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ハロウィーン!尻さわり放題再来か?! [郷に入ればガタロー]

「いそいそと
「つめられて来た尻なでる

「つめられて」は「つねられて」のこと。

江戸時代の中期から明治時代にかけて
京・大坂(大阪)の娘は
群衆の中では
尻をつねられていたのですね。

そんな雑排が
たくさん残存しているようです。

「だまつてる
「つめつてもあの恋尻目

「恋尻」は
「恋知り」にかけているのでしょう。

尻をつねられてもだまっている娘。
イヤではないです。
むしろ!尻(おいど)に跡が
たくさんついているほうが誇らしい?!
勲章です。

上方落語の「悋気の独楽(りんきのこま)」の
お松どん(演者によってはお竹どん)のように
ぶさいくな女は
つねられないので恥ずかしい!?
自分でつねって
跡をつけて帰らねばなりません。

すみません!
ぶさいくな女!
テキトーな表現が浮かばず
罪もない(?)お松どんになって。

「つめつても
「つめりかへして筒ゐづ々

「筒ゐづ々(つついづづ)」とは?!
ああ!メンドくさいけど
伊勢物語を広げてみます。

「筒井つの 井筒にかけし まろがたけ
「過ぎにけらしな 妹(いも)見ざるまに

幼なじみが成人してからの恋ですか。

初恋同士がつねり合う?!
そりゃ楽しいでしょう!経験はないけど。
伊勢物語では結ばれてから
いろいろあったようですね。はは。

その男が(たぶん)色男の在原業平なら
静かにおさまる訳がないですね。



脱線ついでに。

「つめる」ばかり出てくるので
「つねる」の大阪弁だと思ったのですが
大阪のいわゆるおばちゃんたちは
「ひねる」しか使わないといいます。
聞いた人だけかも知れませんが。

「にぎやかに
「宵宮(よみや)は尻のひねり徳

祇園祭りの宵宮でしょうか。
「ひねる」は京都弁でもあるのかな。

ん?!
大阪弁とおおざっぱにいいますが
大阪といったって摂津と河内と
泉州とがありますよね。

たぶん摂津のことばを
大阪弁という場合が多いのでしょうけど。

いや摂津といったって
北は今の高槻市あたりから
西は今の神戸市あたりまで広範囲。
大阪と神戸のことばは少々違いますよね。

もう少し
自称・大阪人に尋ねると
「ちみきる」という人!?
「ひにきる」も?!
もうにわか探究者には解釈ができません。

広辞苑を引くと
「つめる(抓める)」がありました。
さらに
「つねる(抓る)」には
「ツメ(爪)ルの転」とあります。
どっちでもいいのかも。
送り仮名で区別していますが。

すみませんでした。
「つめる」は大阪弁だと断定して。



10 月 31 日!
ハロウィーンだとかで
どんちゃん騒ぎ!?
ニュースに取りあげられています。

どこの国のお祭り?!
なんの宗教の行事!?
そんな祝日!ありましたか。

TVを見たらよ~!
東京の渋谷でよ~!
女の子の尻や胸を
さわり放題だぁ?!

さわり放題の日~?!
2、3 百年前の上方の風習の再来!?

ではないのです!
してはいけないようです。

渋谷には可愛いこがいないから?
ブスばかり集まっているから!
という訳じゃありません。

いつの間にか「迷惑防止条例」なんかが
できていますからね。

さわったら「痴漢」と認定されますか。
認定だけならいいけど、、、。
「著しく羞恥させるような」
「直接に身体に触れること」をしたら
刑事罰が適用されそうです。

江戸や東京には情緒がないのです。
ま!そんな問題ではないようですね。
今じゃ!
上方でも逮捕されますね!たぶん。

よいこは確認してから
さわってもいいか確認してから
行動するように。



(伊勢物語/石田穣二訳注/)参照
(敬称略)
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