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四万六千日 中山寺 星下り 稚児梵天 [猫も歩けば棒立ち]

大阪市北区曽根崎。
お初天神(露天神社)です。
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お初と徳兵衛がいます。
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ふたりは元禄 16 年(1703)
ここで心中したのです。
今は不夜城の繁華街も
その頃は湿地帯や
寂しい林ばかりだったのでしょう。

すぐ近松門左衛門が
人形浄瑠璃「曽根崎心中」に仕立て
上演されました。
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大評判!大当たり。
民衆は血涙!紅涙をしぼり
この神社にも参詣が絶えず
「お初天神」と呼ばれるようになったとか。



落語にもなったそうな。
それが「お初徳兵衛浮名の桟橋」という
人情噺(はなし)だといいますが。

古典落語の範ちゅうに入るのでしょうけど
近ごろはだれが演じているのか
さっぱり分かりません。
記録が見つかりません。

でも!
面白いものではない(矢野誠一解説)!そうな。

その「お初徳兵衛浮名の桟橋」の頭の部分を
徹底的に滑稽噺に改作したのが
ステテコの円遊だとか。

それは今でも大勢の人が演じて
比較的に容易に笑いがとれる噺!
「船徳」ですか!

「船徳」は
「四万六千日(しまんろくせんにち)」の日の
できごとです。

浅草の観音さまに
この日 1 日参詣すれば
46,000 日お詣りしただけのご利益があるそうな。

そこへ隅田川から舟で行こうとする噺。

「浅草寺」!?
「隅田川」?!
大坂(大阪)の曽根崎心中はどこへ行ったの?!



今夜(2018/08/09)こそ
「四万六千日」の日ですが。

宝塚市の中山寺に
西国三十三所の観音さまが集まる日です。
その来迎の様子を見た人は
星が降るようだったといいます。

だから
「星下り大会式(ほしくだりだいえしき)」が
行われます。

「急ですが!気になるので
「これから行ってきます!さようなら。

「ランチしないで!自首するの?!」

あのね!いくら曽根崎警察署の前だからって
いっていい冗談でしょうか。

食い気と色気しかない中年女!
いや!もとい
スレンダー美熟女(?)を振り切って
ランチ代わりに
ヤマザキ「ランチパック」の一番安い
「小倉&マーガリン」をかじりながら
阪急電車に乗ります。



中山寺の参道の店舗に
「星下り」の提灯があります。
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観音さまが星に乗って下るのは
8 月 9 日ですから
「ここのかび」と略していうらしい。

ちなみに落語の「船徳」では
「四万六千日」を略して
「六千日さま」と呼んでいます。

もしかして
「四万六千日」は 8 月 10 日でしょうか。

中山寺の観音さまが下る日は
前夜ですから「ここのかび」!?

浅草寺のほうは
いち早く功徳を得ようと
前日の 9 日からかけつける?!

中山寺の山門に着きました。
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香具師(てきや)の露店はありますが
思ったより静かですね。

お祭りは夜にならなければ
盛りあがらないのでしょうか。

境内に寂しくないほどの参詣者はいますが。
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五重塔に向かって進みます。
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いつ見ても青色がきれいです。
別称・青龍塔だそうな。

手水(ちょうず)は蓮の形をしています。
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境内に露店がいくつも。
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仏教の祭事で
「肉」なんて売ってもいいの?!



本堂の前に梵天(ぼんてん)があります。
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「梵天」と聞くと
私だけかもしれませんが
仏さまの眷属(けんぞく)神のように
思えてしまうのですが
御幣(ごへい)の団子(!)のようなもの?!

叱られますね!こんな低俗ないい方では。

「稚児梵天」です。
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こどもたちが梵天の神輿(みこし)をかついで
本堂の周囲を練り歩きます。

太鼓がはやします。
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暑いとき!白い梵天がまぶしい。
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ミニの梵天がありました。
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冥加料 1,000 円。
今夜!中山寺に参集する西国三十三観音
すべての功徳とご利益を集めています。
それが家庭でおまつりできるのです。
ありがたいものです。
ぜひ求めてお帰りください。

一瞥して逃げた私がいう
ことばじゃないですがね。



「稚児梵天」は終わりましたが
本堂前は夜までいろいろ催されるようです。
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夜の 9 時になったら
「梵天奉幣」があるそうな。
「ぼんてんほうへい」と読むのか知らん。
ふり仮名をお願いしますだ。

みなさん!読めているんですね!
賢明ですね!善男善女は。

その梵天奉幣は稚児梵天の
なん倍も勇壮だとか。
おとながするんですから
当然!稚児と同等では困りますけどね。

クライアントが門前市をなして
仕事が山積している私なので
(ウソついてすみません)
夜を待たずに帰ります。

まだ明るいのに
ただ!眠くなっただけですけどね。



(滝田ゆう作/滝田ゆう落語劇場/)
(永田義直編著/古典落語事典/)
(興津要編/古典落語/)参照
(敬称略)
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