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討ち入りの日に 2018 [わが街・下駄ばきドドンパ]

大阪市の南北に走る堺筋の浪速区あたりは
家電や電材や
それらの部品や工具等を扱う店舗が集まる
電気街だったのですが
今は飲食店や
いろいろな趣味の店が進出してきています。

西に並行してつづく道は
アニメやコスプレ好きの
いわゆる「オタク族」相手の店舗が林立する
「オタロード」になっています。

東側には建てものはひしめいているものの
人の流れは少ないようです。

その静かなほうへ
大阪メトロの恵美須町駅から歩くと
じみ~な(失礼!)店舗がありました。
blog01旬菜ゆらり.jpg

「旬菜ゆらり」!
ランチどき
ぽつり!ぽつり!人が入店しています。
ランチが 600 円(税込)ですか!

メニューは
「本日の気まぐれらんち」だけのよう。
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この日は「肉じゃが」
といっても鶏肉でしたが
ヘルシーでいいじゃないですか。
私の嚢中にもヘルシーです。

昼間だけ(11;30 ~ 14;00)
オープンしているようです。



さらに東に進めば
大阪市の背骨の谷町筋が南北に走っています。
だからどこかの上り坂に行きあたります。

これは愛染坂(あいぜんざか)です。
blog03愛染坂.jpg

いろんな坂がある中で
つきあい始めたカップルに適したような
ゆるやかなのぼり。
くるまの往来がなく
他の坂によくある階段がないんですよね。

この坂の南に芭蕉が最期に句会を催した
料亭の「浮瀬(うかむせ)」があったらしい。

明治の初めの写真がありました。
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これが「浮瀬」ですか!?
そうとしても坂は愛染坂ではないですね。
「浮瀬」は南の清水坂(きよみずざか)との
間にあった料亭。

あの写真の坂は清水坂ですね。
blog05清水坂.jpg

傾斜がきつい。
今は改修されて
ゆるやかになっているとしても
階段はあります。



大江神社の
「夕陽岡(ゆうひがおか)」に立てば
芭蕉の句碑が。
blog06.jpg

浮瀬にちなんで建てられたものらしい。

「あかあかと日はつれなくも秋の風

ん!?
「あかあかと日は難面も秋の風」は
奥の細道?!
日本海沿岸でできた句!?
どうして浮瀬なのでしょう。

ああ!夕陽にちなんだ句かも。

鳥居と狛虎(こまとら)だけ
建てものは失われて久しい摂社。
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「矢野監督がんばれ!」と
新監督になったばかり
もう祈願している
阪神タイガースファンがいますね。



谷町筋に面白い模様の塀があります。
blog08吉祥寺.jpg

吉祥寺。
赤穂浪士四十七士の墓がある寺院です。

山門をくぐると大石内蔵助が座っています。
blog09吉祥寺.jpg

その後ろに四十七士が。
blog10吉祥寺.jpg

今日(2018/12/14)は
吉良邸討ち入りの日ですね。
それなのに!なんの行事もしていません。

あ!もう終わったそうな。
最近は日曜日に催行しているとか。

ま!新暦にこだわることはないですね。
新暦でいえば
1703 年 1 月 31 日未明のことですからね。

さらに史実ではないのはこの衣装。
blog11吉祥寺.jpg

赤穂浪人たちは火事場装束だったはず。
世界一治安のよかった江戸で
こんなハデな衣装では
吉良邸に行くまでに捕まりますね。

人形浄瑠璃!
さらに歌舞伎の舞台の演出じゃないですか。

芝居の大星由良之助と
高師直(こうのもろなお)を
実在の大石内蔵助と
吉良上野介(きらこうずけのすけ)と
呼ぶのがおかしいのですね。

だいたい!平和な世の中で
勤労もしないで
庶民のかすりで生きている武士なんて
今の暴力団以下の存在ですね。

領民や家来のことも考えずに
行動したのが藩主なら
それに仇討ちやら至誠やらと
突っ走る家来もどうかしています。

もっとまじめに汗を流して働かんかい!

近代!東映のヤクザ映画が
もてはやされたこともありました。
大昔にもそんなヤクザ芝居が
好まれる時代があった!?

アウトローだから戯曲になりやすいのかも。



四天王寺に回り芭蕉の墓に参ります。
blog12芭蕉.jpg

剥離が進んでぼろぼろ。

思えば四十七士の墓も芭蕉の墓も
各地にたくさんあるものですね。

石舞台の下の「亀の池」の亀も
水底で冬眠している季節。
なぜか 1 匹だけはいあがってきました。
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自殺行為!?
討ち入りだぁ!

太子堂のニャンコは寝ています。
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家まで歩きます。

先ほどの芭蕉の墓は
弟子の野坡(やば)と並んでいました。

「我をよぶ声や浮世の片時雨
(われをよぶこえや うきよのかたしぐれ)

野坡は病床で芭蕉の声が聞こえたらしい。

最近!歩き過ぎなのか!足が痛い。
野坡の句がかぶさってきて!重い。

時雨の寂しい季節。
私の胸の奥には年中吹いていますが。
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