SSブログ

ひっつき虫はのさばりこ [草のゆかり]

「トンボの池」でしょうか。
blog71.jpg

摂津峡の下流の芥川の河川敷。
草ぼうぼうに荒れていますが。

いや!このほうが自然な環境ですよね。
水面に空や雲が映っていたら
トンボは困らないでしょうから。

急いで通り過ぎます。

!?

草原でのたうち回ることに!

右足が落とし穴(?)にはまり
前に出した左足がまた穴(?)に落ち
前に倒れ!右手が泥をつかみ
左手を石の表にたたきつけたのです。

気がつきませんでしたねぇ!
水のほぼなくなった小川が
雑草におおわれていました。

そこに 4、5 の大きな飛び石が並んでいて
小走りで抜けようとしたとき
ちょうど練習したように
石と石との間に両足を落としたのですね。

ガキッ!ぐきっ!と音がしたような。
折れてしまって!もうダメかも。



10 分も寝ていたら!痛みが激減。
骨が丈夫でよかったぁ!
さんま(秋刀魚)もさば(鯖)も
頭から食べていますからね。
それが吸収されているのかどうか
疑問ですがね。

足がチクチクと別な痛みを感じます。

あ!?
「ひっつきむし」だらけ。
blog72ひっつきむし.jpg

3 種類はありそう。
その中でこいつの剣先が
布地を貫いて
私の柔肌(やわはだ)に届いています。
blog73ひっつきむし.jpg

これだけはほぼ落として
川沿いの遊歩道を下ります。
泥だらけの手を洗うところを探します。



高槻市立自然博物館の
「あくあぴあ 芥川」に着きました。
blog74あくあぴあ芥川.jpg

「ひっつきむし」の企画展がありました。

オオオナモミ。
blog75オオオナモミ.jpg

オオルリソウ。
blog76オオルリソウ.jpg

ミズタマソウ。
blog77ミズタマソウ.jpg

これなんか動物!
まるで虫のようですね。

ノラニンジンもまた。
blog78ノラニンジン.jpg

ヤブジラミ!?
blog79ヤブジラミ.jpg

季語にありますね。

「薮虱(やぶじらみ)飄々の身に つきにけり

荻野忠治郎の句。

薮虱は
またの名が「草虱(くさしらみ)」だとか。

富安風生の有名な句では

「ふるさとの つきて離れぬ 草じらみ

まさに動物としてとらえられています。
シラミとおなじようにしつこい。



秋田では「ひっつきむし」を
「のさばりこ」というとか。

まさにいいえて妙!
のさばった種子が
まだ私の全身にびっしり!

歩きながらひとつ!
またひとつ落として行きますが
切りがないような。

あ!
秋田弁では
「のさばる」は
「あまえる」ということ?!

「ノサバリコ」は
「あまえた」「可愛い子」なんでしょうか。

私には絶対思えない表現です。

なんだか両足の痛みが
ぶり返してきたような。



(おくやまひさし著/親と子の博物誌/)参照
(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感