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除夜の鐘 ワンダーランド [はなしのはなし 食えぬ梨]

なん度「除夜の鐘」を聞いたのだろう。
年の数だけ遭遇したはずなのに
細かい記憶がない。

最近は京都の知恩院の
試し撞(つ)きだけに行って!
本番(!)どきには
こたつでうたた寝していたり!情けない。

関西にきてからは
四天王寺に多く行っているかも。
四天王寺には撞く鐘がみっつある。
それぐらいしか認識がないが。

家の近くの「たなべ不動尊」に
撞きに行ったこともある。

北御堂や南御堂にも行っているはず。
いずれも!単独行動だった!たぶん。
はは!頼りない。

生来!ひとづきあいが苦手で
くるものには避けて!
去るものには背を向けて!
それで寂しいとは思わない変な性格。

それでも!
ふたりで行ったこともないではない。

京都の百万遍の知恩寺で撞いたことがある。
記憶がたしかなら!
除夜の鐘を撞き終わった後に
だれでも自由に撞けたような。

同道したかの女は
大柄で明るい!セクハラもモラハラも
笑い飛ばす女傑(?)だった。

2、3 撞かせてもらって
深夜の街を!南へ!南へ!
あかりを求める夏の蛾のように
八坂神社あたりまで歩いたような。

「おしっこ~!
「トイレ~!
なんて!酔っ払って叫んで歩いた。
その後!どうしたのやら。

闇の中にしゃがんで用を足している
今!かの女の白い尻が浮かぶが
後に脳が勝手に作った画像かも知れない。

逆に暗くて寒い思い出は寒山寺。
中国の蘇州。
私のロングコートに
すっぽり入れて歩けそうなほどの
小柄な女の子と!
ことば少なに安宿で抱き合ったまま!
寒山寺の鐘を聞いた。

そんな気がするだけで
ホントに鐘が鳴っていて!
聞こえたのかどうか!
思い出に自信がない。

「わけあり」のカップルだったから
よけいに風が冷たかったのか
その前後のことはほぼ忘れている。
人影のない夜の道に
焼き芋を売るおじさんがいたような。

手帳に詩らしきものを書いていた。

異国寒包手抱肩
  いこくはさむし
  てをとり かたをいだいても
漁火細揺消不眠
  ぎょか ほそくゆれてきえ ねむれず
月落烏啼寒山寺
  つきおち からすないて かんざんじ
地獄鐘声聴呆然
  じごくのしょうせい ぼうぜんときく

中唐の張継の「寒山寺」を
盗作しただけだが
今はそんな漢字を並べてみる根気も
詩心もない。

「月落」!?
晦日(みそか)に月はおかしい。
初めから出ていない!はは。
もっとも旧暦のなん日だったのやら。

そうそう!まだあった。
京都の清水寺で
なんとなく!ほっこりする思い出。

清水寺の除夜の鐘の
一般参加は整理券が必要だった。
1 枚だけ入手していたら
「行きたい」といって
近づいてきたひとがいた。
スレンダーで美女の範ちゅうに入るひと。

清水寺では
複数のひとで撞くことになっていた。
単独できたひとは
知らないひとと組まされていたような。

並んでいたのは 107 番目。
最後の 108 番目は僧侶たちが撞く。

並びの関係からか
残っていたのは!ふたりだけだった。

「じゃ!いってらっしゃい!」と
かの女の背をたたいたら
「ご夫婦でどうぞ」と便宜を図る声。

「いいんですか!

一瞬!かの女がかたまり
そして!かすかに笑みを
浮かべたように見えた。

僧侶たちが「いいご夫婦ですね」と
お世辞をいってくれ
私のカメラをとり
シャッターを切ってくれた。

ふたりで遊んだことのない仲だったが
急に親しくなったような気がした。

それらのできごとは!
もう!ひと昔以上前のこと。

ん!?
ワンダーランド!
アリス・イン・ワンダーランド
(Alice's Adventures in Wonderland)!?

ワンダーランドということばが
閃光のようによみがえった!今!

ずっと!もっと!もっと前に
奈良の東大寺の除夜の鐘を撞いた。
たしかにふたりで撞いた。

若さがみなぎっていた時代!
その後!近鉄と京阪を乗り継いで
京都の伏見稲荷に行き!
千本鳥居をのぼった。

そのころの鉄道各社は
終夜運転をしていた。

その後!
えいでん(まだ!旧社名だったかも)で
鞍馬に行き
山の上から初日の出を拝む計画だった。

が!はしゃぎ過ぎて!睡魔に襲われた。
さすがに京都の夜は寒い。

それまで深い仲ではなかったのだが
三条大橋のたもとの
ラブホテル街に行くことに
ふたりともためらいはなかった。
が!どこも満室である。

しかたがない!ホテル街を周遊する。
そんなカップルがたくさんいて
10m おきぐらいの間隔でつづいて
おなじ方向にぐるぐる回っていた。

目の前で「空」のランプがついた!
幸運だった!

そしてベッドになだれ込んだのだが
30 分も休まないうちに
精気がよみがえった。

白い!いや!
透き通るような乳房があった。
もちろん初めて見るかの女の裸だ。

血管が神秘的!
唐突に!なぜか!そのとき
「ワンダーランド」の単語が浮かんだ。

「アリス」を思った。
なんの脈絡もないのに
アリスの不思議な国(ワンダーランド)に
吸い込まれるような錯覚に陥った。

色の白いひとには普通に見える血管に
あんなに魅入られるとは!

田辺聖子作の「女は太もも」に
「女のふとももって
「こない太いのんか。
というくだりがあるが。
肥満のひとでもないのに
男の中には女性のふとももが
「太うて白うて
と!感動するものもいるようだ。

白いのなら!そのひとは
血管には感じなかったのだろうか。

あのひとの太ももも白かったはずだが
まったく思い出せない。

観察力も記憶力も弱く
ひとの顔を覚えるのは苦手。

私の薄情な性格もあり
かの女たちの容姿も
微妙に変化していたら
もう!街角で出会っても
だれにも気づかないかも知れない。

でも!
「ワンダーランド」のことばを
思い出してから
あの透き通った乳房!
あの妖しい血管の幻影がついてくる。

新しい出会いもないまま幾星霜。
今年は幻影の見える「除夜の鐘」になる。



(これはフィクションです)
(敬称略)
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お葬式 高速公路出入口 [はなしのはなし 食えぬ梨]



母が亡くなったとの知らせ。

新型コロナウイルス禍もあって
10 年ばかり会っていませんでしたが。

「親不孝ものめ!

しょんべん小路の吹きだまりの奥の
しけた居酒屋の隅で
年には不足のないおね~さん方に
叱られたことがありますが。

反論すれば
てんで勝手にしあわせを追及するほうが
エネルギーのムダが少ないのでは。

イリオモテヤマネコの母猫は
子猫を “猫可愛がり” します!猫ですから。

ある日!突然!母猫は子猫を
パンパンパンとたたきます。

猫が豹変します。
ヒョウだってネコ科です。

子猫はけげんな顔をします。
が!母猫は重ねてパンチをくりだします。

子猫はそのときがきたことを知り
一目散に走りだします。
2 度と振り返ることもなく!去ります。

振り向かない別れが
双方最善のしあわせなのです。
干渉しあえばいいこともあるけど
軋轢(あつれき)も生みます。

いいとこ取りだけはできません。

「あんたはヤマネコか!?
「霊長類はそんなことはしないの!

「人間って霊長類なの?

「あんたは爬虫類だぁ!



ともかく大変です。
父のときのように
分不相応な大きな(!)葬儀を
しなければならないのでしょうか。

「家族葬にします。

わが親族を仕切っている実妹が宣言します。

ああ!よかった。
でも!油断してはなりません。
おどけた口調で探りを入れます。

「そんで!ひとり
「百万円ほど用意すればいいの?

「いらない。

母は葬式代を残していたのだそうな。

「おカネがあまっているのなら。

あまっていません!
じぇんじぇんあまっていましぇ~ん。

「野の花でも段取りしてくるか
「お茶菓子でも買ってきなさい。

どうでもいいことですが
どうして妹は
私に上からものをいうのでしょう。

実弟がいいます。

「それは社会的信用力と金力と
「行動力と思いやりの全部に
「大きな差ができているからだよ。

ぐうの音もでません。



「家族葬なのにこんなに呼ぶの?

「おばあさん(母)を親のように
「慕ってくれていたひとはみんな家族です。

従姉(いとこ)もいいます。

「私は年に 2、3 度しか
「会いにこられなかったけど
「2、3 か月おきに
「シフォンケーキを
「持参していたひともいるよね。

だれだ!そんな生意気(!)なヤツは!

重ねていいます。

「あんたは実の子じゃないの!
「この親不孝もの。

ここでも袋だたきにあいそう。



「声をかけないのに
「悔やみにこられたひとの対応は
「あんたにまかすから!しっかりね。

へ?!

「香典は丁重にお断りすること。
「重ねて差し出されても返すこと。
「3 度目に押してきたら!受け取ること。

は!?

どうしても置いて帰るひとがいるそうな。
そんなひとはどこにでも構わず置くとか。

ある家では
玄関先のサツキの上に置かれたそうな。
後からきたひとがその上に置いて
垣根が香典置き場になったとか。

ひぇ~!
すごい町じゃのぉ。



読経が終わりました。

「お通夜!頼みます。

父のときとおなじになりました。
ま!これも私の親孝行でしょうか。

「あの!お酒は?!

まったくアルコールがないのです。
父方も母方も大酒飲みだったのに
だれも飲まない一族になっていました。

甥(おい)がいいます。

「コンビニに行ってきます。

「新ジャンルのビール(?)でいいから。
「サントリーでいえば金麦とか。

甥は「プレミアム・モルツ」を!
それも!その中で高いほうのビールを
かかえて帰ってきました。

「おばあちゃんのために!
「いいビール飲んでください。

さすが!妹の子。
思いやりがあるのですね。

さて!することがありません。

たいてい!時間があれば
どこでも徘徊しているのですが
お通夜ではそうもいきません。
たてつづけにビールをあおるから
おしっこに行くぐらい。

警備のひとも帰って
大きな斎場でひとりになりました。

隣の部屋のお通夜かお葬式は
みんな家に帰っています。

斎場の広い通路にペタペタと
自分の足音だけが響きます。

あまり気持ちのいいものではありません。



道具も機器も本もなにもないから
五七五でも頭の中に作ってみますか。

「小春日が 暮れてひとりの 母の通夜

エログロがなければ
私の句らしくないですね。

先日!あるお大尽の
ご母堂が亡くなられました。

満 100 歳だったそうです。

辞世の句が

「夜長なり 落つる木の実を 数えたり

家族は刀自が
俳句を作ることを知らなかったそうな。

おそらく 90 歳を過ぎてから
新聞に投句していたらしい。

上掲の句は新聞に載った最後の句だから
辞世の句と私が勝手に決めたのですが。

満 100 歳のときには

「過去ありて 未来ありけり 春近し

が!載っているとか。

句がすなおです。
奇をてらわない!
けれんみがないのが俳句かも知れません。

「母の通夜 こおろぎも寝て 朝まだき



夜が明けると
妹がおにぎりとみそ汁を持ってきました。

「これ!なくさないように。

生命保険証書です。
母が私を受取人にしてかけていました。

一瞬!目頭が熱くなりました。
親不孝ものは 5 秒くらいですが。

「ええっ?!こんなにたくさん!

たぶん!まっとうな家では
タンス預金ぐらいな金額でしょうけど
尾羽うち枯らしているものは
腰を抜かしかけました。

「みんなで分けようよ。

「みんなの分!それぞれあるの。

「おなじ金額なの?

「いやらしいことをいうんじゃない。
「おばあさん(母)が
「差をつけるはずがないじゃないの。

証書がヨレヨレして!
文字がにじんでいます。

私の眼が濡れているのじゃなくて
水害にあったのだそうな。

「あんた!台風で浸水したとき
「心配のでんわもなかったよね。

「ええ!水害のことなんか!
「今!初めて聞いたよ。

「ニュースで流れていたでしょうが。
「この!親不孝もんが!



「喪主がヨロヨロしているから
「喪主の代行をすべてすること。

喪主の弟は大病をした後で
杖にすがって!ヨロヨロしています。

「あんたは口が減らないから。

それはあなたもいっしょ!
きょうだいは悪いところがおなじ。

「挨拶は要求があればみんなすること。

「あの!それは
「元・宝塚の “ 風さやか” のように
「強めに抑揚をつけるほうがいいの?
「人間国宝の “ 桂米朝” 口調がいいの?

「フツーがいいの!
「短くね。
「ウケねらいはするんじゃないよ。

よくもまぁ!ぽんぽんいうものです。
長幼の序はないのかよ。
聞いてもムダですね。



火葬が終わって!まだあたたかい遺骨を
喪主の代わりに抱いて檀寺に行きます。

初七日の法要をお願いするのです。

お寺さんがあわてています。
数人で行くと連絡していたのに
みんなついてきたからです。
いいひとばかりですね。

「今日のあいさつには
「どれもスケベなこと
「いいませんでしたね。

耳元で甥が冷かします。

「そんなこといってごらん
「あなたの母親に殺されるよ。

長い 2 日が終わり
寺の境内に出ると
つるべ落としの太陽が沈むところでした。

「お墓に参って行く?!

妹がいいます。

わが家の墓地はお寺さんから
10 分も歩けば行けます。

「もう日が暮れるから!また。

「早いうちにお墓を見に行きなさいよ。

墓地の石垣が崩れそうだといいます。
付近の墓地はどこも整備・改修していて
わが家の墓地だけが
無縁のようになっているとか。

「それも自然に還ることだから。

「なにをのん気なこといっているの!
「崩れた石や!先祖のお骨が
「道にころがりでたら
「笑ってすまなくなるよ。

「あ!あの保険金を出すから直してよ。

赤貧洗うがごとし!
おカネは 1 円でもほしいけど
ここはやせがまんしても
襟をただすときかも。

「ま!納骨のときにはなしあおうよ。



「家の処分を考えておいて。

妹は嫁いで姓を替えているのに
実家のあれこれを心配しています。
すまないことです。

「家は売ろうよ。

「売れないよ。
「売りに出ている古い家!
「うちより条件がよさそうなのに
「まったく売れていないよ。

更地(さらち)にすれば
庭も畑の足して少々面積がとれるから
少しは売りやすいかも。
それはそれで
古家の処分費が半端なくかかりそう。

ただでいいから
ほしいひとにあげるほうがいいような。

「ご先祖」は小さな高瀬舟を 1 艘引いて
この地にきたのだそうな。
百数十年前のこと。

引きながら川をさかのぼるご先祖の
モノクロの絵が脳裏に浮かびます。

そんな絵!見たことがないのに。

身を粉にして働き
爪に火をともして貯めて
今の家の敷地を入手したようです。

それを処分するとは!
それに墓地まで放棄しかねないとは!
なまけものの子孫ばかりです。

「一番の不肖の子孫は、、、。

「みなまでいわなくても。
「みんな!あたいが悪いのよ。



「空港まで乗って行きませんか。

レンタカーの
従弟(いとこ)たちや甥たちが
声をかけてくれます。

「新幹線の駅まで送るよ。

従姉妹(いとこ)たちは
タクシーを呼んでいます。

飛行機にも新幹線にも
乗れる身分ではないのです。
ひとりバス停に行きます。

あ!?
切符売り場がなくなっています。

お門違いかも知れないけど!
周囲にだれもいないので!
鉄道の駅まで聞きに行きます。

「スマホで
「チケットを購入してください。

スマホを持っていません。

バスがやってきました。

「空いている席に座ってください。
「予約のひとがきたら替わってください。

肩身の狭いこと。

祖母の葬式のときに
携帯電話を持っていたのは
私だけだったような。

父が死んだときには!さっそうと
パソコンなんぞをかかえていたのに。
今では普及しているなんの機器もなく
世間から取り残されて久しい。



細切れでも!
いつでも寝ている生活なのに
この 2 日!あまり寝ていません。

でも!全然寝られません。

バスのつぎの停留所の表示も
4 か国語になっていますか。
blog91.jpg

隔世の感があります。

「インター」ですか。
「インターチェンジ」の略ですか。

思えば
コンビニだのマックだのコロナだの
なんの法則も脈絡もない略し方で
通じる日本はすごい。

単一民族の
以心伝心のなせるワザでしょうか。
この国に産んでもらってよかったような。
感謝しましょう。

「インター」は中国語では
「高速公路出入口」ですか。

なんの役にも立たないことを
ただ!めぐらすだけでどうします。

実(じつ)のないことだけに終始して
恥をかきつづけて幾星霜。
やっぱり私は
故郷にも先祖にも思い出にも
後ろ指さされて生きて行くのが
似合うようです。

まぁ!いい。
人間到処有青山。
(じんかん いたるところ せいざんあり)





(これはフィクションです)
(モデルはありません)
(敬称略)
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うなぎのかば焼きは終わった [はなしのはなし 食えぬ梨]

旧聞に属するはなしですが。
今年の土用の丑の日前後のざれごとです。



「うなぎ(鰻)」を食べます。
と!威張って
いうほどのことでもありませんが
「名代 宇奈とと」に入ります。
blog91.jpg

「うなめし」を食べます。
blog92.jpg

税込み 550 円です。
安いです。

刻んだうなぎのかば焼きが
トッピングしてあるだけです。
でも!私には十分「うなぎ」です。

記憶がさだかではないのですが
永六輔が
天ぷら抜きの天丼を
広めようとしていたことがあったような。
天ぷら抜きとは
ごはんに天つゆだけじゃないですか!

うなぎ抜きのうな丼も
おいしそうではないですか。

この「うなめし」は
刻んであるとはいえ
「うなぎのかば焼き」がのっている
ぜいたくな(!)食べものです。

キュウリの
柴漬け風な香のものがありました。
blog93.jpg

たとえ!うなぎ抜きのうな丼でも
この漬けものがあれば!十分おいしいはず。



今年は「うなぎ焼きます」の
ポスター(?)を描きませんでしたね。

「土用の丑の日」「かば焼き」の貼り紙を
酔狂にも
センスのない私に依頼してくるところは
昨年までまだ 1 店だけ残っていましたが。

丑の日を待たず
その居酒屋のおじさんが急死しました。

夜中に斎場に行ってみると
通夜も告別式もしないそうで!
小さな部屋の隅で寝て(!)いましたが。

頬をペンペンして
「うなぎ!どうするの!?」
とだけ尋ねて!
答えがないので帰ってきました。



居酒屋のおじさんが亡くなって数日後
「遺骨をあずかってくるので
「お別れ会をします。
とのこと。

いらん!いらん!お骨はきらいや。
持ってこなくてもいい。
お骨がなくてもかまわん!お別れ会は!と
喫茶店のおばさんがいっています。
同感です!が!
叱られたらつまらんので黙っています。

「遺族の方はきません。
「さらに!家族のように親しかったひとも
「だれも表に出たくないというので
「そこで!発起人はあなたとA子さん。
「設営はB子さんが選ばれました。
「パチパチパチ!

だぁれ!?あなたって!
私のこと?!
ちょっと待ってよ。
拍手!すんじゃありません。

もっと!自称でも
地位も名誉もおカネもあり
でしゃばること大好きなひとが
なん人もいるでしょ?!

思いやりも協調性も友人もなく
おカネはまったくなく!
忖度(そんたく)できないものが
発起人になったっておかしいでしょ。

どうも!それだからいいようです。
ある小料理屋のおばさんが
ナイショでいうことにゃ!
(大きな声のナイショですなぁ)
お別れ会のやり方に
いちゃもんをつけるメンドくさいひとが
必ず出るといいます。

そのときに
あの変態のすることですから!といえば
いい訳になるらしい。

なるほど!いい考えですね。
ん!?
だれが変態やねん!あたっているけど
おらたちをバカにしてませんか。



発起人も段取りするひとも
みんなアカの他人だから
遺族に叱られないように
香典も供物も供花も受け取らないこと。
会費も徴収しないこと。
宗教はなし。
なんてことも決定(?)しています。

それでその経費はどうするのよ!
さっそく!案内のはがき代が必要では。

居酒屋のおじさんの住所録を見たら
250 人くらいいますよ。
客かどうかはわれわれでは分からないから
はがきを全部に出すことになるの?!

「それは!それよ!気にしないで。

なにが!それよ?気にするよ!

「そのうち!なんとかなったらいいよね。

どうなんとかなるのよ。

「立て替えておきなさい!人格者なら。

変態と決めつけていたんではないんかい!?

「祈りなさい。
「救世者があらわれるように。

え?!無宗教なら
頼れる神仏はいないのでは。



遺影写真を作ってきてあげる!
といったひとも!
それっきりやってきません。

A子ちゃんのスマホにあった古い写真を
引き延ばして
プリントして作ったのですが
まず!後ろの風景を消したり
他もいろいろ修整しろといいます。

できません。
ソフトもアプリも知りません。

そんな修整!ちゃちゃちゃと
簡単にできるというひとたちに託したら
かれらもまたやってこなくなりました。

なんだか頭にきたので
賽銭箱型の白木製の小さな
箱(賽銭ともなにも書いていません)を
1,700 円も出して買ってきて
遺影の前に置いていたのですが
今!現在!
ちゃらりんと音がする程度!入っています。

開けてみる気も起きません。

「口が小さくてお札が入らなかったもので。

折れば入るでしょうが!
貸してごらん!折ってあげるから。

口先だけのひと!多し。
心が痛まないのでしょうか。
口を開けば!ひとの悪口しかいわなくて
社交性が皆無の私がいうのも変ですが。



「かば焼き!終わったよね。

アラフィフ(around 50)の
女史からでんわ。

まぁ!そうですね!知らんけど。

「冷凍庫に残ってないかなぁ。
「あそこのうなぎ!身が厚いよね。

いつも仕入れが 1 尾 1,500 円から
1,800 円くらいのものでしたからね。

それをかば焼きにして
2,500 円くらいで売っていたので
お得といえば!お得です。

「でんわが通じないのよ。

あのおじさん!
ちょっと遠いところに行ったのです。

「どこよ!?

天国に行きました。
知らなかったのですか。

「伏せっていたのよ。

がいにん(子宮外妊娠)ですか!?

「やめてよ。
「あなたねぇ!先々月!
「P子ちゃんが緊急入院したときも
「そういいふらしたそうやないの。

まったく関係なく!知らないのに!
あんまりしつこく
2、3 のオトコが聞いてくるので
そういっただけです。
いいふらしたのは!かれらでしょ。

「失礼よ。

反省します。

「あのひと!オトコいない歴 10 年!
「今!更年期障害で不機嫌!
「あの年令とあの女体とあの身の上じゃ!
「妊娠不可能。

おね~さんのほうが
より失礼だと思いますが。



「宇奈ととにいるのかぁ!
「うな丼を買ってきて。

おカネ!くださいね。

「カラダで払うから。

いらん!いらん!

いや!待って。
そのカラダの権利!売ってもいいですか。

昔!たわむれに
たぶんP子さんかだれかの
「5 分おさわり券」や
「セーラー服着替え見学券」を
名刺の用紙に刷って
試しに居酒屋に見せたら
即断で「買う!」といいましたよね。

おね~さんの「カラダ」の
切り売りの債権を作りましょうか。

あの居酒屋のおじさんは
やさしくて!スケベだから
買うに違いないのですが
あちらの世界にまで
売りに行けないですね。

残念。

うな丼!税込み 590 円。
blog94.jpg

現金と引き換えですよ。



(敬称略)
(これはフィクションです!ぜったい!)
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波平係長が行く [はなしのはなし 食えぬ梨]

1)


「係長はお酒をお飲みになるんですか。

部屋の隅に置かれた机に
仏頂面で座っている
影田(かげた)係長に
新入社員の美鈴(みすず)は聞いた。

「飲むよ。
「しかしだね!ひとりで飲むよ。
「バカばなし!エロばなし!
「くだらんスポーツの話題ばかりで
「騒ぐ場所に行くのは大嫌いやさかい。

いつもエラそうに!
東京ことばをまじえた大阪弁を
しゃべる係長である。
が!単語は東京弁のつもりらしいのだが
アクセントは大阪府も辺境の
ベタベタの奥河内弁のままだ。

ここ営業 12 課は
とても小さな部署である。
人形課ともいわれ
空気人形の販売に特化している。
空気人形とは高級ダッチワイフのこと。

40 歳の大月課長。
35 歳の下田課長代理。
32 歳の木下主任。
30 歳の竹本係長。
26 歳の大川。
そして紅一点の美鈴である。

あ!それにまったく戦力にならない
45 歳の影田係長がいる。

影田は頭頂部が
カッパのようにはげてきている。
かれのことを陰では
「かげた」とはいわず
「ハゲた」とか
「は~ちゃん」とか呼んでいる。

それに課長以外は
役職名では呼ばないのだが
影田だけには「係長」と
半ば侮蔑!揶揄(やゆ)していっている。

係長はふたりいるのだが
単に「係長」といえば
係長歴 14 年の影田のことである。


2)


「59 円だったよ。

「いいね~!

「なんのはなし?

「ジョッキのハイボールが 59 円。
「午後 7 時半までの価格やけど。
「それにアテ(肴)は
「200 円のものがいっぱい。
「ハイボールを 5、6 杯飲んで
「アテをひとり 2 品も注文して
「シェアして食べたら!
「割り勘で!千円であがりませんか。

「よし!今夜はみんなでそこに行くか。

「は~ちゃん!どうします。

「絶対にいうな!酒がまずくなる。
「連絡は LINE かメールでやろう。

「大変です!尾行されました。

ハゲ田はちゃんとやってきた。

「おね~さん!ハイボール 7 ね。

「オレはいらん!ハイボールは嫌いだ!

「係長!今夜は
「ハイボールを飲みにきたんですよ。

「知らん!
「なにを飲もうがオレの勝手やろ。
「ね~ちゃん!
「このクラフトビールとはなんや?

「おいしいですよ~!
「1 杯 590 円で~す。

「おお!オレはそれだ!

口もきかずに係長はビールをあおるだけ。

「ああ!ね~ちゃん!
「カンパチとタコの造り(刺し身)ね。

「係長!高いもん!やめてください。

「うるせ~!
「ずり(鶏肉砂肝)や
「ポテトなんかで飲めるかぁ!

「え!?お勘定が 11,500 円!
「個々の払いにしませんか。
「係長がひとりで
「4,000 円は飲んでいますよ。

「おまえ!ふざけたことをいって
「課の和を乱すなよ。

「乱しているのは係長じゃないですか。

「オレはなにもきたくもないのに
「協調を考えて!
「しかたなくきてやったんや。
「割り勘にしなければ
「しこりが残るくらい分かれよ。
「だからイヤなんだよ。
「おまえらのようなバカと飲むのは。
「もうつきあってやらないからな。

(ほんとに 2 度とこないでね。


3)


「明日!足慣らしに 20km も走ろうかと。

「みんな!元気がいいなぁ。

「来月の 100 キロマラソンに
「エントリーしようかと思うんです。
「課長もどうですか。

「かんべんしてよ。
「ま!朝!起きられたら
「自転車で散歩がてら見に行くよ。

「大川も自転車でいいから
「気が向いたらおいでよ。
「ともかく 30 代 3 人で頑張ります。

「淀川の毛馬(けま)の
「与謝蕪村の碑の前に集合!

「わたし!家が近いから
「なにか食べもの!差し入れますよ。
「サンドイッチか!から揚げかなにか。

「申し訳ないね!美鈴ちゃん。
「じゃ!材料費をひとり千円ずつ出そう。



「いい天気だ!頑張ろう!

「サンドイッチを作ってきました。

「ありがと。
「あ!大川クンもきてくれたの。

「実家の父がもらいものの
「ビールをくれたので持ってきました。
「走った後!飲んでください。

「気の毒やな!買うよ。
「1 本 200 円でゆずってよ。

「あ!課長もきてくれたんですか。

「オレ!走らないけど。
「女房が持って行ってというから。

課長はワインを 2 本と
チーズと魚肉ソーセージを差し出した。

「美鈴ちゃんはアシスト自転車か。
「飲みものを積んで
「鳥飼(とりかい)大橋まで先着してよ。



「なんだ!なんだ?!
「あのどハデな男は?!

黄色と緑色のパンツから
ゴボウのような黒くて細い足を出して
ハゲ田が走ってきた。

「係長もジョギングですか。
「お疲れさまです。
「じゃ!

「じゃじゃない!いっしょに走るんだよ。

「いっしょ!?
「個々に力量が違いますから
「いっしょというのは!無理です。
「どうぞ!お先に。

(ヤバいなぁ。
(なんでくるんだよ。

(オレ!土手の上を走るから
(木下は河川敷!
(竹本は芦の原の中の小径!
(ともかくバラバラになって!
(あのおっさんから逃げようよ。



1km 以上引き離して
なんとかのがれられて
芦の原の中に隠れて休憩することに。

「ビール!うまいなぁ。
「美鈴ちゃん!揚げもの!上手やなぁ。

「油に放り込めばだれでもできますよ。

「いい気持ちになったね。
「今日はこれで終わって
「もう!飲み会でもいいか。

「ここにいたのか!

「ぎゃぁ!係長!

(なんでまた!探し出すんや!

(あ!?
(わたしの自転車を見つけたんやわ。

「うまそうやな。

「係長!勝手に食べないでくださいよ。

「なんだ!そのいい方は!
「日ごろメンド~みてやっているのに!

「みてもらってますか!?

「おまえ!口のきき方を勉強しろ。

「ああ!そのビール!
「おカネくださいよ。

「今!持ち合わせがない!
「そのうち!払ってやる。

ハゲ田はたてつづけに 3 本も飲んで
ひっくり返ってしまった。

「ちっ!興冷めだな!走ろうか。

「そうですね。

「なんだ!もう飲まないのか。

係長は上半身起きあげていった。

「もう終わりなら
「このワイン!いらないのか。
「河川敷に捨てておいたらゴミになる。
「しかたがない!
「持って帰って処分してやるか。

(どこまで厚かましい男だ!


4)


「課長!
「は~ちゃんはどうして
「ぼくらにつきまとうんですか。
「嫌われていること!
「分からないんですか。

「同期の太田部長がいっていたけど
「同期の集まりにも
「きちんと顔を出すらしい。

「係長のときの採用は少なく 7 人だけ!
「でも!あたり年だったらしく
「みんな出世が早かったそうな。

「入社 2、3 年で係長!
「30 代になるとすぐ管理職!
「主任!課長代理!課長と足早に進み
「今は常務取締役!取締役と部長が 3 人。
「九州支店の次長が来月
「本社の総務部長になるから
「全員!部長以上ということになるな。

「全員といっても!は~ちゃん以外ね。

「は~ちゃんは
「お勉強ができたのが自慢らしく
「実社会ではなんの役にも立たない
「こまかいへりくつばかりいって
「嫌われたんだろうなぁ。
「31 で係長にしてもらって!そのままや。

「部長職の課題や苦労などを
「忌憚(きたん)なくはなしてみたい
「同期の会には
「係長ではきにくいだろうと
「声をかけないらしいのだが
「かぎつけて!ちゃんときていると
「太田部長がため息ついていたよ。

「たとえ声がかからなくても
「強引にどこにでも出席する特技は
「だれにもまねのできないすごいことや。

「人事部長がね!オレに頭をさげるんや。

「引き取り手のないハゲ田を
「1 年だけでいいから所属させてくれって。

「オレが新人のときに
「当時主任だった部長が教育係で
「大変お世話になったから義理があってね。

「それがまた!今年の春
「もう 1 年だけ頼むといわれてね。
「人事部も困っているけど
「こちらはエラい迷惑なはなしだよね。


5)


「土佐堀川・藤吉郎は高級割烹ですね。

「一番安いランチでも
「20,000 円だそうだよ。

「でも月に 1 度!日曜日に
「税込み 5,000 円で
「ランチを出していますよ。

「大川!若いのによく知っているね。

「ぼく!学生時代にあそこで
「皿洗いを 3 年していたんです。

「まかないはよかった?

「まかないは年中!海鮮丼ですよ。
「魚介やだし巻きなんかの
「切れ端を貯めておいて
「ごはんに好きなだけのせていました。
「料理長からバイトまでいっしょです。

「格安ランチの調理は若手料理人の
「研修を兼ねているんですよ。
「でも!先輩のもとで作り
「ヘタなものではありません!お得です。
「1 万円でも出せそうなものです。

「高いけど!たまにはいいか!
「すぐ行こうよ。

「ダメですよ!
「2 年くらい先まで
「予約でいっぱいですよ。



「課長!取れました!予約。
「なんとなく Net を開いたら
「偶然!キャンセルが出ていて!
「今月!行けますよ。

「よくやった!
「で!は~ちゃんは?!

「空きは 6 人でした。
「係長の分はありませんよ。

「ははは!エかった!エかった!



「ここが藤吉郎です!みなさん。

「大川クンじゃないの!久しぶり!

「よしこさん!
「その節はお世話になりました。

「立派になって。よかったぁ。
「案内するわね。6 人さまね。 

「いや! 8 人や!

「わ!?
「係長!どうしてここへ?!

いつの間にか!
後ろに係長と女が立っていた。

「無理ですよ!
「6 人しか予約していないのに。

「それなら!若いほうからふたり帰れ。

「そんな!勝手なことを!

「若いものには不向きなんだよ!
「おまえら!牛丼の大盛りでも食ってろ。

「無茶いわないでくださいよ。

「しかたがない!オレが抜けるよ。

「課長が抜けるのなら!ぼくも。

「いや!ぼくが抜けるから。

「ああ!抜けてしまえ!うっとうしい。

「なんてこというんですか!
「悪いのは係長でしょうが。



「大川クン!
「料理長にはなしたらなんとかするって。
「せっかくきてくれたんだものね。

「すぐふた席追加しますね。

「当然だ!
「こんな店は 6 人前の材料を 8 人前やら
「10 人前にするのは日常茶飯事だ。

「係長!なんてことをいうんですか。

「ぼったくり専門だから
「こんな大きな店舗になっとるんや。
「オレにかかれば!なんでもお見通しだ。



「ところで!係長!
「横の女性はどなたですか。

「おまえはバカか!
「女房に決まっとるやろ。

(だったら!ちゃんと紹介しろよ。

「初めまして!
「課長の大月でございます。
「ご主人にはいつも
「お世話になっております。

「はぁ。

(おいおい!それだけかよ。
(もっと!おとなの会話ができないのかよ。
(亭主が亭主なら女房も女房だな。

「キミ!持ち帰り容器を持ってきなさい。

係長夫婦は乾杯が終わるや否や
片っ端から料理を詰め始めた。

(なんだ!なにしにきたんだ!あいつら。

わずかな小鉢をふたりでつつきながら
ビールだけは気前よくあおっている。

「木下!それいらないのか。

「酢のもの!苦手なので!
「後で食べようかと。

「じゃ!食べてやるよ。

(おいおい!木下のキュウリをとって
(ふたりで食べているぜ。

「お客さま!お造り(刺し身)は
「お持ち帰りにならないように
「お願いします。

「オレがなにをしようがオレの勝手だろ。
「それを家で食って!あたったといって
「カネをせびりにくると思っているのか。
「オレはそんなセコい人間じゃない!

「キミ!きちんとふたがしまる器を
「ふたつ持ってきなさい。
「吸いものと
「小鍋のだしを持って帰るんだよ。

「そんな容器!ございません。

「じゃ!買ってきて。
「百円ショップに行けばあるやろ。

「お受けできません。

「気分の悪い店やな。
「帰る!
「おい!ふたり分 1 万円おくぞ。

「係長!酒代がプラスされます。

「なんだぁ!酒代くらい先輩の
「課長や課長代理が
「私が払いますくらいいうのが礼儀だろ。

「入社順でいえば!係長が一番先輩です。

「明日!会社で払ってやらぁ。
「1 円単位まできちんと割り算しておけよ。
「ホントに気分が悪い!
「こなければよかった。
「2 度と誘うなよ。

係長夫婦は四角い器に汁を入れて
水平に保つのに苦労しながら帰って行った。


6)


「太田部長!大変でしたよ。
「恥ずかしいのなんの。

「夫婦で!しでかしたか。はは。

「あのふたり!
「町内会長が引き合わせたそうだよ。

「町内会長はマメなひとで
「餅つきや!線香花火大会や
「いろいろ!主にこどもを対象にした
「催しをしているそうな。

「催しが終わった後
「少し飲んだりするとき
「あいつ!いつも
「ちゃっかり座っているとか。

「一切の役員も引き受けず
「手伝いもせず
「ボランティアも拒否しているのに
「飲むときには姿を現すそうだよ。

「それで町内会長と知り合いになった。

「町内会長の奥さんが
「化粧品のセールスをしていて
「かの女を知っていた。

「そんで見合いを設定したんだな。

「影田が本厄の 42 歳。
「かの女も本厄の 37 歳。
「ともに 13 回目のお見合い。
「あ!いっしょや!いっしょやと
「なんだか悲しい同士が大いに意気投合。

「でも!デートを企画する気はないのか
「する能力はないのか!
「会長の奥さんに聞いた
「電車で 30 分のお寺の落語会で逢い引き。
「会うのは月に 1 回の
「落語会に行くときだけ。
「お寺の縁側で弁当を食べていたそうな。
「ケチな影田は買うことはなく
「自分で作ってきていたとか。

「で!どうするのかとすぐ聞かれるわな。
「が!優柔不断なふたりは
「ふにゃふにゃ答えるだけ。

「3 年も経ったとき!かの女の母親が
「娘も 40 になるので
「結婚しないのなら
「他に探すと怒ったんだな。

「そうしたら!したらいいんやろと
「開き直り結婚。
「常識知らずの40 代!生娘と童貞の結婚!
「なんというか!ただ!すごいねぇ!
「まぁ!めでたいのやら!あきれるやら。


7)


「竹本クン!なんだ!それ。

「白川和子の DVD です。

「だれ!それ?!

「日活ロマンポルノです。

「大昔の映画!?
「キミ!生まれてないときの
「ものじゃないの!?

「昭和 40 年代 50 年代のものですよ。
「友人が白川和子のこと!調べていて
「日活ロマンポルノの大研究家(!)の
「スナックのマスターから
「10 日間の約束で
「借りてきてあげたのです。

「おい!それ 2、3 日貸してくれ。

「係長!ダメですよ。

「セコいこというな!
「ちょっと見るだけやないか。

「ああ!さわらないでくださいよ。

「すぐ!返してやらぁ!

係長はDVD を 3 枚つかんで
脱兎のごとく部屋を飛び出して行った。



「係長!返してください。

「ない。

「ないじゃないでしょ!

「ないからしかたないやろ。

「だれかに貸したんですか。

「貸してない。

「落としたんですか。

「落としてない。

「いつからないんですか。

「持って帰って 2 日目だ。

「捨てたんですか。

「捨ててない。

「じゃ!探してくださいよ。

「探してもない。

「どうするんですか。

「ないものはない!でいいじゃないか。

「弁償してください。

「知らないよ。

「知らないじゃ!すまないでしょう!

「ケーサツでも行って訴えて!笑われろ!


8)


「みんな!聞いて。

「今年の営業部の社員旅行の
「持ち回りの幹事は 11 課だが
「あそこもうちとおなじ少人数だから
「11 課と 12 課合同でやってくれと
「部長にいわれた。

「とりあえず!おおまかな企画と
「旅行社との打ち合わせが必要。
「係長にお願いできますか。

「やめてくれよ!この忙しいとき。

「手すきなのは係長だけです。

「あんな!自慢しているようだから
「いいたくはないがね。

(じゃ!いうなよ。

「オレ!大利根川上流大学を
「トップで卒業して入社したんだ。

(どこにあるんだよ!そのガッコーは。

「すぐにでも経理部長になって
「この会社のカジ取りをしてくれと
「先代の社長にいわれたんだ。

「だから!
「今日にでも辞令が出てもいいように
「毎日!会社の将来の策を練っているんだ。
「それで!忙しいんや。



「係長!ドンデン商事に
「打ち合わせに行ってください。

「そんなとこ!だれかが行けよ。

「年に 1 億円ばかリ
「買っていただいている得意先ですので
「係長のような常識のあるひとでないと
「相手に嫌われたら困ります。

「そりゃ!そうだろうけど。

「それにランチをいっしょにとのことです。

「ランチ!?

「“毛沢山(もうたくさん)” でどうかと。

「あの高級!四川料理の!?

「そうらしいです。
「本来ならこちらが
「接待しなければならないのですが
「先方からいわれるとは!
「高価な 1 万円ぐらいランチを
「用意してくれているのじゃないですか。

「やっぱり!見識豊かな係長でないと。
「余人に代えがたしです。

1 万円と聞いて目の色が変わる男だった。



「いやぁ!影田さん!あなたは博識で。

「いや!それほどでも。

「ぼくなんか学歴もなにもないでしょ。
「裸一貫できたものですから
「頭のいいひとの前では
「委縮してしまいますな。
「こんな店も実は苦手なんですよ。
「あなたはよくいらっしゃいます。

「まぁ!ときどき。

「この麻婆豆腐!おいしいですね。

「いつも食べている味です。
「唐辛子がたっぷりがいいですね。

「影田さん!これ!山椒じゃないですか。

「ああ!そうそう!山椒ですね。

「暑くなりましたね。
「鴨川には
「川床(かわゆか)が造られていますね。

「そうですね!川風に吹かれて
「冷酒なんかキュー!たまりません。

「聞くところによると
「ござに座って
「あぐらをかいて
「冷酒をキューッ!
「鮎の塩焼きをガブッ!
「よだれが出ますな。

「影田さん!行かれたことは?

「ま!月に 1 度くらい。

「月に 1 度!?
「それじゃ!行きつけの店も。

「2、3 軒ばかりですかね!
「オレだ!オレだといえるのは。
「料理長は友だちみたいなものです。

「東京からお客がくるんです。
「そのひとたち!
「川床に行きたいようなので
「招待しようかと思っているんです。
「そうですか!あなた!常連さんでしたか。

「ま! 2、3 軒ですけど。

「その店に連れてってもらえませんか。

「あ!わたくしが!ですか。

「お客さん 6 人。
「当社 3 人。
「影田さんもうちの社員の顔をして
「並んでください。

「お頼みします。
「ござに座って
「あぐらをかいて
「冷酒をキューッ!
「鮎の塩焼きをガブッ!
「はははは。



「美鈴クン!
「川床の予約をとってくれないかなぁ。

「それくらい!
「係長!ご自分でしてくださいよ。

「大川!川床にでんわしてくれ。

「川床のどこなんですか。

「さぁ!それだ!
「ドンデン商事も無茶をいうよなぁ。
「川床なんて!
「大昔に同期会で 1 度行っただけや。
「それもランチだった。
「オレが知るわけ!ないやろ。

「検索してみたらどうですが。

「そうしてくれよ。

「パソコンもスマホも
「使い方で知らないことはないと
「おっしゃっていませんでしたか。

「川床の検索だけはしたことがないんや。

「おんなじじゃないんですか。

「しかし!なんで忙しいオレが
「よその会社のことなんか。

「今日の折り込みのフリーペーパーに
「川床のどこかの広告がありましたよ。

「おおお!これだ!これだ。
「“羅馬の休日” !?
「なんと読むんだ!らばのきゅうじつ?!
「そうか!ラバだ!ロバの仲間だ!
「オレはなんでもすぐ分かる!
「バカどもと知識の量が違う。
「よし!だれかここにでんわしてくれ。

「でんわより Web 申し込みのほうが
「こまかくチェックを入れられるので
「抜けが少ないですよ。

「分かっているわい!そんなこと。
「でも!ま!でんわにするか。

「もしもし!ドンデン商事 10 人ね。
「ん!?
「そうそう 15,000 円のコースでいいよ。
「内容のこまかい確認!?
「いいよ!いいよ!分かっているよ。
「なんでもよく知っているんだ!オレは。
「はいはい!頼んでおくよ。

「ははは!オレにかかれば簡単なもんだ。



「みなさ~ん!
「今日は男ばかりです。
「ござに座って
「堂々とあぐらをかいて
「冷酒をキューッ!
「鮎の塩焼きをガブッ!
「大いに京都の夜を楽しんでください。

「影田さん!どっちですか。

「え~と。

「行きつけでしょ。

「ひと月こないと忘れます!はは。
「ここです!ああ!あった!あった。
「キミ!いつもの席ね。

「こちらのテーブルを用意しております。

「影田さん!ござ!ござ!

「ああ!はい!
「キミ!ござの席に案内して。

「ございません。

「へ!?

「当店はテーブル席だけでございます。
「イタリアから取り寄せた
「自慢のテーブルでございます。

「い!いつから。

「輸入したのは 55 年前でございます。

「影田さん!あぐらも疲れるから
「テーブルでもいいじゃないですか。
「すぐ!冷酒を飲もうではないですか。

「ワインリストでございます。

「キミ!冷酒!日本酒だよ。
「伏見か!洛中かの。

「日本酒はひとつだけ
「“ガッチョの涙” がございます。

「それ!伏見かね。

「大阪は泉州の南の端っこの
「魚港の奥の酒蔵でございます。
「ガッチョ(魚)の臭いがする酒です。

「うぇっ!なんという酒や!ま!いいか。
「それを氷水に浸けてすぐ持ってきて。

「今日のスープ代わりの
「パスタでございます。

「影田さん!鮎!あゆ!

「キミ!鮎の塩焼きを!今すぐに!だ。

「そういうものはございません。
「当店!”羅馬(ローマ)の休日” は
「イタリアンでございます。

「い!いつから?!

「1970 年からでございます。

「あんた!いいかげんにしてくれ!


9)


「かげた~!かげた!いるかぁ!

「いるよ!岡村!なんや。

「おまえ!ふざけた呼び方をするな。

「なんだよ。
「同期の友だちじゃないか。

「同期やけど友だちやない!
「オレは曲がりなりにも常務だ。
「おまえはヒラに波平の係長や。

波平とはサザエさんの父親。
頭頂部に毛が1 本。
ヒラに波平とは
平社員に毛が 1 本程度のこと。

「ふたりのときや同期会のときには
「岡村でも岡やんでもいいが
「社内の仕事中には節度を持て!

「なんだよ!イバって。

「ドンデン商事さん!
「カンカンじゃないか!

「ほっとけばいいよ。
「学歴も教養もないおっさんが
「勝手に騒いでいるだけや。

「すぐ!営業部長とあやまりに行け。
「そのまま!玄関先で土下座していろ。
「夕方!社長がロンドンから帰られたら
「社長とオレがかけつけるから。

「江戸時代でもあるまいし。
「そんな茶番劇!猿でもやらないぜ。

「もういい!行かなくてもいい。
「大月課長!転属させるけど!いいか。

「ううっ。

「大月クン!そんなに悲しいのか。

「うれし涙です!この日を!
「一日千秋の思いで待っていました。

「今すぐ!業務引き継ぎをしろ。

「引き継ぐもの!なにもありません。
「なにもしていないのですから。

「おまえの自慢の大利根川上流大学は
「入学志願者がゼロになって
「つぶれて 15 年経ったそうやないか。

「ほっとけよ!ひとのことは。

「廃墟とジャングルになったキャンパスで
「野生の日本猿やらチョウセンイタチやらの
「餌づけが行なわれて
「名所になっているそうやないか。

「そこにテントを建てて
「猿を相手に空気人形を売っておれ。
「1,000 体売るまで帰ってくるな!すぐ行け。

「バカじゃないの!冗談いうなよ。

「本気だ!

「そんな人権無視!
「なぁ!みんな!いっしょに
「ふざけんなと抗議してくれ。

「知りません。

「仲間じゃないか。

「仲間じゃないです。
「記憶にないです。
「名前も知りません。
「顔を見たこともありません。

「なんだよ!よってたかって!
「怒った!
「さすがのオレも怒ったぞ!

「おこれ!怒れ!

「よし!覚悟を決めた。
「こんな仕打ちをしやがって。
「思いしらせずにおくものか!
「後でほえづらかくなよ!
「もう!止めてもムダやからな。

「さっさと出て行け。
「役所にでもケーサツにでも動物園にでも
「どこにでも訴えに行け。

(ケーサツに訴えて!笑われろ!

「ウチより大きな会社に行って
「部長か専務かにしてもらえ。

「よし!決めたぞ!

(いいぞ~!
(やめろ~!
(やめろ~!
(出て行~け!
(は~げ!
(死~ね!

「死ぬまでこの会社に勤めてやる。

(がくっ。



(これはフィクションです)
(モデルはまったくありません)
(敬称略)
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DVD の終活 [はなしのはなし 食えぬ梨]

「大阪市のチベット」から
あるお大尽が
ウイスキーのボトル 1 本持って
突然!やってきました。

「チベット」とは蔑視したことば?!
平気でそういうひともいますが
チベットにも
「大阪市のチベット」民にも
無礼な表現でしょう。
私もつかって!どうもすみません。

お大尽の家からわが家までくるのに
2、3 度バス・電車を
乗り継がねばならないらしい。

地図では!はるか遠くの
奈良や京都からくるより
時間がかかるものかも知れません。

長年稼働していた
大工場なんかが撤退すれば
企業城下町はさびれるもの。

店舗・スーパーが逃げ出し
居酒屋や喫茶店は閉鎖して
交通網は荒くなり!消えて行くさだめ。

大阪市民でありながら
過疎地とおなじような環境になり
特に取り残されている老人たちは
買いもの難民になっているのかも。



なんの用事でしょう。

とりあえず!天王寺駅までお迎えに行き
まず!ルシアスビルの地下にもぐり
「スタンド 富」で
刺し身が 10 数種類のった
税込み 1,000 円の定食を食べます。
blog41.jpg

生ビールを 1 杯飲みますか。

1 杯飲んだら
1 杯ではすまなくなりますね。はは。



昼間から酔っ払って
天王寺公園に
大芝生の「てんしば」から入り
慶沢園を横切り
茶臼山にのぼり(?)ます。

骨仏(こつぼとけ)を
拝んだことがないというので一心寺へ。

骨仏とはぞんざいないい方で
お骨仏(おこつぶつ)と呼ぶほうが
いいのでしょうね。

納骨で仏像を造ります。
日本全国にある仏さまでしょうけど
10 年に 1 体造られている一心寺が
もっとも知られた寺院のようです。

妻に去られ(?)
こどもに出て行かれ(?)
お大尽はひとりで終活をしているとか。

私は新聞にもTVにもラジオにも
ひとにも接しないで生きていますが
「終活は無意味」と
養老孟司教授がいっていたと
どこからともなく聞きましたよ。

「ビデオがねぇ、、、。

ああ!今日の用事は大量の
アダルトの!エロの!淫卑な!いやらしい!
そのビデオや DVD の
処分の悩みの相談ですか。

ほっとけば。
やがて!しっかりものの娘さんがきて
片づけてくれますよ。

「恥ずかしい。

なにを今さら!
娘さんも 50 歳にもなれば!驚きませんよ!
と~ちゃんのスケベくらいには。

好みのものを持ち帰って
活用(!)するかも!親の子ですから。

一心寺を北口に行けば
魂のゆらぎのようなひらひら。
blog42.jpg

イペ(コガネノウゼン)の花が
風に身をまかせていました。



さすがにひと世代!ふた世代前の骨董品の
ブルーフィルムは持ってないのですね。

でも!ビデオテープも古い!
劣化が進むでしょう。
とりあえず DVD に落としますか。

モザイクがかかっているものや
ヘアの 1 本 1 本が不鮮明なものは
ゴミに混ぜて廃棄したらどうですか。

「それはそれで味がある。
「捨てがたい。

そんなこといっていたら
整理できないでしょう。

ん!?
その道の専門家(?)の
釜ケ崎(西成区のあいりん地区)の
ダニのおじさんに聞いてみますか。

あ!ダニというのは
ダニのような少年期を送ったと
ご本人がいっているだけで
私が勝手に呼んでいる訳ではありません。

でんわをしてもつながりません。

番号が代わっているのでしょうか。
それとも!もう死んだのかな。

なん度も結婚して!
なん度も結婚したことのある女性とも
暮らしていたので
家族やらこどもやらが複雑ですが
ひとりの実子を知っています。

こどものころ
ハイキングに連れて行っているので
私を尊敬しています!たぶん。
まぁ!尊敬できないことも教えたけど。

そのつてで
ダニ(!)さんに連絡がとれました。

「ああ!昔のこと!思い出せませんので。

すぐ!切られました。
痴呆が進んでいましたか。。

15 分後に向こうからかかってきました。

「すまん!周囲にひとがいたので。
「監視の中で暮らしているから。

ムショ(刑務所)にでもいるのかな。

「ムショでもケータイOKですか?!

「よせやい。
「注射するとこだったんや。

「ムショでも
「シャブ(覚醒剤)が入手できるの!?

「よせやい!インスリンや。
「今!保護(?)監視の施設にいてるんや。

「おっぱいムチムチの
「ビデオテープと DVD が無数にあります。
「おじさんの好みの大きくて
「冷たいお尻の生娘(らしい!)女性が
「いっぱいいますよ。

「尻の大きさは分かるやろけど
「冷たいというのは
「画面では分からんやろ。

う!するどい。
まだボケてはいませんね。

「軽トラで持って行っていいですか。

「やめて~。
「おれはなにもできへん身になっとる。
「今は釜ケ崎から遠いところにいてる。
「もう!西成に帰ることもないと思う。

「それは残念です。
(なん度目かの奥さんだった)
「A子さんと近々会うので
「ことづてがあったら聞いときましょうか。

「あいつの性格は
「オレくらいしか理解できんやろなぁ。
「なんとかして早く
「いいオトコを探せといっておいて。

「あれから 2 回結婚されていますよ。

「え!?



回せます。
blog43.jpg

四天王寺の転法輪(てんぽうりん)!
新型コロナウイルス禍で
長い間!封鎖されていたのですが。

よく回しておいてください。
つぎの世でいいことがあります。

あ!回転が逆ですよ。
あ~あ!地獄落ち!決定です。

境内で古本祭をしています。
blog44.jpg

古いレコードや CD や
DVD ばかり売っているブースがあります。

「お大尽も縁日で売ったらどうですか!

「そうだ!
「通販という手もあるじゃないですか。

「違法な商品だよ!たぶん!?

「ま!捕まりかねませんね。

でも!ブルーフィルムもアダルト映画も
本番ビデオテープもエロ DVD も
ビニール本までみんな文化じゃないですか。

だれかが収集して整理して
保存しておく必要はないのでしょうか。

一括して売ったらどうでしょう。
売るというより!
無料でもいいから!
まじめに(?)保管しそうなひとに
託したらいかがでしょう!あしたのために。



四天王寺境内の元三大師堂や
いにしえの大鐘楼の周囲の由緒ある墓地で
古い墓石が整理され
新しい墓石に置き換わって行っています。
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終活してもそんなもんです。

片づけても
片づけなくてもおなじです。

黄庭堅は詩に書いています。

賢愚千載知誰是
(けんぐ せんさい
(たれがぜなるをしらんや

満眼蓬蒿共一丘
(まんがんのほうこう
(ともにいっきゅう

千年も経てば!
官位も身分も知ったことじゃない!
どんなりっぱな墓地も
一面のヨモギにおおわれて
分からなくなっていいのです。

千年近く前の詩ですが
今もおなじことでしょう。

でも!ひとの墓を払いのけて
自分の墓にしてもいいとも
書いてはいませんがね。



地球がちょっと震えたら
大陸も海の底に沈み
海の底は隆起して
なん千メーターかの山になるでしょう。

そのうち!宇宙ごと消滅して
素粒子も基粒子も割れて砕けて
ゆるやかな波になって
減衰して行くような気がします。

それまでに!
エロ DVD
なんとかできたらいいですね。



(これはすべてフィクションです)
(気になるひとは気のせいです)
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