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小春日?! 山の辺の道あたり [みんなで歩けばこわくない]

菜の花が咲いています。
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「菜の花?アブラナじゃないのでは?!」

「アブラナ科のものなら
「みんな菜の花と呼ばせてよ。

草臥て宿かる比や藤の花
(くたびれて やどかるころや ふじのはな)
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芭蕉の句碑。

「奥の細道」の前年。
このあたりを歩いていたのですね。
ま!芭蕉はよく歩きまわっている人生です。

ジャガイモがなぜか畑中にいっぱい。
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「食べられそう!もらいましょうよ」

「緑化が進んでいますよ。

日光にあたると緑色になります。
ソラニンが増えているので
中毒を起こす人もいます。

「私がこどものころは食べていましたが。

「貧しかったのね」

「ま!そうですが!ほっといてください!
「周囲のおとなたちも無知だったのです。
「そして丈夫だったのです。

「フジバカマかな!
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「背丈が低い?」

「中国種のほうかな。

もうアサギマダラは
飛んでこない花がらになっています。

「ショウガの花!?」
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ジンジャーの仲間かも。



奈良県天理市の田園地帯を徘徊。
仕事に励めそうなおだやかな日です。
でも!さぼっている天性の怠けものです。

「小春とも
「インディアン・サマーとも キスぬくし

「だれの句?」

「今!即興で作っただけ。

「おかしいでしょ!」
「なによ!インディアンとは?」

「おね~さんの髪型が
「インディアンのように見えたので。

「差別用語じゃないの!?」

「小春をインディアン・サマーと
「英訳してはいけませんか。

「でも!今!小春じゃないし」

「小春は 10 月のはず。

「もう 12 月だよ」

「陰暦です。

「それでも 11 月!」



あれ!マスイ豆腐店。
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山の辺の道に合流しましたか。
国産大豆の豆腐を買ってあげましょう。
醤油を持っているから!野道で食べませんか。

休みでした!残念。

山の辺の道を北にとります。

季節がら少ないのですが
無人販売所があります。
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こういう店舗での買いものは好きです。
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ひと山 100 円で!全部で 300 円。

夜都伎(やとぎ)神社で休憩。
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なかなか趣のある建てものです。
春日大社の若宮の社殿が
こちらに回ってくると聞いたのですが。
それは表の顔。

「わたくし!夜這い研究家が思うに!

実は「よとぎ」神社と呼んで
村の男女の乱交の場だったのでは。

「いいよ!もう!その研究発表は」

柿の実が赤い。
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十月桜ですね。
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たくさんの十月桜が花盛り。

「生娘の記念に
「花陰でヌードでも撮ります?あたたかいし。

「どこに今どき生娘がおんねん!」

ひぇ~!



「あ!あ!?」
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「吊るし柿ですか。
「なにか!卑猥なこと!考えたでしょ!?

「あなたといっしょにしないで!」
「干し柿の横!」
「なにか不思議なものがあるよ!」

正体を確かめに
天理観光農園の「峠の茶屋 わわ」に入店。
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店のおね~さんは「知りません」とか。

お客さんの若いママが
「ベルギーナッツの実じゃないんですか」と
教えてくれましたが。

先ほど豆腐を食べられませんでしたから
「恋人に逢える伝説のあわもち」
と書いてある粟餅をごちそうしましょう。

おね~さんのはきな粉まぶし
私のは醤油味のもの。
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税込み 216 円。
おいしいですが!どこが伝説ですか?!

もし山の辺の道を桜井駅から歩いてくれば
このあたりは 12km 通過地点。

「なんの実?」
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12km 歩いたころにはくたびれて
この天理観光農園の横のゆるやかな坂道が
いつもにくらしく感じて
花や実なんか気にしていませんでしたよ。



「うち山やとざましらずの花ざかり
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句碑が内山永久寺跡あたりに建っています。

手元の「芭蕉全句/堀信夫監修」では
「うちやま」を
「うぢやま」と読んでいますが。

芭蕉 27 歳のときの句です。
そんな時代に芭蕉がここにきたの!?
どこか他の場所で詠んだのでは。

雄鶏が鳴いています。
石上神社の境内です。
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なん種類のニワトリがいるのでしょう。
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仲がいいのか仲が悪いのか
つかず離れず歩いている 2 羽のトリに
ついて行けば鏡池がありました。
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この池にコイ科のワタカが棲息しています。
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ワタカは宇治川から
まず内山永久寺にやってきたといいます。
廃仏毀釈で永久寺が破壊されたとき
こちらに移されたとか。

また!ワタカは馬魚と呼ばれています。
顔が馬に似ているから!
なんていわれたりしますが。

大昔!京都の友人の友人が
その人の地元の宇治川のそばの
平等院の鳳凰堂の池に連れて行ってくれて
芝かなんかをむしって
池の水面にまきました。

その草を小魚がつついています。
それが馬魚だといいました。
顔が馬ではなく
草を食べるから馬。



天理市には柿園も多いですね。

「赤き実が ひとつ残って 小春空
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熟れています。
熟れ過ぎて崩れる前は甘いことでしょう。
硬い柿とはまた違う味。
ちょっと高い枝にありますが
採って食べてみたくはありませんか。

「なにも大年増のおね~さんのことを
「いっているのではありませんよ。

「それしか頭にないはず!」



(敬称略)
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