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白子のたけのこごはん [七面鳥六目半ごはん]

竹の子の また竹の子の 竹の子の
   子の子の末も しげるめでたさ

蜀山人(大田南畝 1749 ~ 1823)の狂歌。

幕府官僚だった蜀山人がいう「竹の子」は
孟宗竹の筍でしょうか。

すでに竹林は不滅ということが
分かっていたらしい。
たとえ花が咲いて!地上部が全部枯れても
地下茎が生きています。

地上の竹はマダケのデータでは 20 年
地下茎で 10 年で
枯れているようなんですが
地下茎が毎年新しく伸びて
地下茎から竹が出るので
竹林はなくならないのでしょうか。

木のひこばえとも違い
もちろん!草の類でもないですね。



ハイキングで得た(拙ブログ 2019/05/14
孟宗竹の筍。

地上に出る前に掘った白子(しらこ)と
土から出た黒子。
竹畑のおじさんは
(京都の生産者は林とか藪とかいいません)
どちらも糠(ぬか)もなにも入れずに
水から水だけでゆでたらいいといいましたが。

帰宅するまで
数時間かかりそうだといったら
それでも大丈夫!と太鼓判?!



ハイキングの帰りに
居酒屋の女将に巨大な黒子を渡したら
すぐ!
米のとぎ汁をわずかに入れて
ゆでてしまいましたが
えぐ味は感じられません。

アラフォー(around 40)か
アラフィフ(around 50)か知りませんが
知っていても武士の情でいいませんが
その年でも発情やまぬおね~さん 4 人に
いじめられて
ぐでんぐでんに酔っ払って帰宅。

深夜だけど白子をゆでなければ。

掘り取られてすでに
8 時間はゆうに経過していたのですが
1 時間もゆでたらやわらかくなり
えぐ味もありません。

京都の筍!すごいぞ。



翌日!その筍を食べます。

切り落としの豚肉をフライパンで焼き
乱切りの筍を加えます。

日本酒をどばっと入れアルコールを飛ばし
昆布だしを少し!
砂糖!醤油で調味。

ベランダのスナップエンドウが
今を盛りと実をつけています。

それと
到来ものの金柑を湯通しして混ぜます。
醤油とごま油で味を整えます。
blog91.jpg

あれ!
味噌焼きをしようと思っていたのに
作っているうちに忘れています。
昨夜の深酒の後遺症?!
ま!おいしければいいか。



筍を輪切りにしてフライパンで焼きます。

日本酒を振ってから
味醂と醤油をかけてみます。

バターをからめて
ナチュラルチーズをのせてみましょう。
blog92.jpg

チーズは
先ほどの料理に使うつもりでしたが。はは。

濃い口醤油をかけたので色が黒い。
それでも筍のステーキと呼んでくだせぇ。



そうこうしていると
筍ごはんが炊けました。
blog93.jpg

アサリと油揚げといっしょに
アサリのゆで汁に昆布だしを加え
塩を少々入れて炊きました。



水に砂糖を溶かして
塩をほんの少し入れて
筍をことこと煮ました。

グラニュー糖をまぶしたらどうでしょう。
blog94.jpg

好き嫌いが分かれるかも。



鶯や竹の子薮に老を鳴
(うぐいすやたけのこやぶにおいをなく)

芭蕉の句を見つけました。

寒い春先には笹鳴き!
チュッチュッと短く鳴いていて
春たけなわのときにはホーホケキョ。

その季節が過ぎて
竹の子の生えるころには
「老い」て嘆いているというのですか。

「竹の子」は夏の季語なんですね。

なにやら寂しい。
蜀山人の「めでたさ」はないですね。

ま!筍がおいしければ
どちらでも私にはいいことですがね。
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