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伝 山の辺の道 音もなく死にゆく夏 [野道!山道!恋はけもの道!]

JR万葉まほろば線(桜井線)と並行して
古代の官道の上ツ道(かみつみち)が
南北に走っています。

ちなみに西に中ツ道!
さらに西に下ツ道があります。

東の山側には
やっぱり南北に延びる山の辺の道があります。
4 道とも南北!
決して交差することはありません。

上ツ道と山の辺の道の間に
「伝 山の辺の道」があるというのですが。
浅学にして初めて聞く名前です。



櫟本(いちのもと)駅から東へ
山の辺の道のほうに歩きます。

すぐ和爾下(わにした)神社の
鳥居をくぐります。
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そう!ここは和爾(わに)氏の里でした。
とはいうものの
和爾氏は歴史からこつぜんと消えていて
お勉強をサボってきたものには
なにがなんやら。

大昔聞いたはなし。

「わにさん!わにさん!いい国ですね。
「ゆずってくださいな。

天皇家や藤原家につづく先祖がいいました。

「おゆずりできません。

3 月 3 晩!平身低頭してお願いしました。

「そんなに熱心に誠意を見せられては、、、。

わにさんは喜んで出て行きました。

それが勝ったほうのいい分。

負けたほうは!たぶん。

「いい国じゃないか!もらうぜ。
「なに!くれない!生意気な。

3 月 3 晩!矢を射り!火をつけ
ばっさバッサとなで斬りして
皆殺しの上!強奪してしまいました。

実際はそんなんじゃないんですか!
負けたほうの主張は残りにくいのです。
なんて地元の人がいっていましたが。

でも!庶民は「わに」さんを忘れず
地名には残しているのかも。



「伝 山の辺の道」の南の起点(?)かな。
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なんの変哲もない道ですが。

参道を通るなとは。
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なんのための参道。
参道は神社のものではなく個人所有?!
祭事のときには通行料が取れますね!
不謹慎な発言!すんません。

ああ!清々しい小径になりました。
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(ふり返って南向きに撮影)

和爾坐赤坂比古(わににいますあかさかひこ)神社。
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あ!思い出しました。

東大寺山古墳やら赤土山古墳やら
檪本高塚公園!柿本寺跡!在原神社!
シャープ総合開発センター!白川ダムと
このあたり
なにかのときに立ち寄っていますね。

頭の中にスポットとして
かつ現れてかつ消えるものの
広域につながった地図が描けません。

ま!いつでもどこでもなんでも
全体像がない灰色の脳ですけどね。



稲田が変?!
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大和はジャンボタニシの猛威に
さらされていると聞いて久しいのですが
食われていなければいいのですが。

地平線までつづく(それはないですが)
なんという数の墓石。
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「音もなく 人等死にゆく 音もなく
「大あめつちに 夏は来にけり

牧水の歌がよみがえり
さまざまなこと!ふとよぎり
炎天下に立ち尽くします。

オニユリが咲いていました。
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いつかどこかにも咲いていましたね。
ひとりぼっちでながめていた遠い夏。

「サムライ街道」?!
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なんですか?
田んぼの中の細道。
「街道」でもないような。

サムライ街道が尽きると
「伝 山の辺の道」も終わりかも。

帯解寺(おびとけでら)まではすぐです。
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帯解駅で
1 時間に 1、2 本やってくる
電車を待ちます。

奈良や郡山の市街地まで
歩いて歩けないこともないのですが
最近ますます横着になった上に
猛暑が覆いかぶさってきて
腰が抜けています。
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