデュー著/
  大使夫人民宿の旅/食野雅子訳/)
(川口邦雄+西島武郎著/
  山の生活手帳/)参照
(敬称略)
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