ねこがいます 金魚あげます 奈良きたまち

奈良の登大路を東に進みます。


くるまは多いのですが人は少ない。

南に並行して三条通りがありますが
そちらには佃煮ができるほどの観光客が
右往左往していますがね。

あ！？
大きな仏塔が！


西方寺にあんな層塔がありましたか。
ん？！違いますか。
巨大な十三重塔かと期待したのですが。

西方寺は登大路の北側
南側にも大きな寺院がありました。


「山の寺 念佛寺」だそうな。

大坂夏の陣のとき
真田幸村に追われた徳川家康が隠れた
「山の寺」を忘れないように
立派に建立されたものらしい。


まったく知りませんでした。

開化天皇陵に隣接しているので静かです。
ちなみに陵の正面は三条通りですから
こちらからは行けません。



奈良女子大の正門が見えるあたりで曲がり！
東へ！つまり若草山のほうへ歩きます。

奈良県庁の北側ですが
なんという寂しい（失礼！）通り。

奈良というところは
観光ラインをはずれると
さびれた田舎町のようです。

古色蒼然（失礼！）と思えた
民家（？）があります。


井原西鶴や上方落語でいう
「しもたや」とはこんな家でしょうか。
ふと隠していた（？）教養（？）が
脳裏をかすめます！はは。

フツーなら通り過ぎるところですが
のれんが出ています。

看板（！）がさがっています。


「まめすず・ちちろ」ですか。

「ねこがいます」ですか。

「金魚さしあげます」ですか。


狭い土間で
手作りのようなお菓子やら
ここの主が執筆したような本が
売られていました。

靴を脱いで
穴の開いた靴下を気にしながら
座敷にあがります。

軽登山靴なので
靴下を 2 枚重ねてはいているのですが
足の裏が見えています。はは。

なぜかおなじところが破れた
靴下ばかりなんです。

元・民家なんでしょうか。


「にゃんこはどちらですか？

「散歩に行ったみたいです」

いつ帰ってくるか
にゃんこに聞いてみなければ
分からんらしい。

「にゃんこカフェ」じゃないので
さもあらん！あきらめますか。

なにか注文しなければ！
「うどん」と書いてありましたね。

飲みものはいくつかあるのですが
食べものは「うどん」だけ。
それも 1 種類だけ。


アオサとヤマイモのとろろが
トッピングされていました。

税込み 700 円！

私にはなんだか居心地悪し。
道に面して座っていますが
窓から逃げる（！）ことはできません。


ただ！いいこと（！）は
ときが止まったように静かです。