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蘭館珈琲 王羲之の蘭亭序 [朝食 モーニングサービス]

大阪・ミナミの地下街を
朝も早くから歩いていましたが。

地下は迷路のように発達していて
田舎もんは迷子になりますね。
地上を歩いていても
方向音痴には大変なのに。

唐突ですが
大和川は奈良を出て
西に向かっていて
今の柏原市あたりで
北に曲がっていたようです。

それを 1704 年!
曲がらずにまっすぐ流れるように
付け替え工事をしたと聞きます。

だから増水時に
その曲がり角あたりで決壊したら
たぶん!なん時間もかからず
ミナミの地下街は満水になるはず。

すごいことですね。
ちょっと!見てみたい気もしますが。
自分だけが取り残されるかも。

そんなことを考えていたら
地下街を歩けませんね。
そんなことを考えて歩いている阿呆も
他にはいないでしょうけど。



朝から疲れて(?)お茶にします。
ぜいたくですね!喫茶店に行くなんて。
稼ぎもないものが。
それだから自滅したいときもあるのです。

蘭館珈琲ハウス(なんばCITY)が
ありました。
blog91蘭館.jpg

コーヒーが上等!
はやいはなし!
高価で有名なところですかね。
敬して遠ざかっていましたが。

プチパンがふたつの
モーニングセットをいただきます。
blog92蘭館.jpg

570 円。
やっぱり!私には高価な朝食です。



ん!?
王義之蘭亭序!
blog93蘭館.jpg

すごいものを掲示していますね。
ああ!
屋号はここからとっているのですか。

「王義之」は
「王羲之」と書くのがホントでしょうけど。
日本にはなじみのない活字ですね。
ま!王義之でも意味が通じればいいかも。

それはともかく
書といえば王羲之!
王羲之ときたら蘭亭序。
意味も分からずいってしまう
したり顔の自分に笑いますが。

少し考えると疑問が湧きます。

「永和九年歳在」の後に
「癸丑」を小さく無理やり(?)に
割り込ませているような!
まるで下書きのような!
そんな作品が珍重されるとは。

蘭亭序といえば
この形(?)をよく目にするような。

でも!蘭亭序に
真跡は残ってないとも聞きますが。

唐の太宗が王羲之の書の全てを集めて
それとともに埋葬されたと
記録されているそうな。

今ごろ土にもどっているのでしょう。

それではあの蘭亭序はなんですか?!

模写!写本?

たとえば枕草子の元本がないのも!
写本が伝わっているのも!
私のような灰色の脳でも
理解ができないこともありません。

能筆家の字でも
ミミズのチャールストン字でも
枕草子の文章は写せるでしょうけど
「書」というのか
「筆跡」といえばいいのか
そんなもの!
手書きでコピーできるのですか。



日本を代表する書家の空海も
お手本にしたらしい。

すると
「書体」というのか
「フォント」といえばいいのか
それが重要?!
王羲之が発明(?)した
「行書体」に意味があるのでしょうか。

王羲之の真跡は
太宗が持って遠い世界に行きましたが
太宗が模写!模刻させた作品が
この喫茶店にも掲げられているもの!?



中国では清のころから
蘭亭序は偽書説があるとか。

王羲之ともあろう人が
あんな幼稚な文章を
作るはずがないというもの。

近年でも
王羲之の筆ではないという
証拠があるとかないとか。

日本は
真実は隠したがり
芝居などの
偽作のほうを喜ぶ国民性なので
蘭亭序の評価は高いままなのかも。



朝から疲れて
さらに疲れることを考えているなんて
自分はなんとつまらん!
生産性のない存在でしょう。はは。

冷えたコーヒーが苦く感じます?!
そんな繊細な神経でもないですけどね。



(榊莫山著/新・路傍の書/参照)
(敬称略)
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