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蛍袋の咲く恵心院 2 足穂の見た風景 [不謹慎ですが、、、]

ホタルブクロの咲く
恵心院の庭で(拙ブログ 2018/06/15
靴を脱いで四阿(あずまや)に座れば
眼下に宇治川が流れています。
blog05恵心院.jpg

向こう岸に平等院鳳凰堂の
屋根の鳳凰がキラリ。

ホタルブクロ(蛍袋)!
「ほたる」?!
あ!「たるほ」!?

これは稲垣足穂(いながきたるほ)が見た
景色かも知れません。

かれは戦後 8 年か 10 年か
ここに住んでいたらしい。

名筆「A感覚とV感覚」!
もっと分かりやすくいえば
「アヌス感覚とヴァギナ感覚」!?
それを執筆した場所なのかも。

なんとなく
「アヌス」「尻の穴」「尻」
尻が光る「蛍」と連想しただけ。
「A感覚とV感覚」は私には難解で
まったく理解していませんが。

その著書の中に
「宇治山の上に立つ白い夏雲」
なんて文章がありますが。

また

「ぼくが死んだら宇治川へほうり込んで
「いざよう波の行方知らずがよい

と!妻にいっていたそうな。

「貧苦」と「酒」だけの人生。
いいですねぇ!媚びない孤高の人生は。

でも!なん度か禁酒を思い立ったらしい。

橋姫さまが住む宇治橋の三の間。
blog00宇治橋.jpg

源氏物語(宇治十帖)の浮舟は身を投げ
秀吉は茶の水をくませたところ。

ここから
足穂は禁酒を思い立って
持っていた酒瓶!
もらいものの灘の白鶴のたぶん上等な酒を
投げ捨てたといいます。

ルビーの指輪もいっしょに捨てたとか。
どうしてなのか知りませんが。
少ない財産のひとつなのに。
誓いを込めてそうしたのかも。

ま!しかし!
やめられるはずがありませんね。
依存症が簡単に治ってたまるもんですか。

はなしの澪(みお)を
宇治川の土手に上げていうと
笑福亭松鶴(6 代)の誓いはこんなもの。
blog000松鶴.jpg

禁酒は初めから
3 日間と決めている用意周到さ。はは。



さらに失礼ついでに書くと
足穂夫妻は変なのですね!私から見ると。

妻の前夫が天理教のなにかになっていて
年に 1 度くらい
九州から大和の教団本部にくるといいます。

会いたいという先方の申し出に
夫婦で会いに行って
いっしょに楽しく飲食しています。
それまで足穂と前夫は
なんの面識もなかったのに。

そんな交友を前夫が死ぬまで
数年つづけています。

私は別れた人にも
パートナーの昔の人にも
絶対に!会いたくありません。
偶然会ったとしても
急いですれ違うだけです。

娘は「私には関係ない」といって
1 度も前夫と会わなかったそうな。

娘にとっては実父なのに。
父のほうが娘に会いたかったのかも。
ま!しかし!と~ちゃんは
浮気してこどもをつくって
母子を捨てていますからね。

私は
娘さんのほうがフツーに思えますがね。

ついでにいえば(澪をはずれるばかりですが)
この妻は夫の愛人の出産に立ちあっています。
夫が産ませた子をとりあげています。

妻は看護婦(当時の呼称)で
助産婦(同上)でした。
だからといってもねぇ!
このあたりのほうが小説になるのでは。



足穂夫妻が
夕食をしている写真がありました。

ビール 3 本だけ。
つまみもなにもなく!ビールだけ。
実につまらなさそうな顔をしています。

ま!こんな夫婦にかぎって
撮影が終わると「がははは」と
大笑いしているのかもね。



(稲垣足穂著/A感覚とV感覚/)
(稲垣志代著/夫 稲垣足穂/)
(アサヒグラフ編/わが家の夕めし/)参照
(敬称略)
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