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四天王寺 七夕のゆうべ [通天閣が見える]

てんしば(天王寺公園芝生広場)は雨。
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7 月 7 日です。
イベント(七夕ロマンティックマルシェ)は
中止かな。

 七夕の あはぬこゝろや 雨中天

年に 1 度の逢瀬に
牽牛(けんぎゅう)と織女(しゅくじょ)が
有頂天になりますが
雨が降ればどうしましょう。
ふたりは会えなくなるじゃないですか。

「有頂天」のはずが「雨中天」ですか。
なんだかへりくつっぽい?!
芭蕉が 24 歳のときの句。
若い句ですね。

いく本か樹木に LED があるだけ。
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寂しい夕暮れ。



四天王寺の石ノ鳥居。
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ここの夕暮れは少しにぎやか。
「七夕のゆうべ in 四天王寺」ですか。
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極楽門をくぐり五重塔に向かうと
27m 400 本の竹のトンネル。
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「竹」ですが「笹飾り」と呼びます。

19 時からトンネルの空に
天の川が出現します。
雨が降っても大丈夫。
LED の天の川。



南大門を入った仁王門の前で
「七夕ふれあいコンサート」が
開催されています。
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どんな「天の川」にちなんだ曲を
演奏しているのでしょう。
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 河漢
 河漢
   かかんよ
   かかんよ
 暁挂秋城漫漫
   あかつきにしゅうじょうにかかりて
   まんまんたり
 愁人起望相思
   しゅうじんたちのぞみてあいおもう
 江南塞北別離
   こうなんとさいほくとのべつり
 離別
 離別
   りべつよ
   りべつよ
 河漢雖同路絶
   かかんはおなじといえどもみちたゆ


韋應物(736 ~ 791)の「調笑」という詞。
余談ですが「詞」です。(拙ブログ 2017/06/07
「詩」ではないのです。

 ひと晩中!天の川を見ていた。
 あの人とはるかにへだてられてしまった。
 あおぐ天の川はおなじなのに
 思いをつなぐ道は絶たれてしまった。

河漢は天の川のこと。
川ではなく「河」!
普通の河ではなく「漢」つきですか。
文字を見ただけで
なにか人智のおよばぬ!
少なくても私の知恵のおよばぬ
巨大な畏怖(いふ)の念に
押しつぶされそうです。



今夜は金堂・五重塔エリアが
無料開放されています。
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「鎮魂の灯火」を灯しましょう。
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ろうそく 1 本 100 円納めて
メッセージを書きます。

なにも思い浮かばないので
「酔 ほっ」と書きました。
なんのこっちゃ!自分でも分かりません。

まだ明るいときなので
水面に五重塔の影。

外に出たら
笹酒を売っていました。
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50cc のカップに 2 杯で 100 円。



今週は雨ばかり。

昨夜!屋外で某「七夕まつり」を
濡れながら強行しました。
テント(タープ)が強い雨でつぶれました。

おバカな主催者に片棒をかつがされ!
ホントはかついではないのですが
そんな印象を与えて
ない信用がよけいになくなりました。はは。

なんだか疲れていて体が重いので
夜を待たないで帰ります。

少しは頭をつかいますか。
韋應物の「調笑」を
日本語の「詞」に書き換えてみながら
帰りましょうか。

  天の川
  天の川
  億万年の 光なら
  この恋流せ 夜明け前

  あの人は
  あの人は
  だれかの腕で まどろんで
  しあわせなのか 夜明け前

畏怖もひそやかな思いもなく
拙くてすみません。



(村上哲見注/唐五代詞選/)参照
(敬称略)
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