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ひっつき虫 野菜炒め 非効率の楽しみ [草のゆかり]

わが家の前に
日夜!だれかがうろうろしている
池を中心にした広い桃ケ池公園があります。

そのそばに静かな空き地(?)があります。
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阪神高速の高架道とJRの高架線の横。
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三角形の土地。
公園のように整備されているような。

垣根や塀があり
植樹もされていて
今!サザンカも咲いているではないですか。
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でも!だれもいません。

花の種子でもまけばいいのでは。

と!思って!中に入れば
ぎゃ!
ひっつき虫がズボンに!

しゃがんで見ると!
これ!?
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丈が 50cm ほどで低く
枯れ草になっているので
ずんずん歩いて行けたのですが。
みんな!ひっつき虫!

ヌスビトハギ!?
アレチヌスビトハギ?!

いずれにしろ!そのひっつきぶり!
キョーレツ!

その実だらけの空き地じゃないですか!
茎葉は弱々しく枯れていても
実は立派に生きて(?)います。

だれもやってこないはずです。

たちまち!魚のウロコの腹のように
アルマジロの背中のように
なってしまいました。

なかなか落ちません。
クリアファイルや目玉クリップの端で
こすれば落ちますが
効率はあまりよくありません。

半分くらい取れたところ
電車に乗る時刻になったので
残りはかまわず!仕事(?)に。
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行く先々で
「山帰りですか」なんて問われます。

中途半端に残っているからかも。
初めのままだったら
アルマジロ模様のズボンだと
思われていたかも。
まぁ!思われませんわな。

桃ケ池公園にもどってきて
ベンチに座って!
また!はがしにかかります。

ときどき!爪の間に入って痛い!



そろそろ!ランチをしなければ。

このひっつき虫!
落ちないようで!落ちています。
私の座った場所にいくつか落ちています。

このまま帰宅したら
部屋中!ひっつき虫だらけになりそう。

外で食べましょう。
どこかに食べに行くか!買ってきましょう。

自分の家に落とすのを避けて
ひとの家に落とすなよ!
という罪悪感はありますが。

なるべく服装が目立たないところへ。

大阪メトロ(地下鉄)の田辺駅から
高速道の下を南に行けば!商店街!?
それとも!元・商店街?!
地味な通りがあります。
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歴史が半端じゃないような食堂があります。
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丸福食堂!

入店すると!暗い。
天井に
直管の 40W の蛍光灯が 2 台ありますが
1 台は点灯していません。

やれやれ!よかった!
目立たなくてすみますね。

老女店主が厨房から出てきません。
メニューには
金額を書き変えた紙が貼ってありますが
それはいつのことか!褪(あ)せて
判読に努力がいります。
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先客のおじいさんが食べ終わったらしい。
器を厨房の入り口に運んで
「中華そば 350 円!ごはん小 150 円」
「計 500 円!ここにおくで」と叫んで
帰って行きました。

壁によく読めるメニューがあります。
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私も厨房を隔てるカウンターに行き
「野菜炒め!できますかぁ!」と叫べば
「できますよ」と
意外にはっきりした声。
「それと!ごはん小をお願い」と
いいましたが。

それから 10 分近くして
たまご丼ができあがりました。
老店主は足が痛いといいながら
危なげにお盆を持っています。

注文していたおじさんが
受け取りにかけつけます。

先客はそれだけ。
私の野菜炒めにとりかかったようですが
こつこつと刻む音がいやに長くつづきます。

「ディ・ディ・ディ・ディ・ディ」
TVから聞こえます。

浜辺美波が
「d 払い」のダンスを踊っています。
いろいろと
ケチをつけられた CM だそうですが
どたどた感がかわゆいじゃないですか。

ん!?
半年前に終わった CM じゃないですか!
また復活したのですか?!
それとも、、、!?

近所のおばさんが
灯油が 30 円高くなったはなしをしにきて
応対したり!
客が!ファンヒーターが
どうのこうのというのを聞いたり。

ときが止まっている街の
ときが止まっている店で
野菜炒めを作る手が止まります。

壁を見れば
老女店主の調理師の免状がありました。

ひぇ~!昭和 34 年の日づけ!?
調理師の法律ができたのは
昭和 33 年ではなかったですか!
売春防止法とおなじころの施行。
どうでもいいことですが。

入店してから 30 分近く経って
「野菜炒めとごはん」ができました。
私も急いで受け取りに行きます。

ていねいに作られていますが
遠い日のおばあちゃんが作ったような
ウスターソースの味。
小ごはんなのに!
私には大ごはんと思えるほどありました。
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5 分で食べてお勘定。
5 つ玉のそろばんで計算してくれます。

「野菜炒め 500 円たす小ごはん 150 円」
「630 円」

「違いますよ!」
「650 円ですよ!損してはいけませんよ」

ま!なんだか!ほのぼのしました。
おしゃれとか!効率とかはないから
またきたくなりますね。



ふたたび!公園にもどって
ひっつき虫と格闘。

クリアファイルより目玉クリップより
指で少しずつはがして行くほうが
結局!早く終わるような。

取れましたよ。
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テニスボールくらいありますね。
最初のアルマジロ状態からの量ですがね。

これ!焼却処分にしますか。
それとも!せっかく生まれた命。
なにか活用法はないものでしょうか。



(敬称略)
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森林植物園 メタセコイアの秋 [草のゆかり]

神戸市立森林植物園の西門の前。
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六甲山系は紅葉の季節です。
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入園してからとりあえず!
正門のほうに回ります。
おなかが空いているから。

「森のカフェ ル・ピック」で
「弓削牧場の」
「カマンベールチーズとハーブのサンド」
(税込み 600 円)を買いました。
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メタセコイアの紅葉の中でいただきます。
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チーズがおいしい。

メタセコイアと
ラクウショウが色づく林の中で
濃い緑色の大木があります。
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おなじ仲間なのに。
常緑樹のセコイアメスギらしい。

多目的広場につづくメタセコイア並木。
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この植物園はメタセコイアと縁が深そう。

先日!大阪市立自然史博物館で
「メタセコイア」
「命名 80 周年記念展」を見ました。
拙ブログ 2021/10/17

それを思い出すと
三木茂が日本の植物遺体(化石かな)から
発見した落葉樹をメタセコイアと命名し
論文を書いたのが 1941 年。

絶滅種と思われていたのですが
1946 年!
中国四川省(当時の地名)で
現存を確認されたようです。

1948 年にその苗木がアメリカに持ち出され
さらに1950 年に
アメリカで繁殖された苗が 100 本!
三木茂のもとに届いたとか。

そのうちの 3 本が
この植物園にきているのですね。

おなじクローンかも知れませんが
広場の周囲のメタセコイアの色づきは遅い。
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タンポポが咲いています。
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この季節ならセイヨウタンポポと決めつけ
通り過ぎようとしましたが!
カンサイタンポポじゃないですか!
帰り花と呼べそう。

俳人なら一句詠むところ。
しかし!私は廃人!
寂(せき)として声なし!
というより!なんにも考えていましぇん。

正門にもどり
カエデのトンネルをゆるやかにくだります。
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行く秋が
緑から赤へのグラデーションを演出。
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ドウダンツツジの赤!
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父が好きだった花木。
と!この木を見るときだけ
父を思い出す親不孝ものですが
妹なんかは知らないといいますから
記憶違いなんですかね。

断崖(!)の向こうの底が赤い!
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「もみじ坂」です。
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坂を降りれば長谷池。
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黄色い葉もきれいです。
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万葉時代には「黄葉」でしたか。



(敬称略)
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御勝山で豚まん オオムラサキ飛ばず [草のゆかり]

大きな碑があります。
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 行け猪飼野の畦伝ひ
 学の道を履みわけて
 朝に鍬の柄をとれば
 ここに治産の基あり

なんと読むのでしょう。

 いけいかいののあぜづたい
 まなびのみちをふみわけて
 あしたにくわのえをとれば
 ここにちさんのもといあり

でしょうか。
日本語が不調法なもんで!すみません。

大阪府立農学校跡だそうな。
大阪市生野区役所の道向こう。
このあたり!
明治・大正時代には
田園地帯だったのでしょうか。

「史蹟 岡山 又 御勝山」の碑があります。
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もともと岡山とか丸山とか呼んでいた古墳。
大坂冬の陣で徳川秀忠が陣を置いたところ。
そして勝ったので
御勝山(おかちやま)に改称したのだとか。

墳墓の長さ 120m の結構大きな
前方後円墳だったのですが
年月にさらされて今!
中央に道が貫いています。
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後円部はいくらか原形が
残っているようですが
雑木が繁り!立ち入り禁止。

前方部は古墳の面影はなく
ただの公園になっています。
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公園で
桃谷駅前商店街の「龍福」で買ってきた
「豚まん」でランチにします。
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「豚まん」は関西地方の用語かな。
他の地方では
「肉まん」といっているような。
厳密にどう違うのか知りませんが。

ひとつは「野菜まん」
どちらも税込み 160 円。
思ったよりボリュームがあり
上品な(?)私はこれでお昼はおしまい。



南に歩きます。
南に歩いていたら
いつか!わが家に着きます。
3km ほどでしょうから。

舎利尊勝寺に寄ります。
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妖しい(失礼!)境内の林間を一周します。
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お寺の南に
公孫樹(いちょう)の大木が見えます。
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生野神社です。

ああ!小さいほうの木が公孫樹で
それをかぶさるように
エノキ(榎)の大木があります。
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神社より大きい(?)木です。



エノキは私には身近な樹木だったのですが。

一般的にはオオムラサキの
一生の棲家(すみか)として有名ですが
蝶ならオレンジ色の
今思えばヒオドシチョウみたいな蝶が
よく飛んでいたような。

それより!
えのみ(榎の実)を拾っていた
記憶が強く残っていますが。

小豆粒ほどもない実。
可食部分はなきに等しいのですが
ほんのり甘くて!なぜか切なかったような。

昔はどこでもあったのじゃないでしょうか。
江戸時代の街道には
積極的に植樹されたのじゃなかったですか。

大阪の今!案外少ない木のような。
榎地蔵だとか
榎明神とかに榎がなかったり
別の木が植えてあったり。



「榎」とは漢字なんですか。
国字のような気がしませんか。

万葉集を開くと

 わが門の榎(え)の実もり喫(は)む
 百千鳥(ももちどり)
 千鳥は来れどきみぞ来ませむ (3872)

とか!榎がありますね。

白文を見ると

 吾門之 榎實毛利喫 百千鳥
 千鳥者雖來 君曾不來座

やっぱり!榎は榎ですかね。

梅雨ぐもり 光つつめる 空のもと
榎はくろく 家にせまれり  (土屋文明)

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(新訓 万葉集/佐佐木信綱編/)
(白文 万葉集/佐佐木信綱編/)参照
(敬称略)
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淀川河畔の芦原で貞操の危機 [草のゆかり]

淀川の新淀川大橋から上流を見ます。
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河川敷が広大です。

右岸から見る下流です。
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河口から 8km ばかり。
グラウンドやら芝生の広場があって
芦原があって
その向こうに本流があります。

芦原は芝生同様
半端な広さではありません。
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『青蘆(あおあし)は自ら立錐余地も無し  草田男


迷路のような獣道(?)を
延々と行かねば流れに出ません。
私の恋の道に似ているかも。はは。


『青芦の道 果てしない 恋の道  ほっ



水際にタデ(柳蓼)を植えました。
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鮎の遡上(そじょう)が増えますように。

鮎が増えたら
塩焼きにして
蓼酢(たです)で食べてください。
それまでに芦に負けないくらい
タデが繁ったらうれしいけど。

先の秋に
野山から拾得した各種のタネをまいて
春を待ったのですが
発芽しなかったものが多い。

そこへまいてはいない
こぼれ種から発芽しているものを
処分するに腐心します。

やさしい性格です。
ウソみたいですが。
人間関係には欠陥だらけ
思いやりのない人生ですが
植物にはやさしいのです。

そんな勝手に生えたタデをここに植えます。
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タデだけのポットが 10 を越えます。
全部を持ってきませんでしたが。

ゲンノショウコの苗もあります。
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タデと互いにコンパニオンプランツになって
花を咲かせてね。

鮎を食べ過ぎて腹痛になったら
煎じて飲んでくださいね。
ゲンノショウコは
腹痛に効く薬だったかどうか忘れましたが。

コンニャクとタデのグループも植えました。
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広い河川敷は楽しい。



しかし!腕を出したまま芦原を歩けば
肌がかゆくなります。

このイネ科の葉は凶器。
細かいすり傷だらけになっているのでしょう。

ん!?
向こうからなにかくる気配。
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まさか!イノシシやクマや
ライオンに遭遇することはないでしょう。

あ!?
裸体!

ビキニの水着姿と鉢合わせ。
ライオンより驚きます!
ライオンと出会ったことはないですが。

高価そうなすてきな水着ですね。
どこで買ったの!?

いや!それより!
そんな格好では
すり傷だらけになりませんか!

いや!それより!小さなトップス!
寄せ集めハイキングの
私の 2 代目の相棒の
スレンダーおね~さんの胸より
ふくらみがありません。知らんけど。
他の相棒は
ニュートン(?)の引っ張りに抵抗して
ブラが悲鳴をあげていますが。知らんけど。

いや!胸を見ている場合ではありません。

男!?

ひぇ~っ!
男性じゃないですか!

男がビキニを着用しても
法令違反でもないでしょうけど。
股間のふくらみは
どう押さえているのですか。

そんなこと!
考えている場合じゃないような。

ああ!わたくし!恋も知らない若い身です。
いたずらをしないでね。
なんて!心の中で祈りながら
震える声で「どうぞ」といって
道をゆずると
「水着」はなにもいわずに去って行きました。

ちょっと!拍子抜け。



芦原は面白い。


『死期去りて うわさ幽(かそ)けし 芦茂る  ほっ
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つくし摘みほうだい あいな里山公園 [草のゆかり]

神戸電鉄の藍那(あいな)駅から
急坂をのぼります。
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集落の中の桜は満開。

あいな里山公園に入ります。

「つくし&よもぎ摘みほうだい!」
(03/13 ~ 05/05)を催行中。
「自由に摘んで
「好きなだけお持ち帰りいただけます
とのこと。

広い園内で勝手に探せということ。
そんなこと!わざわざいわれなくても。

それをことさらいうのは
ここは国営公園!
園内のすべてのものを採取したり
持ち出したりするのは禁止なんですね。
つくし 1 本でも違反でしたか!

この期間だけ持ち出しがOK。
はは。
なぜか規則に笑ってしまいます。

「切り通し」のほうへ行ってみたらと
いわれましたが。

「白拍子(しらべし)の家」を経由。
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あ!今ごろ気づきました。
「白拍子の家」の北に
いつも稲架(はざ)がありますが。
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これ!
稲わらを干しているのかも知れませんが
変圧器のボックスを隠す
オブジェでもあるのですね。

「切り通し」のほうにさがる道が
大道(!)になりましたね。
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ヤマザクラは咲いていても
情緒がなくなるじゃないですか。



梅林を見あげるあたりスギナの緑だらけ。
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もう!つくしの時季は
過ぎているじゃないですか。

梅林の上のほうに菜の花が咲いています。
その菜の花の上に行きランチにしますか。
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みんなを案内する
寄せ集めハイキングのランチで
その昔は当時の相棒の発情!いや失礼!
お色気過剰おね~さんに合わせて
ローソンの赤飯のおにぎりひとつで
すますときが長くあったような。

ふと!思い出して
ローソンに寄ってきたのですが
赤飯のおにぎりがありませんでした。

よく似た色の
「梅しそごはん」のおにぎりで代用。
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それに「よもぎ蒸しぱん」と。



座っているまん前に可愛いつくしが!
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あれ!横を見たらつくしだらけ。
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先ほどの「白拍子の家」の北東の
高台のだんだん畑。

昨日!今日に顔を出したような
若い!おいしそうなつくしだらけ。

下のスギナの群生はなんだったのでしょう。
園内のわずかな高低差で
季節が違うのでしょうか。
ここにはスギナはありません。

摘み切れないほどのつくしに
なまけものは飽きてきます。
テキトーなところでやめましょう。
やめなければ!後でハカマ取りの
わずらわしさに泣かされます。
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例年にない!いい個体が集まりました。



白拍子だんだん畑の上の
「盆処(ぼんど)の丘」にのぼります。

ため池がいくつか!結構ありますね。
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ミツバチを飼っているのですか。
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丘を降りて帰ります。

エノキ(榎)がぽつんとあります。
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エノキといえば国蝶のオオムラサキの
ごちそうであり!楽しいわが家。
今年も初夏にいっぱい飛んだらいいね。



「相談ケ辻(そうだがつじ)の家」です。
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この横の歩行者口から出て帰ります。

ここから神戸電鉄の西鈴蘭台駅まで行く
ハイカーもいると聞きましたから。
いつもは
「しあわせの村」まで歩くのですが
新しいコースを開拓しておきましょう。

が!
ゲートが施錠されています。
やめてください!いじわるは。

こんな 2m もない高さの柵!
乗り越えられない山猿(!)ではない!

外から乗り越えて入園するのは
悪いことに違いないような。

内から外に出るのは
許してくれるのでは!?

と!勝手に解釈して
柵に手足をかけたのですが
いつの間にか内と外とで
注視している人たちが!?

はは!恥ずかしい!
断念して引き返します。



カンサイタンポポが咲いています。
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公園にはカンサイタンポポだけが
まだ残っているような気がしましたが
すでにセイヨウタンポポに
侵入されているそうな。
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