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葵祭 百万遍さんの手づくり市 [平安京有情]

百万遍知恩寺の境内がにぎやか。
今日(2018/05/15)は
「百万(萬)遍さんの手づくりの市」!

いいお天気ですが
「日傘禁止」と書いてあります。
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この人ごみでは当然のことです。

でも!なん人か
日傘をさした不細工(!)な人がいます。

漫才の人生幸朗なら
「はったおすぞ!」というところ。

この市は毎月 15 日に開催!
300 を越えるブースがひしめいています。
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ここの特色は
「手づくり」の品にかぎるということ。
仕入れたものやリサイクル品は扱えません。
現場で調理するものも売れません。

なかなか潔くて
好感が持たれている「市」です。
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双葉葵(ふたばあおい)が売られていました。
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そう!今日は「葵祭」なんですね。



下鴨神社に行くと
馬が走る神事が催行されています。
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佃煮にしてもあまるほどの人がいますが
「馬が驚くからフラッシュは焚くな」と
2、3 か国語で
繰り返しアナウンスされていますが
また!だれかが光らせています。

日傘といい
フラッシュといい
「はったおすぞ~!」

午前中の路頭の儀
ま!くだけていうと行列ですが
京都御所を出て
ここ下鴨神社に到着しているのですね。

よいこは「葵桂(きっけい)」を求めて
葵祭を参拝しなければなりません。
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葵桂は双葉葵(二葉葵)と
桂の小枝を編んで作ります。
この祭のすべての参加者が
どこかにつけています。

私は「葵桂」には背を向けて
双葉葵の形をしている餅を買いました。
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すみませんでした。



午後からのパレード!
ではなく!路頭の儀は
下鴨神社から上賀茂神社に向かいます。

先回りします。
行列のコースには見物の人でいっぱい。
人をたどって行けばいいのです。

歩道を歩いて冷たいお茶を売り歩く人も。
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あまりにも暑く!大勢の人ですから。



賀茂川の北大路橋を渡った右岸の道際の
石垣に上り
さらに桜の木の枯れ枝を
すり傷だらけになって払い
腰をかけられるようにした木の股で
行列を待ちます。

あああ!
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行列がきたら突然!
インバウンド(訪日外国人旅行)の
ふたりが前に!

「下に降りろ!座れ!sit down!」
「ダウンだぁ!」

なに!?おまえのほうが
木からダウンしろ!だと?!

木から降りて堂々と前に出ます。
文句!あります?!
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そんなにムキになることもないのですが。
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木から降りたので
川の向こうの五山の送り火の
大文字の火床がよく見えました。
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葵祭は貴族だけが楽しむ祭です。
それゆえ
清少納言は「いとをかし」と
浮き浮きしています。
でも!牛さんは大変です。

「とぼとぼと 葵祭の 牛が行く
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お馬もそうかも。
馬は「お馬」と呼ぶのに
牛は「お牛」といわないような。
どうして!?
葵祭には関係ないはなしですけどね。

「おもしろくない顔をして 馬が行く
「葵祭の すずろにをかしも
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藤原兼家のなん番めかの妻の
「蜻蛉(かげろう)」もハレの心地か
兼家の正妻の時姫に
和歌を送ったりしていますね。



北大路商店街を抜けて帰ります。

ああ!ツバメがたくさん営巣しています。
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ツバメにやさしい商店街ですね。
気だるく
ギスギスしていた心がゆるみました。



(敬称略)
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