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鰻茶漬けの素 鰻ごはん [七面鳥六目半ごはん]

連日!暑い!
夏の土用です。

今年の夏の土用の丑の日は
1 日(2019/07/27)だけかな。

半月ばかり前
「鰻(うなぎ)焼きます」
「ご予約承り中」と書いておいてと
場末の居酒屋の
死相の出ている(?)おじさんが
エラソーにいっていましたが。

「鰻を焼くより
「マスターのほうが
「(斎場で)焼かれそうじゃないの!

「うるせ~!あほんだら!」と
例年なら答えるのですが
「ん!そ!鰻を焼いたら、、、」
声が小さい。

来月は身の処し方を真剣に考えると
いうではないですか。
もう店が!肉体が!おカネが(?)限界?!
はは。
失礼ですが笑えます。

だまされても
すぐ同情する心やさしい私は
貼り紙をしておきましたが
鰻の頭でもくれるのでしょうか。

ちなみに関西流は
鰻の頭をつけたまま焼くので
たれのしみた頭が得られるのですが。



鰻は釣ることには興味があるのですが
川魚に似た独特の風味が
私は好きではありません。

野営中(逃亡中ではありませぬ)に
食べるものがないときやら
おごられるときには
他人を押しのけても食べましたけど。

鰻好きは結構多いような。

川魚を!いや!魚を嫌うのに
「鰻は好き」という
無分別なおばさんも近くにいますが。



向田邦子は「鰻!大好物」だそうな。
しかし!切ない思い出があるとか。

小学三年生のときに大病。
両親が家を買うために貯めていたお金を
医療費に全部つかってしまい
ゆとりがないのに
自分だけ鰻丼を食べさせてもらったとか。

鰻のおかげで完治したといいます。
鰻!すごいぜ!

内海好江が犬歯を抜いたとき
なかなか肉があがらなくて痛い。

歯医者の先生に
「鰻を食べれば薬を飲むよりいい」と
教えられて
食べたら!すぐ肉が出てきたとか。

鰻!すごいぜ!

居酒屋のおじさん!
鰻を売るより
自分で食べて
身を焼かれるのをのがれなさい。

もっともビョーキは重症のようだし
さらに金欠病には効かないでしょうけど。



鰻のお茶漬け(の素)が到来しました。
blog81鰻茶漬け.jpg

定価が 750 円!
なんでそんなに高いの!?

もっともひとつ 80 円で
1 箱買ってきたといいますが。
こそこそ生きている阿呆には
世の中の仕組みがよく理解できません。

鰻のスライス片が 15g 入っていました。

炊き込みごはんにするときには
この 1 人前を 1 カップの米に入れるとか。

鰻の匂いのするごはんができました。
blog82鰻ごはん.jpg

これで夏を乗り切るぞ!



(向田邦子著/父の詫び状/)
(立川志の輔・内海好江著/
   志の輔・好江のつっこみ料理/)参照
(敬称略)
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白子のたけのこごはん [七面鳥六目半ごはん]

竹の子の また竹の子の 竹の子の
   子の子の末も しげるめでたさ

蜀山人(大田南畝 1749 ~ 1823)の狂歌。

幕府官僚だった蜀山人がいう「竹の子」は
孟宗竹の筍でしょうか。

すでに竹林は不滅ということが
分かっていたらしい。
たとえ花が咲いて!地上部が全部枯れても
地下茎が生きています。

地上の竹はマダケのデータでは 20 年
地下茎で 10 年で
枯れているようなんですが
地下茎が毎年新しく伸びて
地下茎から竹が出るので
竹林はなくならないのでしょうか。

木のひこばえとも違い
もちろん!草の類でもないですね。



ハイキングで得た(拙ブログ 2019/05/14
孟宗竹の筍。

地上に出る前に掘った白子(しらこ)と
土から出た黒子。
竹畑のおじさんは
(京都の生産者は林とか藪とかいいません)
どちらも糠(ぬか)もなにも入れずに
水から水だけでゆでたらいいといいましたが。

帰宅するまで
数時間かかりそうだといったら
それでも大丈夫!と太鼓判?!



ハイキングの帰りに
居酒屋の女将に巨大な黒子を渡したら
すぐ!
米のとぎ汁をわずかに入れて
ゆでてしまいましたが
えぐ味は感じられません。

アラフォー(around 40)か
アラフィフ(around 50)か知りませんが
知っていても武士の情でいいませんが
その年でも発情やまぬおね~さん 4 人に
いじめられて
ぐでんぐでんに酔っ払って帰宅。

深夜だけど白子をゆでなければ。

掘り取られてすでに
8 時間はゆうに経過していたのですが
1 時間もゆでたらやわらかくなり
えぐ味もありません。

京都の筍!すごいぞ。



翌日!その筍を食べます。

切り落としの豚肉をフライパンで焼き
乱切りの筍を加えます。

日本酒をどばっと入れアルコールを飛ばし
昆布だしを少し!
砂糖!醤油で調味。

ベランダのスナップエンドウが
今を盛りと実をつけています。

それと
到来ものの金柑を湯通しして混ぜます。
醤油とごま油で味を整えます。
blog91.jpg

あれ!
味噌焼きをしようと思っていたのに
作っているうちに忘れています。
昨夜の深酒の後遺症?!
ま!おいしければいいか。



筍を輪切りにしてフライパンで焼きます。

日本酒を振ってから
味醂と醤油をかけてみます。

バターをからめて
ナチュラルチーズをのせてみましょう。
blog92.jpg

チーズは
先ほどの料理に使うつもりでしたが。はは。

濃い口醤油をかけたので色が黒い。
それでも筍のステーキと呼んでくだせぇ。



そうこうしていると
筍ごはんが炊けました。
blog93.jpg

アサリと油揚げといっしょに
アサリのゆで汁に昆布だしを加え
塩を少々入れて炊きました。



水に砂糖を溶かして
塩をほんの少し入れて
筍をことこと煮ました。

グラニュー糖をまぶしたらどうでしょう。
blog94.jpg

好き嫌いが分かれるかも。



鶯や竹の子薮に老を鳴
(うぐいすやたけのこやぶにおいをなく)

芭蕉の句を見つけました。

寒い春先には笹鳴き!
チュッチュッと短く鳴いていて
春たけなわのときにはホーホケキョ。

その季節が過ぎて
竹の子の生えるころには
「老い」て嘆いているというのですか。

「竹の子」は夏の季語なんですね。

なにやら寂しい。
蜀山人の「めでたさ」はないですね。

ま!筍がおいしければ
どちらでも私にはいいことですがね。
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冒険家のキクイモ炊き込みごはん [七面鳥六目半ごはん]

台風 21 号の襲撃(2018/09/04)にあい
わが家のキクイモがどこかへ行きました。

放任栽培ですから
よそよりは可愛いとは思いますが
それでも 2m 近くはあったのですが
根元から数十センチのところから
3 本ともちぎれて飛んで行きました。

そのうち残った幹から
新しく芽が出るでしょう。
丈夫な作物ですから。

講談社編/園芸大百科事典/には
北米原産で明治の初めに渡来
各地にところ選ばず野生化しているとか。

一度栽培すると根だやしは不可能!?

イヌリンを多量に含むとも。

ともかく!すごい植物ですね。



そんな古くて
日本中で繁殖しているというのに
わが家にある山野草の料理の本には
調理の記述はもとより
その項目さえありません。

わずか 10 冊ばかりで探しても無理かも。

昭和の初めの
林春隆著/野菜百珍/にもありません。

野菜百珍には
「菊牛蒡(きくごぼう)」とか「きんま」とか
どう考えてもレアな野菜でもあるのに。

あ!
昭和 51 年(1976)発行の
山田幸男他著/続 山菜入門/には
記載されていました。

それには
キクイモのみそ漬けのレシピがあります。



今から葉を出してでは
キクイモの収穫!
多くは望めないでしょうから
早掘りしてみましょうか。

2 本は根っこだけでしたが
1 本にはイモのあかちゃんがいくつか。
blog95キクイモ.jpg

あかちゃんという表現は変ですけど。

これ!食べられます?!
キクイモですから食べられますよね。

炊き込みごはんのもと(山菜五目)と
ごはんを炊きました。
blog96キクイモ.jpg

キクイモ!
あまりおいしくはありませんが。
イヌリンが摂れればいいですか。

ん!?
イヌリンて!なんです?!



先日!
道端で若い男女が声をかけてきました。

「飲んでください」

冷えた「缶」を道行く人に配っていました。
blog97.jpg

日本人は
試供品とか試食品とかティッシュとか
健康に影響されそうなものを
堂々と配って
平気でもらっていますね。

危険に思わないのでしょうか。

ま!
おフランス人といってはいますが
厚かましいところは私も日本人ですから
疑いもなくもらいましたが。



他の雑草といっしょに生えていたキクイモ
はたしてこれがホントにキクイモなのか
食べてもいいものか!
よく分からない炊き込みごはんと
道端でもらった炭酸飲料でディナーです。

けっこう無鉄砲な冒険家になった夜です。



(敬称略)
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おかまの日に釜めし にごり酒 [七面鳥六目半ごはん]

4 月 4 日は「おかまの日」でしたか。

その昔!カルーセル麻紀が
3 月 3 日の女の子の節句と
5 月 5 日の男の子の節句の間なので
そういっていたとの記憶があるのですが。

もっとも「おかまの日」については
あちこちでいい出しっぺだの
嚆矢(こうし)だの
元祖だのと
勝手な主張がかまびすしいのですが
そんなに大昔から
いわれていたこともないようです。

しかしですね!
「おかまの日」なんてとんでもない!
日本には 4 月 3 日または 4 日に
お雛さまを飾る
桃の節句のところが多いのでは。



先の大戦が終結した後の
昭和 22 年(1947)4 月 3 日の
高松宮(大正天皇第3皇子)の日記に

「アメリカ赤十字関係(約 40 人らしい)
「オ雛様ヲ見セル

とあります。

翌日 4 日にも間組の数人に
「オ雛様ヲ見セニ招ク
と記述されています。

皇族だって
4 月の 3、4 日に
お雛さまを飾っているのですよ。

宮家は東京に行っても
京都の風習を継承していたのでしょうか。

皇族はともかく
京都の庶民はどうでしょう。
大正から昭和にかけての
「聞き書き」を見ても
桃の節句は 4 月 3 日または 4 日。

都の近郊から
山城!丹波!丹後!みなおなじですね。



日本の行事に多大な影響を与えている
梁(502 ~ 557)の時代の荊楚歳時記には
3 月 3 日は
「流杯曲水の飲」のことばかり。

桃の花と水のもとで行えば
「歳穢(さいあい)をのぞく」とも
書いてありますけどね。
桃ですかね!やっぱり。



標準語の普及とともに
桃の節句も新暦の 3 月 3 日にすます
簡便な習慣に移行している昨今。

これはおかしい。
3 月 3 日には桃の花が咲きません。

旧暦といってもねぇ。
今年の旧暦 3 月 3 日は
新暦では 4 月 18 日ですか。
そのころには
桃の花は散っていてもうありませんよ。

どうすりゃいいの?!
どうでもいいのかも。
結局「おかまの日」でもいいですか。



とにかく「釜めし」を炊きます。
「おかまの日」に!はは。

偶然ですが「釜めしの素」があったから。

いつの間にか山椒の木に
新葉がいっぱい。
今ならたくさん食べられます。

山椒の葉を敷いて「釜めし」を盛ります。
釜に入ってない釜めし。はは。
blog釜めし.jpg

山椒には
マヨネーズと醤油を振って食べましたが。
柔らかくておいしい。



庶民が雛飾りをするのは
文化が爛熟(らんじゅく)した
江戸も末期かと勝手思っていたのですが。

「半兵衛雛のころから心がけ

なんて川柳がありました。

半兵衛とは近松門左衛門作の
「心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)」で
情死した男?!

浄瑠璃ができたのは享保年間でしょうけど
川柳は明和 2 年(1765)刊行の
誹風柳多留の初篇にあるようですが。

そのころには庶民の間にも
「雛飾り」は一般的だったのでしょうか。

いや!それ以前。

「草の戸も住替る代ぞひなの家
(くさのとも すみかわるだいぞ ひなのいえ)

「雛飾り」(たぶん?)を詠んだ
芭蕉の句もあります。
元禄 2 年(1689)に書き留めています。

あ!?
さらにその前の延宝 6 年(1678)にも
内裏雛人形の句を作っていますね。



下手な考え休むに似たり!
なんだかよく分からなくなった
「おかまの日」です。

白酒の代わりに
菊正宗のにごり酒を飲み過ぎました。
支離滅裂!誤字脱字!ご容赦あれ。

孤閨(こけい)にひと声吠えて!
寝ますだ。

がおぉぉ~っ!


(高松宮宣仁親王著/高松宮日記/)
(農文協/聞き書 京都の食事/)
(宗懍著/荊楚歳時記/守屋美都雄訳注/)参照
(敬称略)
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落花生ごはん [七面鳥六目半ごはん]

まだ花は咲いていますが
あまり期待できないので
トマトを片づけました。

それで
トマトの鉢に居候させていた
落花生(らっかせい)の株を
ふるえばいくつか出てきました。
blog南京豆1.jpg

「落花生といっても通じないんですよ」

だれかがいっていましたね。
けっこう年をくっている人が
知らないらしい。

「ピーナッツの呼称しか」
「なくなったのでしょうか」

なんて憂えています。

昭和 5 年(1930)発行の
「野菜百珍」に
「落花生」がありません。

あ!?
「な」の項に記載されていました。

漢字は「落花生」で!
「な」の項に!?

「落花生」を
「なんきんまめ」と読むのかも。

ちなみに手元にある本を
ちょっとめくるだけで
おおげさにいえば
無数の名前が出てきました。

香芋(こうう)!鵲豆(じゃくよう)!
底豆!
地豆!長生果(ちょうせいか)!
唐人豆!土露子(どろし)!
蕃豆(ばんまめ)!眉兒豆(びじとう)!
いずれも異名同種らしい。

滴水果!落花松!落花参!
土果!及地果!唐豆も出てきますが
なんと読むのか分かりません。

私の手元にある広辞苑には
「落花生」ですが
「南京豆」ともありますけどね。

「松」「参」「長生」という字は
栄養価の高い作物につけているそうな。
たしかに落花生は栄養価が高そうです。

いにしえの人は
経験的に知っていたのでしょうか。



些少ですが
生の落花生が入手できたのですから
ごはんに炊き込んでみます。

落花生の
薄皮はむかないでおきましょう。
薄皮にしかない栄養素が
あると聞いたような。

その他!冷蔵庫にあるもの。
監獄のさつまいも!(拙ブログ 2017/11/12
油揚げ!エノキダケ!もいっしょに。

昆布茶と醤油と味醂と塩と日本酒を
テキトーに加えて。
blog南京豆2.jpg

これはおいしい。

これでビールを飲むだけではおさまらず
焼酎をお湯で割って
ウイスキーも出して、、、。



莢(さや)のあるものを落花生。
莢から出したら南京豆。
バターと塩で味つけしたものをピーナッツ。

なんて
まことしやかに記述されてもいましたが。

「落花生」は奥が深そうです。

大昔に南京の街で
「南京豆といいたいですか」と
機先を制されました。

これは!?
(今!酔っ払って簡単には書けませんが)
根が深い悲しい歴史が
確実に潜んでいるような。

心して歩かねば!
なんて身震いした経験があります。



(青木恵一郎著/さくもつ紳士録/)
(とよた時・他著/イラストさくもつ事典/)
(林春隆著/食味宝典 野菜百珍/)参照
(敬称略)
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